エレコムは2月25日、液漏れや発火のリスクを抑えた半固体電池モバイルバッテリー「DE-C86-10000」シリーズの販売を始めた。
直販サイトの販売価格は8480円で、3月1日午後11時59分までは数量限定で1000円引きの7480円で販売する。
さらに3月末までの期間/数量限定で、エレコムデザインショップに対象の古いモバイルバッテリーを持ち込むことで、2000円オフクーポンを進呈する「古いモバイルバッテリー卒業キャンペーン」も実施する。
報道陣向けに行われた製品発表会では、「なぜ、他のモバイルバッテリーと比べて安全だといえるのか」という同社のこだわりが説明された。短期間だが実機を試す機会も得られたので、試用レポートをお届けしよう。
DE-C86-10000の最大の特徴は、バッテリーの電解質(電解液)をゲル状にした「半固体リチウムイオン電池」を採用している点だ。
従来のリチウムイオン電池は液体の電解質を使用しているため、液漏れやショート時の急激な温度上昇による発火のリスクがあった。これに対し半固体電池は、電解質をゲル化することで液漏れを防ぎ、可燃性ガスの発生や拡散を抑制する。これにより、万が一の内部短絡(ショート)時でも熱暴走といったリスクを低減するという構造だ。
ゲル化したことで化学的安定性が高まり、バッテリーサイクルの寿命も向上した。一般的なリチウムイオン電池のサイクル寿命(繰り返し使用回数)は約500回だが、半固体電池は約2000回と4倍だ。
動作温度は、従来品では一般的に0度〜40度であるが、本製品では−15度〜45度という幅広い温度環境で動作する。冬場の屋外や真夏のアウトドアレジャーなど、過酷な環境でも安定して給電できる。
容量は1万mAh(定格容量38.5Wh)で、入出力用のUSB Type-C×2基、出力用USB Standard-A×1基を搭載する。入力は最大35W、出力はUSB Type-C単体でそれぞれ最大35W、USB Standard-A単体で22.5W、複数ポート利用時では合計最大20Wだ。
より安全に使えるように、過充電/過放電/過電流防止機能/短絡保護機能/温度検知機能の保護機構を備えた回路設計と「Thermal Protection」により、通電時の温度を毎秒300回、監視/制御するという。
電池サイクル回数をモニタリングする「Health Monitor」機能も搭載した。バッテリー残量を1%単位で表示するLEDパネルの数字の右側に、青色または赤色の点で表示するものだ。250回で青色、500回で赤色に点灯し、買い替えを促す。
半固体電池は性能上、2000回の充電サイクルが確保されているのに、なぜ従来のリチウムイオンモバイルバッテリーと同様の500回で買い替えを促すようにしたのだろうか。エレコムの田邉明寛氏(商品開発部 コンダクションデバイス課)は、「日常の充放電を含め、約2年間の利用で経年劣化する。それを想定し、買い替え目安として500回を設定した」と解説した。
5000回繰り返して使えるというエレコムの「ナトリウムイオンモバイルバッテリー」を試して分かったこと
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