来年初頭に発売を控えたLeopardも、ここWWDCでスクリーンショットや概要の数々が初披露された。すでにベータ版のリリースが行われているOSランチャーツールの「Boot Camp」についてはLeopardリリースのタイミングで正式版が同梱され、OSの標準機能として提供されることになる。またすでに一部の新型Macでは標準同梱が進んでいるFront Rowが、LeopardではOSの標準機能としてあらかじめパック導入されている。今回の発表会ではそれら既存機能の標準化に加え、いくつかの新機能も紹介された。
代表的なものが「Time Machine」だ。ファイルの自動バックアップと履歴管理を行い、好きなタイミングで過去の失われたファイルを復活させることが可能な機能で、ファインダーから呼び出されたTime Machineの実行画面がSFチックなものとなっているのが特徴である。スライドバーを動かすと過去の履歴をさかのぼって失われたファイル群を探し出せ、元の状態に戻したいファイルだけを復活させることができる。
このほか、現行のTigerから導入された「Spotlight」や「Dashboard」といった機能も強化が図られている。Spotlightでは、ほかのMac内のファイルの検索のほか、サーバ上のファイル検索も可能になっているなど、会社や家庭でマシンが複数台ある環境での検索が容易に行なえる。Dashboardではウィジェットの開発を容易にするDashcodeと呼ばれるツールが提供されるほか、新しいウィジェットとしてWeb Clipと呼ばれるWebページの切り抜き機能も用意された。
ジョブス氏によればLeopardの登場時期は来年2007年の春ごろだという。つまり来年のMacWorldが開催される1月よりは、リリースが後になる可能性があるのかもしれない。
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