今週の木曜日から、各ショップがATIの最新GPU「RADEPN 1950 XTX」搭載カードの販売を開始した。入荷が確認できたのは、ATI純正カード「RADEON X1950XTX PCIE 512MB DDVI/VIVO」と、Sapphire「X1950XTX 512M PCI-E D-D/VIVO」、MSI「RX1950XTX-VT2D512E 」の3モデル。価格は5万7000円から7万円で、在庫は少数だ。
RADEON X1950 XTXは、8月23日にATIが発表したコンシューマ向けのハイエンドGPUで、メモリにDDR4を採用しているのが特徴。容量は512Mバイトでクロックは1GHzとなる。コアクロックはRADEON X1900 XTXと同じ650MHz。
今回入荷を確認した3モデルは、リファレンス仕様の大型クーラーを搭載しており、2段のブラケットを占有する。HDTV出力のほか、DVI-I端子を2基備える。
入荷したパソコンショップ・アークは「メモリの実クロックが大台に到達したのは評価できますね。また、リファレンスクーラーが大幅に改良され、駆動音が気にならないレベルまで下がったのは魅力です」と話す。
絶対的な入荷数は少ないものの、複数のショップで入荷当日の売り切れが続出し、滑り出しは順調に見える。しかし、ヒットを予感している店員はほとんどいないようだ。某ショップでは「購入するのは、新しいハイエンドパーツに必ず飛びつく限られた人達。ゲーマーではなく、ベンチマークで少しでも上のスコアをめざしているわけです」との話を聞いた。また、別のショップでも「一部のコアな層だけが購入するので、そこからの広がりは期待できません。現在、GPU業界の勢力図を塗り替えるのは、残念ながら無理でしょう」と語る。
GPUの勢力図は、GeForece 7800シリーズが登場した前後からNVIDIA陣営が圧倒している。「(全体を通してみて)現状、9対1くらいの差がついていますね」というショップがいくつもあるほどだ。フェイス秋葉原店は「ハイエンドとミドルレンジの両方でNVIDIAに圧倒されています。RADEON X1950シリーズではGeForce 7950シリーズに太刀打ちできない。さらに画期的な製品を期待したいですね」と遠い目をしていた。
ちなみに、ツートップ秋葉原本店では、Sapphire製グラフィックスカードを購入すると、パッケージキャラクターのフィギアがオマケでついてくる。同ショップは「ATIのルビィちゃんのような色気はないですが……。レアモノなので是非!」と強く勧める。色々な意味で激レアになりそうなシロモノであることは、間違いなさそうだ。
製品: | ATI「RADEON X1950XTX PCIE 512MB DDVI/VIVO」 |
入荷ショップ | |
クレバリー1号店 | 6万2994円 |
パソコンショップ・アーク | 6万5780円 |
BLESS秋葉原本店 | 6万7800円 |
製品: | Sapphire「X1950XTX 512M PCI-E D-D/VIVO」 |
入荷ショップ | |
BLESS秋葉原本店 | 5万6800円(バルク品) |
クレバリー1号店 | 5万7723円(バルク品) |
ツートップ秋葉原本店 | 5万9980円 |
TSUKUMO eX. | 6万2780円 |
クレバリー1号店 | 6万2975円 |
BLESS秋葉原本店 | 6万4800円 |
パソコンショップ・アーク | 6万4980円 |
高速電脳 | 6万4980円 |
製品: | MSI「RX1950XTX-VT2D512E」 |
入荷ショップ | |
TSUKUMO eX. | 6万8780円 |
パソコンショップ・アーク | 6万8780円 |
高速電脳 | 7万800円 |
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