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失ってから気付くまえに――「LANDISK Tera」を使う(2/3 ページ)

» 2006年10月25日 11時00分 公開
[瓜生聖,ITmedia]

多彩なサービスとUIをチェック

不良セクタを検出・修正するアクティブリペア機能

 共有サービスはMicrosoftネットワークファイル共有、AppleShareネットワークファイル共有のほか、FTP、DLNA Serverが設定できる。Windows、Mac、Linux、デジタル家電など一通りを網羅する構成だ。

 そのほか、運用・保守面では自動バックアップ機能、エラーやログのメール通知機能、不良セクタを検出・修正するアクティブリペア機能などが用意されている。バックアップは自機内の別のフォルダにコピーするセルフバックアップと、同一ネットワーク内のほかのPCの共有フォルダやNASをLANDISK Teraでバックアップするリモートバックアップが選択できる。

左から「セルフバックアップ」「リモートバックアップ」「メール基本設定」「メール通知設定」の画面。バックアップは障害時のためだけでなく、履歴としても使用できる。残しておく履歴の回数も指定可能だ。リモートバックアップ(LANDISK Teraをバックアップデータ保存用として利用する形態)では、LANDISK Teraがクライアントとなってデータを取得するため、バックアップ元に特別なバックアップソフトは必要ない。一方、メール通知機能は、本機自体はメールサーバ機能を持たないため、SMTPサーバを指定して送信を行う仕様だ。POP before SMTPにも対応している。メール通知は6種類で、システム温度エラーも通知可能だ

反応が鈍い管理画面

 これらの設定は管理画面から行う。管理画面は情報表示のみのユーザ用ページと情報表示と設定を行う管理者用ページの2つに分かれている。RAID構成がグラフィカルに表示されたり、コンテキストヘルプが実装されているなど、洗練されたメニューになった、という印象はあるものの、それ以上に反応速度の遅さが気になった。ログインする、メニューを選択する、など1つ1つの操作ごとに10秒程度待たされる。

 また、オンラインマニュアルへのリンクはログイン前のトップ画面にしかなく、参照しづらい。お気に入りに登録しておけばよいのだが、どうせならログイン後のメニューにもリンクを付けておいてほしかった。

管理画面トップ(画面=左)。グラフィカルで分かりやすいボリューム設定画面(画面=中央)。共有フォルダの追加画面(画面=右)。基本項目のほか、全員・グループ・ユーザ比較的一般的な指定項目が並ぶ。Anonymous FTPはややめずらしいかもしれない

 ユニークな機能が「複数ユーザの一括登録」だ。CSVファイルにユーザ名、パスワード、グループ名を記述してアップロードすると、まとめて複数のユーザを登録することができる。前述したようにメニューの処理が非常に遅いため、このような機能はありがたい。

あらかじめ用意したCSVファイルをアップロードして複数ユーザを一括登録できる(画面=左)。ただし、アップロードした後は件数によってはかなり待たされる。共有の設定変更もすぐには完了しない(画面=中央)。ヘルプをオンにするとマウスオーバでヘルプが表示される(画面=右)。必要な情報のみが表示されるコンテキストヘルプなので分かりやすい

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