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サーバの転ばぬ先の杖――「LB パーティションコマンダー10 Server」(2/2 ページ)

» 2007年02月05日 18時00分 公開
[瓜生聖,ITmedia]
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外付けドライブが利用可能に――USB/IEEE1394に対応

 PC10Sでは、いままでのEIDE/IDE、SCSI、SATAに加え、新たにUSB/IEEE1394にも対応した。前述したように、システムパーティションでなければ再起動をする必要がないため、ほかのPCのHDDを取り出してUSBで接続し、パーティション操作を行ってから元に戻すといった使い方もできる。

 これは最近よく見られるNASキットに対しても有効だ。NASキットは別売りのHDDを内蔵するタイプの比較的安価なもので、ミッションクリティカルではない用途のデータバックアップに使われることがある。NASキットの実態はPPC系などのCPUを搭載したPCであり、LinuxをOSとして採用していることが多い。

 PC10Sは、FAT16/32、NTFSといったWindowsファイルシステム以外にも、LinuxファイルシステムであるExt2/Ext3/ReiserFSをサポートしている。NASキットからHDDを取り出し、EIDE-USB変換アダプタでPC10SがインストールされているPCに接続すれば、そのままパーティション操作が行える。また、HDD自体を大容量のものに差し替えたい場合は、代替ディスクも接続してHDDのコピーを行えばよい。もちろん、この際にPC側の再起動は不要だ。

サーバ向けサービスも充実

 サーバ向けソフトウェアの場合、重要なのは何をおいても信頼性だ。PC10Sは製品そのものの信頼性だけでなく、次のようなサービスも提供している。

 1つめはフル機能が利用可能な評価版の貸し出し。特にパーティション操作ソフトの場合、対応ハードウェアはどうしてもシビアになる傾向にある。これはパーティション操作が、OSによって隠ぺいされる部分にまでアクセスするからだ。そのため、自分の環境で利用可能かどうかを導入前に確認できるのは重要なポイントだろう。

 2つめは年間保守サービス。PC10Sは標準価格の20%でサポートおよび無償バージョンアップを受けることができる。この手の製品は、頻繁に利用するものではないものの、利用するときは重要な局面であることが多いので、コストが許せば保守サービスを契約しておきたい。

処理速度が大幅に改善

 PC10Sの処理速度は、以前のバージョンに比べてはるかに向上している。これが最大の改良点だと言っても過言ではない。ライフボートによると3倍以上の高速化が図られているとのことだ。ただ、画面の残り時間表示があまり正確ではなく、「残り2時間」と表示されていながらあっという間に完了したりと、激しくズレがあるのは気になった。

 このほか、同梱されている「LB パーティションコマンダー10公式ガイドブック」も親切で好感が持てる。これは全76ページに及ぶオールカラーの小冊子で、操作方法などが丁寧に図解されている。目次も「〜をするには」という目的別に構成されており、非常に分かりやすい。専門用語が多用されがちな「素人お断り」の雰囲気がある競合製品が多い中で、評価に値するアプローチだ。

 今回の新機能は総じてHDDメンテナンス全般をカバーしてきた印象がある。例えば、デフラグやHDDのコピーなどは、独立したソフトとして存在したり、イメージバックアップソフトに含まれている機能だったりと、必ずしもパーティション操作の範疇に含まれるとは言えない。これらの機能をも貪欲に取り込んだのは、パーティション操作ソフトというジャンルを超えて、ユーザーの利便性を追求した結果だろう。非常に広い守備範囲を持つ「LB パーティションコマンダー10 Server」は、「転ばぬ先の杖」として常に傍らに置いておきたいソフトの1つだ。

 ちなみに、昨今話題となっている最新OS「Windows Vista」で、パーティション編集やマルチブート環境を構築したいと思っている人は、同社の「LB システムコマンダー9」をチェックしておきたい。新OSが登場した直後は、対応アプリケーションなどの関係から既存OSと併用する場面も増えるが、こちらはWindows XPとWindows Vistaの両方を使いたい、といったときに最適だ。

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