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ちっちゃなボディにCore 2 Duoを搭載――エプソンダイレクト「Endeavor ST100」(1/3 ページ)

» 2006年12月21日 12時05分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

机の上に置いてもじゃまにならないスモールサイズ

 エプソンダイレクトの「ST100」は超コンパクトデザインのデスクトップPC、より細かに分類すればトレンドになりつつあるスモールPCという位置付けだ。ストレートに言ってしまえば「Mac mini」風PCだが、BTOベンダー大手のエプソンダイレクトから登場し、ビジネスベースでの利用でも安心して購入できるなど注目度は高い。

 「ST100」の特徴は、本体サイズが195(幅)×185(奥行き)×75(高さ)ミリというコンパクトな筐体だ。正面から見るとキューブPCの高さを半分以下にしたという印象だが、奥行きも非常に短い。Mac miniと比較すると一回り大きいものの、それでもスリムタワーと呼ばれる製品に比べれば格段にコンパクトだ。

 縦置き時には高さが低いためスタンドが不要で、さらに奥行きもが短いのでフットスペースも小さい。ACアダプタ仕様なのでこの分のスペースは余分に必要だが、ACアダプタから本体のケーブルは1.8メートルほどあるので、本体の側に置いておく必要はなく、設置の自由度は極めて高い。

 デザインは同社製品のイメージカラーとも言えるホワイトにシルバーのストライプ。直線を基調にしたシャープなデザインだ。前面には光学ドライブのスロットに加えヘッドフォン出力と2つのUSB 2.0ポートが並び、左下の電源スイッチはパワーランプとアクセスランプを兼ね、シンプルなデザインを壊さない範囲で実用性もしっかり重視している。

本体前面(写真=左)/背面(写真=中央)/ACアダプター(写真=右)

 ちなみにHDDアクセス時には電源スイッチは紫色に点滅するが、これはパワーランプに青、アクセスランプに赤のLEDが使用され、ドライブアクセス時には同時に点灯することになるからだ。手抜きのような気もしないではないが、赤く点滅するよりも落ち着いた雰囲気になって良い感じだったりもする。

 背面には各種入出力ポートが並び、USB 2.0ポートは4つと前面と合わせると計6つが確保されている。こういった小型PCではUSBが重要な拡張手段となるので、ポート数は多いに越したことはない。注意が必要なのは、マザーボードレイアウトの関係で、横置き状態ではすべてのコネクタが逆さまになっている点だ。またビデオ出力はアナログRGBのみとなっており、ディスプレイ側のDVI入力の普及を考慮するとこの点は少し残念だ。

 小型ながら高いメンテナンス製もポイントだ。天板と底面(横置き時)はそれぞれ独立したパネルになっており、背面のロックレバーをスライドさせて後方に引き出すだけで簡単に取り外すことができる。頻繁に行う作業ではないだろうが、メモリ増設やドライブ交換を簡単にできるのはうれしい。またこの構造では天板と底面を剛性確保に利用できないため、その分シャシーだけで剛性がしっかり確保されている。上に重量物を置くような使い方をする製品ではないと思うが、この剛性の高さには実際安心感を覚えるはずだ。

本体上面(写真=左)/底面(写真=右)。メモリの増設やドライブの交換など、メンテナンス内容にあわせて両側のサイドパネルが開く構造になっている。パネルは背面のスライドレバーだけで取り外せる
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