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» 2006年08月23日 08時00分 公開

「ワンセグ対応1キロ級ノートPCを比較する」第2回:2スピンドル1キロノートの「インタフェース」「ディスプレイ」「キーボード」をチェック (1/2)

前回は「LOOX T」「VAIO type T」「Endeavor NA101」の携帯性能を比べた横並び比較レビュー。今回は「使い勝手」に直結するポイントを見ていこう。

[富永ジュン,ITmedia]

 携帯利用を重視した1キロ級ノートPCでは、インタフェースの位置やキーボードの打ちやすさ、そして液晶ディスプレイのサイズに制限が入りやすい。いずれも使い勝手に直結する重要な部分であるが、使いやすくするためにはある程度の大きさが必要になるだけに小型化と軽量化が求められるノートPCではどうしても「がまん」を強いられる。

 今回取り上げた3機種は、この難しいトレードオフのバランスをどのようにとっているだろうか。「インタフェースのレイアウト」「液晶ディスプレイの画質」「キーボードとポインティングデバイスの使い勝手」「ベンチマークで測定したパフォーマンス」の4項目で比べてみた。

筐体に実装されたインタフェースの種類と位置をチェックする

Endeavor NA101の正面にはインタフェースはない。背面にはFAXモデム、LAN、電源コネクタがある

左側面にはVGA出力、USB 2.0、IEEE1394 4ピン、メモリーカードスロット(SDメモリーカード、MMC、メモリースティック(含むPRO))、PCカードスロットが、右側面にはヘッドフォン出力、マイク出力、USB 2.0×2、光学ドライブが搭載されている

 Endeavor NA101では、もっとも使用頻度が多いと思われるUSB 2.0端子が右側面に2つ、左側面に1つと両側面に用意されていて、常にマウスを装着する使い方でもまだポート数に余裕がある。また、コネクタの位置が光学ドライブやPCカードスロット、メモリーカードスロットなどと縦方向に重なっていないため、ケーブルやカード類の着脱などが容易で使いやすい。

VAIO type Tの正面にはメモリーカードスロット(メモリースティック、SDメモリーカード、MMC)、ヘッドフォン出力、マイク入力が、背面にはLAN、電源、IEEE 1394が搭載されている

左側面には2つのUSB 2.0と、PCカードスロット、FAXモデムが、右側面には光学ドライブ、VGA出力が搭載されている

 VAIO type TではUSB 2.0ポートが左側面に2つしか配置されていない。そのうちの1つは隣のFAXモデムポートと一体化したコネクタカバーがかけられている。マウスを接続するとケーブルの取り回しが面倒になるほか、ほかにUSBデバイスを接続しようとするといちいちコネクタカバーを外さなければならないのがわずらわしい。また、光学ドライブのイジェクトボタンが小さく、かつ、見づらい位置についている。メディアの取り出しはドライブ側ではなく液晶ディスプレイ下に並ぶイジェクトボタンを利用することになる。

LOOX Tの正面にはヘッドフォン出力とマイク入力が搭載されている。背面にインタフェースはない

LAN、VGA出力、Sビデオ出力、モデム、PCカードスロット、USB 2.0×2、IEEE 1394 (4ピン)が、左側面には右側面には光学ドライブ、メモリーカードスロット(SDメモリーカード、メモリースティック、xDピクチャーカード)、USB 2.0、電源コネクタが搭載されている

 LOOX TのUSB 2.0は右側面に1つ、左側面に2つと十分な数が用意されている。ただし、左側面の2つのUSB 2.0とIEEE 1394はPCカードスロットの真下に配置されているため、本体から大きくはみ出るPCカード(オプションのワンセグチューナーカードがそうだ)を使っているとコネクタの着脱は容易でない。今回試用した3製品のうち唯一、外部VGA出力のほかにSビデオ出力も備えている点は高く評価したいが、それよりも使用頻度が高いUSB 2.0やIEEE 1394の利便性を上げたほうがユーザーにとって有益だったのではないだろうか。

ディスプレイの画質をチェックする

 同じ画像を表示させた状態で3機種を並べてみたとき、最も彩度が高くて白や黒の発色がよいのがLOOX Tだ。ただし、光沢液晶の映り込みは激しく、屋外や晴天時の電車内、窓から蛍光灯が常に射し込む地下鉄内などでは画面が見づらいと思うときも多かった。また、文書作成などの一般的な用途を考えると、輝度やコントラストの高さが裏目に出て目が疲れやすいという一面も持つ。

 VAIO type Tは全体的に白っぽい発色。加えて、白と黒がともにやや黄色に振れているように思われた。LOOX Tの画面を見たあとでVAIO type Tを見るとやや鮮やかさに欠け、輪郭もはっきりしていないように見えるが、とくに画質で不満を感じることはないだろう。ディスプレイサイズの割に解像度が高いが、細かい文字もなめらかに表示され、色調や輪郭がが比較的やわらかい印象なのでPCを使った長時間の作業でも快適だ。

 Endeavor NA101は、12.1型ともっとも大きい液晶サイズでありながら解像度が1024×768ドットと低いこともあって、細かい文字の表示などで粒子の荒さがやや目立つ。ほかの2機種と比べて文字が大きく表示されるので、細かい文字を長時間見るのが苦痛というユーザーには向いているかもしれないが、文字、画像ともに一歩劣る印象だ。唯一、光沢液晶を採用していないこともあるが、輝度が低いために彩度に乏しく、さらに色深度の表現が苦手なようでグラデーションがつぶれてしまっている。DVDビデオの再生など画質を重視するユーザーにはあまりお勧めできない。また、上下の視野角も3機種の中では狭かったことも付記しておく。

左からLOOX T、VAIO type T、Endeavor NA101の液晶ディスプレイ
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