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白いテラバイト級NASの性能とやらを試す(2/4 ページ)

» 2007年05月10日 17時00分 公開
[瓜生聖,ITmedia]

家庭向けに省かれた機能は?

HDDカートリッジ「Relational HD」

 省スペースにも関係するが、LANDISK Homeを見て最初に「あれ?」と思ったのがRelational HDの不採用だ。Relational HDはアイ・オー・データ機器製品の間で汎用的に使用できるよう設計されたSerial ATA HDD用リムーバブルケースで、ホットスワップへの対応や放熱への配慮といった特徴がある。同社の戦略としては、ベアドライブよりも取り回しがしやすいカートリッジを各製品間で共通化することにより、囲い込みを容易にし、相乗効果および横展開をにらんだものだと思われた。

 だが、LANDISK HomeでRelational HDが採用されなかったのは、Relational HD構想の頓挫を意味するものではないだろう。今回の製品は、Relational HDによって得られるメリットをニーズとしないユーザー層がターゲット、ということだ。実際、LANDISK Homeはホットスワップに対応していない。

 その一方で、コインなどで簡単に筐体カバーが開けられるネジを使用しており、HDDの交換は容易に行える。親切なことにその手順を説明したDVDも付属しており、いかにもホームユース向けだ。

 また、ボリューム構成が限定されているのも違いの1つとして挙げられる。LANDISK Homeで選択可能なモードはRAID 0(ストライピング)とRAID 5の2つのみ。両方とも4台すべてで1論理ドライブを構成する。それに対して、LANDISK TeraはこれらのほかにRAID 1+0や、3台でRAID 5を構成して残り1台をリムーバブルメディアとして利用するRAID5+FAT/NTFSモードを使用できる(関連レビュー:失ってから気付くまえに――「LANDISK Tera」を使う)。

 だが、ボリューム構成は排他的に選択するものなので、ユーザーはすべてを使いこなすわけではない。もともと「このボリューム構成で使いたい」というニーズがあったうえで、それをサポートする機器を選択するのが一般的だろう。

 LANDISK Homeが想定するユーザーは、RAID 5で運用することを前提としていると考えてよさそうだ。LANDISK Home内のデータをバックアップするために、さらなる投資を行うのはコスト面で難しい。現実的な線で考えると、家庭内においてはRAID 5での運用がぎりぎり許容できる冗長性であり、LANDISK Home自体がバックアップを担うほうが自然だ。実際LANDISK Homeでは、別のストレージを利用してバックアップする機能は削除されている。

内蔵HDDのボリューム設定はRAID 0(ストライピング)とRAID 5のみ(画面=左)。RAID 5のみでバックアップとする運用には信頼性の向上が必須。エラーセクタの自動修復を行うアクティブリペア機能はきわめて重要だ(画面=中央)。エラーなどの通知を行うメール機能。LANDISK Teraでは6種類だったが、バックアップ機能が削られたため4種類になっている(画面=右)

 また、RAID 0もサポートされてはいるが、これは250GバイトのHDDを4本積むことで“テラバイト級”を謳う程度の意味しかないだろう。正直、バックアップをせずにRAID 0で運用するのは、不慮の事故が起こったときの被害が大きすぎてお勧めできない。思い出の写真などお金には代えられないデータを扱う家庭用途ではなおさらだ。

 このほか、企業向けならではの機能はかなり削られた。FTPサーバ、Active Directory、NTドメインログオンなどはその一例だ。また、最大ユーザー数がLANDISK Teraの300から8へと大幅な削減がなされた。もっとも、登録可能なユーザー数を増やすこと自体はほとんど動作に影響を与えないと思われるため、「家族で利用する」というシーンを考慮しての制限だろう。これと同様にグループ機能もない。さらにリビングではあまり使用されないと思われるプリンタサーバ機能も削除されている。

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