このノートPCはバケモノかっ!?――TWOTOP「VIP Note LX」こいつ…違うぞ。装甲も、パワーも!(3/3 ページ)

» 2007年08月07日 12時00分 公開
[兼子忍,ITmedia]
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ゲーム系ベンチではSLIの性能を見せつける結果に

 最後は恒例のベンチマークテストの検証で締めくくろう。今回はPCMark05、3DMark06、Final Fantasy XI オフィシャルベンチマーク Ver.3(Vana'diel Bench 3)に加えて、ホラー要素を盛り込んだFPS「F.E.A.R」の評価も行った。なお、評価機の構成は、実際の製品では選択できないCore 2 Duo E6700(2.66GHz)が搭載されていた(標準はE6600)。このため、ベンチマークテストの結果は、実際の製品とは若干違うことをお断りしておく。

 それではPCMark05のスコアからチェックしていこう。総合スコアのPCMarksは6279という好成績を叩き出したが、さらに注目したいのが、CPUテストの6367、Graphicsテストの7332という結果だ。ゲームプレイの快適さを左右する2つのテストで好成績を残しており、本機のゲーム用PCとしての適正が非常に高いことがうかがえる。一方、HDDテストの結果は、100Gバイトという少なめの容量が影響し、3305という平凡な値にとどまっている。

 続いて注目のグラフィックス系テストの結果を見ていこう。3DMark06は解像度を1024×768ドットと1280×1024ドットの2パターンに設定し、それぞれテストを実施した。3DMarksの値は、1024×768ドット表示で6542、1280×1024ドット表示で5526となった。

 なお、Final Fantasy XIオフィシャルベンチマークテストのスコアは、低解像度モードが大台超えの10341、高解像度モードでも8619と抜群の結果を残した。本機でFinal Fantasy XIをプレイして、動作が明らかにもたつく時は、回線の状態やサーバの混雑を疑うべきだろう。

 最後にF.E.A.Rのテスト結果を紹介する。今回はSettingの項目からComputer、Graphics CardともにMaximum設定(FSAA:4x、Txture Filtering:Anistropic 16x、シャドウあり、ソフトシャドウ有効)を適用してテストを実行した。解像度は1024×768ドット、1280×1024ドット、1600×1200ドット、1920×1200ドットの4パターンで計測している。1280×1024ドット以下では、最小FPSが25FPSを割り込むことはなく、ほぼ常時40FPS以上の滑らかな表示を実現している。1600×1200ドット、1920×1200ドットのフルスクリーン表示では、ちらつきが目立つシーンも増えてくるが、それでも大半のシーンで25FPS以上のフレームレートを叩き出しており、高解像度、高画質でも快適にゲームを楽しめる。負荷に応じて画質を調整すれば、さらに快適なプレイ環境を手に入れられるはずだ。

画面は左から、PCMark05、3DMark06、FFベンチ、F.E.A.R

ノートPCにこだわってゲーミングマシンを購入するなら、間違いのない1台

 ノートPCはデスクトップPCに比べて場所を取らず、日本の住宅事情を反映してか人気も高い。「できればゲームもノートPCで、しかも高品質で楽しみたい」と考える人は少なくないだろう。今回紹介したVIP Note-LX E6624/DRV/795SLI-CVは、従来のノートPCはもちろんのこと、ハイエンドデスクトップPCとも肩を並べる性能を備えおり、こういったニーズにも非常に高いレベルで応えてくれる1台だ。

 標準構成価格は35万9800円と非常に高価だが、実際に性能を体感した後では、その価格も十分に妥当な範囲と感じる。本格的にゲームを楽しめるノートPCを購入する予定なら、本機は必ずチェックしておきたい。

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