レビュー
» 2007年02月03日 12時47分 公開

すべての「Vista」が快適に動くA4スリムノート――Endeavor NA702 (1/2)

メインPCからモバイル用途まで幅広いシーンで使いたい、それも最新の「Windows Vista」で。そう思うならエプソンダイレクトの「NA702」は最適な選択肢の1つだ。

[坪山博貴,ITmedia]

 Windows Vistaの一般販売とともに登場した「Endeavor NA702」は、従来機「NA701」のコンセプトを継承しつつ、そのままVistaモデルとしてリファインされた製品だ。

 エプソンダイレクトの「NA」シリーズはモバイルノートPCに分類されるが、この「NA702」は使い勝手に妥協しない2スピンドルA4スリムというフォームファクターを採用することにより、モバイルからメインPC利用まで幅広く対応する。単に携帯性という点では、B5ノートサイズの「NA102」に対して、サイズや重量面で不利ではあるが、デュアルコアCPUのCore 2 Duo、SXGA+の高解像度ディスプレイがBTOで選択できるなど、パフォーマンス面でのメリットは多い。

 ハードウェア構成は、おおむね先代モデルの「NA701」を継承しており、サイズ、重量ともに変更はない。A4サイズながら重量は標準構成で約2.1キロ(光学ドライブをウェイトセイバーに換装して約2キロ)と、モバイルノートとしての利用にも無理はない。天板にマグネシウム合金を採用することで、持ち運ぶ際の強度も確保している。

 つや消しの銀をベースに黒を添えた渋めのカラーリングも従来同様。滑り止めの効果はもちろん、デザイン的なアクセントにもなっているパームレスト部のディンプル加工も健在だ。

本体前面/背面/左側面/右側面

 本機の特徴はやはり、A4というフォームファクターならではの高解像度ディスプレイ(14.1インチ/1400×1050ドット)に加えて、CPUにCore 2 Duoが選択できる点だろう。また、BTO項目は非常に幅広く、「とにかくモバイル用に大画面ノートが欲しい」と言った場合でも、ディスプレイのみSXGA+を選択し、あとはCeleron M、HDDも40Gバイトというミニマムなスペックを選ぶこともできる。

 なお、ギガビット対応の有線LANや、Bluetooth、TPM(ハードウェアセキュリティチップ)、指紋センサーも用意されている。無線LAN機能は、店頭販売されるノートPCではほぼ標準となったが、これも当然、802.11a/b/g対応モジュールをBTOで内蔵可能だ。

本体底面

 バッテリーは、現時点で標準バッテリーしか用意されていないが(「NA701」には大容量バッテリーもある)、標準でも約4.1時間(Core 2 Duo選択時)とモバイルノートとしては水準以上のバッテリーライフを確保している。

 今回は、SXGA+ディスプレイ、Core 2 Duo T7200(2GHz)、1Gバイトメモリ、100GバイトHDD、DVDマルチドライブ、無線LANというハードウェア構成に、Windows Vistaではもっともリッチな機能を持つUltimateがプリインストールされたモデルを試用した。

使い勝手を追求した丁寧な仕上がり

液晶とキーボード

 使い勝手に関しては、やはりA4サイズならではの無理のなさが光る。キーボードは、「Fn」キーとの併用が多い特殊キーを除けば、主要キーはデスクトップPC向けと同じ19ミリピッチとなっており、「Enter」や「BackSpace」「TAB」といった利用頻度の多いキーは広くスペースを取っている。キータッチは柔らかめだが、2.5ミリのストロークが確保されており打鍵感も悪くない。この辺は好みにも左右されると思うが、最近はデスクトップPC用のキーボードでも柔らかめキータッチが多く、時流にのったタイプとも言える。

 液晶ディスプレイはスクエアタイプの表示だが、SXGA+ということもあって情報量的には十分。フォントサイズとのバランスも多くの人が許容できる範囲だ。また、パネル表面は乱反射防止のコーティングが施されており、発色は派手ではないものの使う場所を選ばない。バックライトも16段階に細かく調整可能だ。ちなみに、XGAディスプレイと試用機のSXGA+ディスプレイの価格差はわずか5250円。Windows Vistaでは画面のdpi値を変更してフォントだけでなく画面全体をズーム表示することも可能となっており、解像度が高くて困ることはない。よほどの事情がない限りSXGA+モデルをお勧めしたい。

 同社のノートPCと言えば、良い意味で重箱の隅をつつくような使い勝手へのこだわりも高い評価を得ている。この点は本機でも健在で、例えばキーボードはA4ならではの余裕のあるレイアウトだけでなく、最前列左側の「Fn」と「CTRL」、右側の「ALT」と「アプリケーション」の機能を、それぞれBIOSレベルで入れ替えることが可能だ。特に最前列左側の2つのキーは、キーボードによって配置が逆の場合もあり、買い換えの際に「慣れる」必要がないのはありがたい。タッチパッドは2ボタンのベーシックなタイプだが、取り囲むパームレスト部からフラットパッド面を1段低くすることで誤動作の防止にも貢献している。

 各種インジケータは最前部の右側にまとめられており、ディスプレイを閉じた状態でもPCの状態を確認できる。これなら電源を切り忘れることもないだろう。最前部左側には、電源オフの状態で音楽CDの再生を可能にする「DJキー」も用意されているが、そもそも不要だったり、モバイル時の誤動作を防止したい時は、BIOSの設定で無効にすることも可能だ。これ以外に無線LANのオン/オフ、タッチパッドの有効/無効の切り替えように独立したスイッチを備えるなど、使い勝手にこだわった機能を数多く備えている。

 一方、バンドルソフトウェアは、直販ベンダーの製品らしく必要最小限となっているが、新たにネットワーク切り替えツールがプリインストールされた。IPアドレス(固定、DHCP)やプロキシ、標準のプリンタなどを定義しておけば、これらの設定をワンタッチで切り替えられる。自宅やオフィス、モバイルなど異なるネットワーク環境で利用する場合には重宝するはずだ。

キーの入れ替え機能はBIOSレベルでサポート。従ってOSなどにはまったく依存しせず機能する(画面=左)。モバイル利用をサポートする「ネットワーク切換えツール」をプリインストール。複数のプロファイルを定義し、素早くネットワーク設定を切換可能だ。なお、無線LANの制御はOSの機能をそのまま利用するタイプ(画面=中央/左)
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