第1回:SideShowガジェットが使えるマザーボード──ASUS「P5B Premium Vista Edition」:イマドキのイタモノ「ASUS注目マザー連続レビュー」(2/2 ページ)

» 2007年03月28日 18時00分 公開
[寺崎基生,ITmedia]
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P5B Premium Vista Editionの基本構成をチェックする

 P5BシリーズのハイエンドモデルとなるP5B Premium Vista Editionは、これまでトップモデルであったP5B Deluxeを越えるスペックが実装されている。

 チップセットは、現在のメインストリームであるIntel P965とICH8Rの組み合わせ。対応するCPUの種類も広く、Core2 Extreme QX6700やCore2 Quad Q6600といったクアッドコアにも最初から対応している(P5B Deluxeの場合は、BIOSのアップデートが必要になる)。PCI Exress X16スロットを2本備えており、AMD(のATIセクション)のCrossFireにも対応する。

 P5B Deluxeと最も大きく違っているのが、実装されているコンデンサの種類である。P5B Deluxeでは、電源回りのコンデンサのみ固体電解コンデンサを採用し、周辺部分は通常の電解コンデンサが使用されていた。P5B Premium Vista Editionでは、すべてのコンデンサが固体電解コンデンサとなり、耐久性と信頼性が向上している。そのほかの主なスペックは、P5B Deluxeの仕様を引き継いでいる。

 8フェーズの電源回路を搭載して高い安定性を実現しているほか、電源モジュールに取り付けられた大型のヒートシンクとノースブリッジヒートシンクをヒートパイプで接続してチップセットを効率的に冷却している。ヒートシンク用の冷却ファンを標準装備しているが、これは、ファンレスのCPUクーラーや水冷ユニットなどを利用したときに、VRMの冷却が行われなくなることを防ぐためで、空冷式のリテールCPUクーラーを使用する場合には取り付けない。基板の裏側には銅製の冷却基板を装備した「Stack Cool 2」を採用し、マザーボード全体を、熱から強力に保護してくれる。

 インタフェースには、ICH8RがサポートするSerial ATA 2を6ポート備えるほか、JMicronの「JMB363」が制御するUltra ATAポート×1、Serial ATAポート×1、eSATAポートも搭載するなど、多種多数のSerial ATA HDDの接続が可能になっている。オーディオCODECは、ADIの「AD1988B」で7.1チャネルHDオーディオをサポート、バックパネルには光学/同軸のSPDI/Fを備えている。

VRMのヒートシンクに取り付けるクーラーは、水冷システムやファンレスCPUクーラーなどのように、VRMに風が当たりにくい状態で使用する
使用しているコンデンサは、通常の電解コンデンサよりも高品質で耐性の高い固体電解コンデンサだ
インタフェースパネルには、SPDI/Fの同軸と光、IEEE 1394に加え、eSATAポートも用意されている

 ネットワークは、Marvell製のギガビットLANコントローラ「88E8001」「88E8056」の2つを搭載して家庭用サーバとしたりルータとして利用したりする場合に便利な構成となっている。このうち、88E8056はPCI Express接続となっているため、高速通信を必要とするネットワークはこちらを利用するといいだろう。

 このほかにも、P5B Premium Vista Editionには、これまでのP5Bシリーズにはなかったオンボード機能が追加されている。それが512Mバイトの容量を持つメモリモジュールで、内部的にはUSB 2.0接続となっている。BIOSの設定にこのメモリを有効にするスイッチがあり、Enableにしておくと、Windows上でUSBストレージとして利用できる。もちろん、HDDを新調する場合などに、ちょっとしたデータを保存しておけるが、なんといってもWindows Vistaを導入したシステムで「ReadyBoost」機能を利用するためのデバイスとして使えることに注目すべきだろう。

オンボードのUSBメモリは、小型の基板で拡張スロットの上部に実装されている
BIOS設定のAdvancedにある「ASAP Function」メニューが、オンボードUSBメモリの有効と無効のスイッチだ。デフォルトでは、Disableになっている

価格は高いがパッケージ満載でお買い得感も高い

 この記事の冒頭でScreenDUOを紹介したが、Vista Editionとしての付属品はほかにも数多く用意されている。「AI Remote」というリモコンユニットは、PCの電源を操作したり音楽の再生や音量の増減などが行えたりできる。AI Remoteに用意された3つの起動ボタンには、ユーザーが任意のアプリケーションを割り当てて利用する。ほかにもノイズフィルタでPCのノイズを抑えてクリアな音声を入力できる「Arrayマイク」やフロントパネルスイッチの配線を楽にしてくれる「Q-Connector」など、ASUSのマザーでおなじみ付属品が多数同梱されている。

 ハイエンドシリーズだけあって、実売価格も高めに設定されているP5B Premium Vista Editionであるが、付属するソフトウェア「ASUS AI Suite」「ASUS Update」「PCProbe�U」などとあわせて、豊富な付属品を考えると意外と「お買い得感」のある製品といえるだろう。

AI Remoteは、PCを操作するためのリモコン。USBに受光装置を取り付ける一般的な方式だ。リモコンはカード型で、PC本体にフックでぶら下げることができる
BIOS ROM内にBIOSアップデートユーティリティプログラムがあり、DOSを起動しなくてもBIOSアップデートが可能

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