「Core2 Duo」に「Turion 64 X2」のパワフルノートならこれに決まりっ!+D Shopping バイヤーズガイド(1/2 ページ)

» 2006年09月01日 08時00分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

 最近目にする大画面・高解像度・高性能GPUを搭載したノートPCは、モバイルというよりデスクトップ代替なわけだが、高性能のCPUとGPUが登場したことで、その可能性は飛躍的に拡大している。今回はそんなハイエンドノートをFPSゲームを楽しむという視点から選んでみたい。

 まず、イマドキの最上位モデルノートPCは「17インチワイド液晶ディスプレイ」「フルHD対応」などAV用途を重視した「豪華絢爛」なノートPCがメーカーから発売されている。しかし、世間がデジタルテレビや高画質録画に注目するなか、3D FPSやオブジェクトが大量に登場するRTS、MMORGPなどなど、重いゲームをグリグリ動かせるノートPCの需用もある。こういう市場は確かにニッチかもしれない。大手メーカーがビジネスを展開して利益を十分出すにはスケールが小さいかもしれない。となると、ここは少数オーダーにも十分対応できるショップブランドや直販系のPCだろう。そのほかにも、ワークステーション系となるダイレクトPC、もしくはベアボーンノートも候補に挙がってくるだろう。

最新のヘビーゲームを快適に楽しむなら専用グラフィックチップは必須なり

 ゲーム重視、となるとここはグラフィックチップをまず検討しなければならない。最新のチップセット内蔵グラフィックでもある程度は最新のゲームにも対応してしまう時代だが、高解像度でも快適に動いてもらうのは専用のグラフィックチップが必須だ。ノートPC向けのグラフィックチップとしてはNVIDIAのGeForce Goシリーズ、ATIのMobility Radeonシリーズが主流となる。GPUのグレードやピクセルシェーダー・バーテックスシェーダーの構成などはデスクトップ向けのGPUと共通な場合が多い。省電力のためにクロックを抑えるなど、まったく同じパフォーマンスとは言えないものの、デスクトップPC向けのGPUから同じ型番を持つラインアップのおおよそその性能を推し測ることは可能だ。

液晶解像度とグラフィックチップはバランスを考えて

 グラフィックチップを検討するときにはディスプレイ解像度も考慮しておきたい。液晶ディスプレイでパネルの最大解像度よりも低い解像度で表示するときはスケーリングが行われる。スケーリングを行わない場合はディスプレイの一部に表示する方法がとられる。どちらにしても、ゲームが快適にできる状況とはいえない。性能を考えずに画質だけをいうならば、仕様に沿った解像度(たいていの場合最大解像度となる)で表示するのが最適になるはずだ。とくに1920×1200ドットという高解像度を表示できるディスプレイの場合、その解像度でも快適なフレームレートが維持できるGPUを選ぶ必要に迫られるだろう。

交換が難しいCPUはハイエンドを選択するのが吉!?

 ヘビーゲームに耐えうるノートPCにおけるCPUやメモリ、HDDの選び方についてはデスクトップPCの考え方とさほど変わらない。高性能で大容量、そして高速回転ななほど有利になる。メモリとHDDに関しては購入後でも交換はそれほど難しくはない。ただし、CPUだけはノートPCゆえにその交換は容易ではないだろう。最初からできるだけ高性能なCPUを選んでおくべきだ。

 となると話題のデュアルコアCPUを搭載することになる。Core DuoとCore 2 Duoに対応するチップセットはIntel 945シリーズと共通しているため、従来Core Duoを搭載して登場した機種にそのままCore 2 Duoを搭載してラインアップに加わっている場合も多い。一方、AMDのデュアルコアCPUであるTurion 64 X2だが、こちらはソケット形状がシングルコアのTurion 64から変更されているため従来のモデルからのアップグレードができない。そのためかまだ製品は少ない。

ノートPCでは各パーツのバランスがデスクトップPCよりも重要なのだ。

 ハイエンド構成で筐体も大きいノートPCであってもある程度のトレードオフが生じる。それは、例えばファンノイズだったりACアダプタのサイズだったりする。ACアダプタのサイズは変えようがないので受け入れるしかないだろう。もっとも、この手のサイズになってくると本体が大きいので携帯性能にそれほど厳しくなる必要もない。一方のファンノイズは、筐体を供給するメーカーやCPUメーカー、GPUメーカーなど各社が対策に取り組んでいるので今では静音性能も向上してきている。とはいえ、隙間のない筐体内部にぎっしりと詰め込まれている状況で、高性能パーツは大量に発生する熱をうまく処理しなければならない。GPUとCPUの組み合わせは性能とノイズと冷却のバランスをよく考えることも重要になってくるだろう。デスクトップPCよりも多くのポイントでバランスを考えなければならないのがノートブックPC選びの難しく、そして面白いところでもあるのだ。

ワークステーションモデルやベアボーンでもハイエンドノートは楽しめる

 ところで、ワークステーションというカテゴリーになるが、ダイレクトPC系のサイトでも大画面・高解像度液晶ディスプレイと高性能GPUを搭載した製品がラインアップされている。搭載されたGPUがGeForceではなくQuadro、RadeonではなくFireGLと、OpenGLにフォーカスしたチップとなるのがその特徴だが、もちろんDirect Xにも対応している。価格はショップブランドPCを大幅に超えているが、メーカーならではの手厚い(たいていの場合、ワークステーションノートPCは法人利用が想定されているため)サポートが受けられるというメリットもある。

 また、ベアボーンキットからすべて自分で組み立てる、という選択肢もある。例えばMSIから17インチワイド(最大解像度1680×1050ドット)液晶ディスプレイを搭載したTurion 64対応ノートブックベアボーン「MS-1036」や、やや古いモデルだが、やはり17インチワイド液晶ディスプレイを搭載したPentium M対応ノートブックベアボーン「MS-1035」がある。

 次のページには「大画面」「高解像度」「高性能GPU」を搭載可能なノートブックPCをまとめている。多くの製品でデュアルコアCPUを搭載する。ここで紹介したチェックポイントを参照しつつ最新のヘビーゲームを快適に楽しめるノートPCを選んでみたい。

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