メモリースティックPRO-HGデュオ+ExpressCardアダプタでVistaを快適化“3倍速い”新メモステで戦力アップ(2/2 ページ)

» 2007年07月13日 09時00分 公開
[前橋豪,ITmedia]
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Windows ReadyBoostの効果はあるか?

 メモリースティックPRO-HGデュオとExpressCardアダプタの高い性能が分かったところで、Windows Vistaに標準搭載されている「Windows ReadyBoost」機能も試してみた。ReadyBoostは、メモリスワップファイルを外部フラッシュメモリ上にキャッシュするなどの機能により、HDDのランダムアクセス性能をフォローし、動作の高速化を行う仕組みだ。

 ここでは、「ReadyBoostをオフにした状態」「メモリースティックPRO-HGデュオをExpressCardアダプタ経由で接続し、ReadyBoostをオンにした状態」で、OS起動時間の計測と総合ベンチマークソフト「PCMark05」の実行により、ReadyBoostの効果をチェックしてみた。参考までに「USBフラッシュメモリのLumitas Mを接続し、ReadyBoostをオンにした状態」でもテストを実施している。テストに使ったPCは、前述した「MT3303j」だ。

 各テストは、3回ずつ行い、それぞれの結果を掲載している。Windows Vistaの起動時間は、PC本体の電源ボタンを押した瞬間から、ウェルカムセンターが起動する瞬間までをストップウォッチで実測した。PCMark05は総合テストのほか、HDD Test SuiteのXP Startup(Windowsの起動をトレース)、Application Loading(アプリケーション6種類の起動をトレース)を実行。ReadyBoostによって、OSやアプリケーションの起動時間などが高速化されるかどうかをチェックした。

Windows Vistaの起動時間(写真=左)。PCMark05の総合スコア(写真=右)

PCMark05のHDD Test/XP Startup(写真=左)。PCMark05のHDD Test/Application Loading(写真=右)

 以上のテスト結果から、ReadyBoostをオンにすることで、OSやアプリケーションの起動時間が高速化されることが確認できた。とくにPCMark05のスコアでは、明確な差が生じている。メモリースティックPRO-HGデュオをExpressCardアダプタ経由で接続した場合と、USBフラッシュメモリを接続した場合の速度差はほとんど見られなかった。今回は限定的なテストしか行えなかったが、メインメモリの容量が少ないPCなら、ReadyBoostをオンにした状態でWindows Vistaをある程度の期間使い続けることで、より高速化が図れる可能性がある。

 メモリースティックPRO-HGデュオをExpressCardアダプタで接続した状態でReadyBoostを使うメリットとしては、PCの設置面積が変わらないことと利用頻度が一般的に高いUSBポートを消費しないことが挙げられる。USBフラッシュメモリが使われることの多いReadyBoostだが、ノートPCで使う場合は数少ないUSBポートの1つに常にReadyBoost用のUSBフラッシュメモリが装着される状態になり、ほかの周辺機器をつなぎにくくなるほか、PCを持ち運ぶときにじゃまになってしまう。

 一方、メモリースティックPRO-HGデュオをExpressCardアダプタ経由で使えば、ExpressCardスロット内にアダプタが完全に収まるため、外観が変わらないうえ、PCのUSBポートをすべて利用できる。まだまだExpressCardスロットに対応した周辺機器は少ないため、せっかく新しいノートPCを購入しても、ExpressCardスロットは未使用のままというユーザーも少なくないだろう。こうしたケースでは、メモリースティックPRO-HGデュオとExpressCardアダプタの組み合わせによるReadyBoostが効果を発揮するに違いない。

 とはいっても、現状ではExpressCardアダプタを搭載していないノートPCも多いため、すべてのPCでメモリースティックPRO-HGデュオの特徴を生かせるわけではないが、メモリースティックスロット経由やUSBポート経由でも既存のメモリースティックより高速に使えるのは見逃せないポイントだ。

 メモリースティックPRO-HGデュオは初めて登場する製品なので、価格的な優位性はないが、今回の試用でパフォーマンスは高いことが分かった。今後、高速なメモリースティックを購入したい場合には、積極的に検討する価値がある。

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