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» 2006年09月27日 15時11分 公開

IDF Fall 2006:クアッドコアは11月に登場、80コア搭載CPUのプロトタイプも公開──オッテリーニ氏基調講演 (2/3)

[鈴木淳也,ITmedia]

クアッドコアの次はメニーコアに。80コアのプロトタイプを公開

 オッテリーニ氏はクアッドコアCPUの発表に続けて、2007年以降のロードマップについて言及した。インテルは2005年後半に65ナノメートルプロセスルールを採用したCPUをリリースして以来、デュアルコアベースの低消費電力プロセッサ「Core Duo」を2006年初頭に、さらに低消費電力とパフォーマンスを強化した新アーキテクチャの「Core2 Duo」を2006年夏にリリースしている。Core2 Duoのアーキテクチャは65ナノプロセスルールによる製造が行われる2007年いっぱいまで用いられることになり、2007年後半の45ナノプロセスルールを採用した製品の登場を持って新アーキテクチャへと移行する。2008年以降の45ナノプロセスルール世代では「Nehalem」(ネハーレム)、2010年以降の32ナノプロセスルール世代では「Gesher」(ゲシャー)と、ほぼ2年おきのペースでアーキテクチャが入れ替わることになる。

「現時点で、すでに65ナノプロセスルールのCPUがインテルから4000万個出荷されている。だが業界他社が出荷した65ナノプロセスルールのCPUはゼロだ。プロセス技術の面で、インテルが依然として業界をリードしており、現在米オレゴン州にあるFab D1Dを皮切りに、米アリゾナ州のFab 32、イスラエルのFab 28と、45ナノプロセスルールの時代でも業界をリードしていくことになるだろう」とオッテリーニ氏はインテルの優位な立場を強調する。同氏によれば、45ナノプロセスルールをベースにした15種類の製品開発が現在行われているという。

2年サイクルの製造プロセスルールの変更とともにプロセッサのアーキテクチャは移り変わっていく
サーバ向けXeonプロセッサでも、今年11月〜来年第1四半期にかけてクァッドコアのプロセッサが登場する
レメディが公開したクァッドコアマシン上でのデモ。動きがスムーズなだけでなく、水面の波紋や風で流れる雲などが細かく表現されている

45nm製造プロセスの最初の製品は2007年後半に登場。性能比で現行製品の20%以上のパフォーマンス向上が見込める
米オレゴン州ヒルズボロに建設されたインテルR&Dセンター内のFab D1D。初の45nm製造プロセスに対応したFabだ

テラスケールコンピューティング世代に向けたプロセッサのプロトタイプウェハ。1つのCPUが80ものコアを持つ

 最近、インテルがよく掲げるキーワードに「テラスケールコンピューティング」がある。順調なプロセス技術の移行とクアッドコアにみられるコアの多重化は、このテラスケールコンピューティング時代を予感させる。

 テラスケールコンピューティングとは、テラバイト級のデータをテラフロップス(TFLOPS)の速度で処理するアーキテクチャの総称である。同社は今後数年をかけて段階的にCPUのコア数を増やし、このテラスケールコンピューティングへと近づこうとしている。

 オッテリーニ氏は、1つのダイ上に80のコアを搭載したテラスケールコンピューティング時代CPUのプロトタイプウェハを公開た。ダイスタッキングによるキャッシュメモリとの高速インターコネクトなど、研究段階の技術が多数詰め込まれている。オッテリーニ氏は今後プロセス技術が移り変わる4〜5年のスパンで、PCアーキテクチャがテラスケールの時代に到達する準備が整いつつあることを示した。

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