ソニーは11月1日、ビジネス向けのモバイルノートPC「VAIO type G」の発表会を開催した。ここでは、発表会で明らかになったVAIOの法人向け事業戦略や製品コンセプトを見ていこう。VAIO type Gの製品情報はこちら、レビュー記事はこちらを参照してほしい。
まずは同社VAIO事業本部の石田佳久本部長が、法人向けVAIOの事業戦略について概要を説明した。今回発売するVAIO type Gは、モバイル性能や所有感といったVAIOの得意領域を生かして開発したモバイルノートPCだという。ビジネスユーザー1300社を調査し、モバイルPCを選ぶ際に重視する機能や性能を明確化したうえで、調査結果を商品企画に反映させたとしている。また、VAIO type Gの発売に伴い、法人向けの技術部隊とサポート部隊も組織された。個人向けビジネスと同様、法人向けにも購入前の提案、製品の販売、サポートまでをスピーディーに行える体制を構築すると石田氏は語った。VAIO type G投入後に法人向けPCの売上を毎年50%ずつ上乗せしていき、2009年にはVAIO事業全体における法人向けビジネスの比率を30%にまで引き上げるという。
VAIO type Gの製品概要は、VAIO事業本部の鈴木国正副本部長が解説した。VAIO type Gのコンセプトは「ストレスフリー」で、重い、バッテリーが持たない、品質が悪いなどの既存のビジネスモバイルノートPCにおける問題点からの解放を目指したという。ストレスフリーのためのソリューションとしては、「軽量/薄型」「堅牢設計」「長時間駆動」「所有感」といった要素が挙げられ、VAIO type Gはこれらの要素を追求している。
ビジネス市場におけるVAIOのマーケティングに関しては、ソニーマーケティングの鈴木功二執行役員が説明した。法人向けの製品ラインアップは、スペックを固定した標準仕様モデルと、CTOに対応したカスタマイズモデルを用意する。サポート面では、法人専用の購入相談デスクとサポート窓口を設置するほか、2年保証や翌日オンサイトサービス、使用後の下取り支援サービスまで、一貫したサポートプログラムを提供するとした。そのほか、11月1日から2007年2月9日まで、抽選で合計300名にVAIO type Gを2週間無料で貸し出す「Gトライアルキャンペーン」を実施している。
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