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ちっちゃなボディにCore 2 Duoを搭載――エプソンダイレクト「Endeavor ST100」(2/3 ページ)

» 2006年12月21日 12時05分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

小型PCながら幅広いBTOに対応

 スペックを確認しておこう。基本パーツは同社らしく幅広いBTOに対応しており、CPUはCeleron M 410/Core Solo T1300、Core 2 Duo T5500/T7200/T7400/T7600から選択が可能。メモリは最大2Gバイト、HDDは最大160Gバイトまで選択できる。光学ドライブはコンボ/DVDスーパーマルチドライブが選択可能だ。また、記憶メディアの取り扱いにシビアなビジネスユースでも「光学ドライブなし」を選ぶことができ、組み合わせに制限はない。チップセットはATI RADEON XPRESS 200Mでビデオ機能を内蔵し、ビデオメモリはメインメモリと共有する仕様だ。

 なお、HDDはSerial ATA、光学ドライブはIDE接続となっているが、前者はすでにIDEとSerial ATA対応製品でほとんど価格差がなく、光学ドライブに関してはまだSerial ATA対応製品がほとんど投入されていないことを考慮すれば妥当な選択といえる。試用機はCore2 Duo T5500、メモリ 512Mバイト、HDD 80Gバイト、コンボドライブという構成で、デュアルコアのエントリーモデルという位置付けになっている。

マザーボードの表(写真=左)/裏(写真=右)。mini-ITXのエプソンダイレクトオリジナルマザー(ASUSTek製ODM品、YNRC-BRのカスタム)で、チップセットにATI RADEON XPRESS 200Mを実装する。PC2-4200メモリモジュールを2本搭載可能だ(シングルチャンネル)

意外なほど余裕のある内部構造と高い静音性

 BTO可能なスペックからも想像できる通り、本製品はノートPC向けのコンポーネントを利用している。CPUソケットは479ピン、HDDは2.5インチ、光学ドライブはスリムタイプとなっており、価格面では一般的なデスクトップPCに対して不利といえる。

 その一方で得られるメリットも大きい。すでに触れたとおり筐体はかなりコンパクトだが、内部は想像以上に余裕がある。マザーボード側には底面側からアクセスする構造だが、メモリの着脱に障害になるパーツはなく、チップセットにも大きなヒートシンクが取り付けられている。

 また、CPU上には薄型ながら大きめのヒートシンクとシロッコファンが取り付けられているが、それでも空間は多く、配線にもほとんど無理がない。単にHDDと光学ドライブが薄いだけでなく、光学ドライブの厚みの小さな部分にHDDを潜り込ませるようにオーバーラップして配置するなど、2つのドライブが占有する幅も高さも巧妙に抑えている。非常に工夫の多い内部構造だ。

 また小型筐体ながらエアフローも悪くない。内部は上下に仕切られて上部にHDDと光学ドライブ、下部にマザーボードとなっているが、吸気口は上部の両側面と背面に準備されており、HDDの発した熱も含めてエアーは上部から下部に流れ、唯一のファンであるCPU冷却用のシロッコファンから背面に排気する。側面の吸気口の部分は段差がついており、縦置き時にはどちらを下にして設置しても両側からエアーを取り込めるし、縦置き時の両側面(天板と底面)には隙間がないような置き方をしても問題なく吸気が可能だ。排気は各種ケーブル接続の都合上必ず空間ができる背面なので、基本的には設置スタイルに影響しない。つまりコンパクトという理由だけでなく、冷却面も含めてレイアウトの自由度はきわめて高いと言えるだろう。

本体内部の上面に取り付けられたファンが、背面に向かって熱を排気する構造となっている。ノートPC向けのドライブを採用しており、静音性は非常に高い

 静音性も十分に確保されている。起動時こそファンの動作音は聴こえてくるが、ほどなくほぼ無音に近い状態になり、HDDは2.5インチということもあってこちらもOS起動時などにわずかにシーク音が漏れ聴こえてくる程度。デスクトップPCにおいて現在HDDは大きな騒音源の1つになっているわけだが、これも2.5インチ、つまりノートPC用のコンポーネントを使用することでクリアしている。試用機はCPUが低クロックなCore 2 Duo T5500であったこともあり、各種ベンチマークの実行時でも動作音はアイドル時とほとんど変化はなく、静音性に関してはきわめて秀逸と言える。

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