思わず「がちょーん」といいたくなる──CES Unveiledで注目の展示製品2007 International CES

» 2007年01月07日 18時15分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 毎年恒例の“今年のCESで注目される展示品の顔見世”イベント「CES Unveiled」が米国時間の1月6日に行われた。2006年のCESでは「Core Duo搭載ノートPC」「Viiv対応小型デスクトップPC」といった初物が話題になったが、2007年のUnveiledでは、事前にWebニュースなどで登場がうわさされていた新製品がほとんど姿を見せなかった。展示されていた顔ぶれとしては、前回よりも地味な印象をぬぐえない感もあるが、来場者の待ち行列が広い会場の周りをぐるりと取り囲むほどに、その注目度は高かったようだ(その注目の対象が展示品なのか用意されていた“バイキングディナー”なのかは定かでないが)。

 ここでは、2007年のCESで注目される新製品の「ごく一部」からPCUSER的に興味を引きそうな展示製品を紹介しよう。

日立GSTは、CESにあわせて発表された新製品「Hitachi Deskstar 7K100」と「Hitachi Cinemastar 7K100」をPOPとともに展示。データシートでは「200GバイトのDISK5枚と10個のヘッドで構成される」ことになっている(記事掲載時、ヘッドアームが6本とありましたが、正しくは10個のヘッドが搭載されています。お詫びして訂正いたします)
Niveus Mediaは、Viiv対応デスクトップPC「The Niveus Media Center-Rainer Editon」とデータストレージの「Niveus A/V Storage Server」を展示。VAIO type R Masterを思わせるような2つの筐体の一方であるRiner Editonは、側面がすべてヒートシンクで構成されていて、高い冷却性能と静音性能を実現させている

ASUSはハイパフォーマンスノートPCやGPSアンテナとコントローラを内蔵したUMPCなど多数のユニークな製品を展示していたが、ここでは携帯重視タイプのノートPCに接続して3Dグラフィックチップをアドオンする「XG Station」に注目したい。外付けタイプのコントローラというスタイルだが、ノートPCにグラフィックスカードを拡張できるユニークな機能を有している

Seamless Internetは、2006年の夏ごろからうわさになっていた「S-XGen」の動作機材を展示していた。これまで、そのスペックは明らかにされてこなかったが、同社の紹介資料には「フルサイズに“近い”キーボード」「20GバイトのHDD」「TFTのタッチパネルディスプレイ」「Wi-Fi、Bluetooth、セルラー」「SIMアプリツールを使って、GSMやGPRSにシームレスに接続可能」というスペックが並ぶ
そろそろ本格的に始動したいWireless USBだが、そのコントローラチップベンダーの1つであるSTACCATO COMMUNICATIONSがワンチップ構成のWireless USBコントローラを展示していた。そのサイズはSC350xCで7.5ミリ四方で小型デバイスへの搭載が容易になると同社は説明している

このようなゲームスタンドが必ず1つ用意されているのもCES Unveiledでは恒例だ。ただ、今回展示されたHotseat ChassisのFilght SIMモデルはパイプフレームで構成されたオーソドックスな一品。なのにここで取り上げたのは、この老練な「ベテラン搭乗員」がかもし出すインパクトがあまりにも強かったから、としか言いようがない

見た目のインパクトでは、Novint Technologiesの3Dコントローラも負けてはいない。ノブを握って前後に動かしていると、なんとなく「がちょーん」といいたくなるのは私が日本人だからか

PCとは関連ないがカーナビ製品でユニークな製品が展示されていた。FUJITSU TENが出展したAVN2210pはカーナビユニットを取り外して「人ナビ」に使える。米国では5月に出荷開始の予定。FUJITSU TENのスタッフによると米国では「人ナビ」需用がカーナビを凌ぐほどで、こういった取り外しタイプを求めるユーザーの声が大きいという

 もちろん、各メーカーの展示ブースではCES Unveiledで姿を見せなかった「話題の新製品」も登場する。この記事で詳しく説明できなかった「気になるあれやこれ」の詳細な情報もふくめ、正式開幕後のリポートで紹介していく予定だ。

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