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» 2007年03月26日 17時45分 公開

+D Shopping バイヤーズガイド:今年の「新生活スタートPC」はバリュークラスの“Vista”デスクトップで決まりっ! (1/3)

新生活が始まる諸君、おめでとう。PCの準備はできたかな?フレッシュマン御用達のバリュークラスPCでも今年は「Vista」がキーワードなのだ。

[石川ひさよし,ITmedia]

 賢明なフレッシュマン諸君はご存じと思うが、Windows Vistaには、“全部入り”のUltimateに、ホームエンタテインメント向けのHome Premium、ビジネス向けのBusiness、と複数のEditionが用意されている。何かと物入りな新生活にあたって「まずはPCを1台」と基本機能とコストを重視するならばバリュークラスのデスクトップPCとWindows Vistaの“バリュークラス”Home BasicでOKだ。カタログで機能を比較してしまうと地味に見えるこの組み合わせだが、「文房具」として使うならばけっこうな使い勝手をユーザーに提供してくれる。

圧倒的にHome Basicが多いが、BTOで選べる場合もあり

 「購入しやすい」バリュークラスPCで導入されているOSは、圧倒的にWindows Vista Home Basicが多い。このクラスのPCでは価格も重要な要素であるため、Windows VistaのEditionで最も安価なHome Basicが採用されるのは至極当然であるわけだか、一部の直販モデルではBTOの選択肢として“Home Premium”や”Business”Editionを選べる製品も用意されている。

 なお、BTOでOSのEditionを変更するときは、メモリの容量にも注意しておきたい。次のページから紹介する製品では、OSがHome Basic、標準設定のメモリ容量が512Mバイトというのがほとんどと、Windows XPモデルからメモリは増えてはいない。Windows Vistaではメモリの搭載量がOSのレスポンスに大きく影響するので、「Windows Vista」モデルとする時点でメモリを「512Mバイト」が多いバリューモデル標準設定から増やしておきたい。Home PremiumやBusinessでAeroを有効にするならば最低で1Gバイト以上は欲しい。

チップセット選びが性能を左右する

 「似たり寄ったり」と思いがちなバリュークラスのデスクトップPCを比較してみると、意外にもチップセットがバラエティに富んでいるのに気が付くだろう。バリュークラスのデスクトップPCでは、グラフィックスコアを内蔵する統合型チップセットを採用しているため、PCのパフォーマンスにかなり影響する。バリューデスクトップPCでは、何はさておき、統合型チップセットに何を採用しているのかをチェックしておきたい。

 今回紹介する製品のほとんどはIntelの統合型チップセットを搭載しているが、それでも、Intel 94x系の「Intel 945G」にそのモバイル版となる「Intel 945GM」、そして「Intel 946GZ」「Intel 943GML」と並ぶ。Intel 96x系も「Intel G965」「Intel Q965」「Intel Q963」が採用されている。Intel 94x系ならば基本的に「型番が大きい」と拡張性(サポートするインタフェースの種類にポート数)があって高性能(グラフィックスコアやメモリバスの動作クロックが速い)と思っていい。内蔵されているグラフィックコアはすべてIntel GMA 950になる。一方、Intel 96x系においては、ホームエンターテイメントを意識したIntel G965に対して、「vPro対応」をアピールするIntel Q965はビジネス向けという性格になる。内蔵するグラフィックコアで見ると、Intel G965はGMA X3000、Intel Q965とIntel Q963はGMA 3000となるなど、拡張性や性能的にIntel G965がIntel Q965とIntel Q963の上位モデルという位置づけになる。

 製品の数は少ないものの、AMD製CPUに対応するチップセットでは、NVIDIAのGeForce 6150とAMD(のATI事業部の)Radeon Xpress 1150が採用されている。どちらも“Vista Premium”のロゴが付与されているが、世代としてはGeForce 6200 with TorboCache相当のグラフィックスコアを内蔵するGeForce 6150が新しい。グラフィックコアの性能で見ればRADEON X300 SE相当といわれるRadeon Xpress X1150がやや古いのは否めない。なお、今回紹介する製品に搭載されているGeForce 6150の型番末尾には、必ず“LE”や“SE”が付くのだが、どちらも無印のGeForce 6150に比べるとグラフィックスコアのクロックが若干引き下げられている。さらに“SE”ではPATAのチャネルが4から2に減らされ、HD Video Playback機能も省かれている。

 このように、搭載されるチップセットの種類はバリュークラスPCの性能に大きく影響を与えるポイントなのだ。

拡張性から選ぶ筐体デザイン

 バリュークラスといえど、デスクトップPCを購入するユーザーなら拡張性をある程度期待するだろう。多くの製品において、PCケースの形状は「ミドルタワー」「スリムタワー」「その他」と分けられる。「その他」には、液晶ディスプレイ一体型や超小型デスクトップと呼びたい「HP Pavilion Desktop PC s3040jp/CT」が該当する。

 多くの製品はミドルタワーとスリムタワーに分類される。サイズで言えばミドルタワーがスリムタワーよりも大きく拡張性も高い。とくにPCI ExpressやPCIの拡張スロットに、従来からある幅広の「高さ106.68ミリ」カードを差せるため、使えるカードの選択肢が広くなるメリットがある。スリムタワーのほとんどでは64.41ミリと背の低いロープロファイルカードしか使えない。グラフィックスカードにおいて、使えるカードがロープロファイルだけになると、グラフィックスカードに実装できるGPUのグレードが限られてしまうので注意したい。

 なお、さきほど“その他”に分類したHP Pavilion Desktop PC s3040jp/CTでは、スリムタワーよりもさらにひとまわり小さな筐体に、ロープロファイルのPCI Express X16、およびPCIを1枚差せる。このサイズでPCI Express X16を利用する拡張性を有しているのは注目に値するだろう。

 一方で、液晶一体型の拡張性は、ノートPCとほぼ同じになる。今回紹介するバリュークラスデスクトップPCでは3製品取り上げているが、これらはカードスロット(FMV-DESKPOWER EK30Uは、このカードスロットも搭載していない)とUSB 2.0、IEEE 1394といったケーブル接続の周辺機器で拡張性を実現している。

バリュークラスは使う機能とスペックを照らし合わせて選択する

 以上のように、バリュークラスの製品では基本機能に絞った構成が多い。拡張性も限られるため、自分がイメージするPCの用途を考えて、どこまで機能を絞れるのか判断したい。ゆくゆくは動画共有サイトに自分が撮影して編集したビデオ映像を投稿したい、と考えているならばDVカメラを接続できるIEEE 1394が必要になるだろう。企業で使うなら、エプソンダイレクトのEndeavor MT7800/MR3100のようにセキュリティチップの有無も重要な選択ポイントになるはずだ。

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