「11月まで待てない」と、現行Opteronを買いに走る人たち:古田雄介のアキバPickUP!(1/4 ページ)

» 2007年09月18日 09時40分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

Barcelonaマシンがトリガーになり、Opteronが売れる

USER'S SIDE秋葉原本店のQuad-Core Opteronデモ

 先週からUSER'S SIDE秋葉原本店が、コードネーム“Barcelona”こと、サーバ向けCPU「Quad-Core Opteron」を搭載したデモマシンの展示を始めた。同CPUの店頭デモを行うのは同店が国内初となる。

 “Barcelona”は1個のダイに4コアを内蔵するタイプのクアッドコアCPUで、新たに仮想化技術「AMD Virtualization」や命令セット「SSE4A」をサポートする。デモをしていたのは、2基セットでの組み込みを想定した2way型「23xx」シリーズ。TDPは従来のデュアルコアOpteronと同じ95ワットに抑えられる。同CPUは11月中に入荷される見込みで、USER'S SIDE秋葉原本店では予価も表示している。2GHz動作の「Opteron 2350」が5万2290円、1.9GHz動作の「同2347」が4万2840円だ。

 デモ機はnForce Professional 3600チップセットを搭載するTyan製「Thunder n3600M」に、2基の「Opteron 2347」や計4Gバイトのメモリなどを組み込んだもの。OSに「Fedora」を採用し、「VMware」による仮想マシン環境下で、3つのWindowsを動作させている。各仮想OS内でブラウジングや動画再生などを実行し、その際のCPU稼働率やシステム全体の消費電力などがチェックできる。なお、同店が仮に示した構成価格は28万8000円となる。

 「今までのワークステーション向けマシンなら、ガクガクになる」(USER'S SIDE秋葉原本店)という高負荷な環境ながら動作は非常になめらかで、CPU使用率は8コアともに60%を超えることが滅多になかった。ワットチェッカーの値も、同クラスの処理では低い値となる200ワット前後を推移している。

 このパフォーマンスに心を打たれた人は多く、「いままでのデモ機より注目度が確実に高いですね。このデモ機を売ってくれ、という熱心な人もいました。11月発売と書いてあるんですが……」と店員さん。我慢できない物欲を満たそうと、現行のデュアルコアOpteronを購入する人も複数いたそうだ。

 「新型のCPUが出ると分かっているのに、現行モデルの人気が出るのは、本当にめずらしい現象です。デモ機がトリガーになって、いままでOpteronなどのサーバ向けCPUを敬遠していた人も、その魅力に気付いたのではと思います」と、ショップもうれしい誤算に驚いていた。

 なお、コンシューマー向けのクアッドコアCPU「Phenom」シリーズも11〜12月に登場すると予想するショップは多い。某店員さんは「最近はAMD製CPUがあまり売れません。熱心なAMDユーザーの多くがPhenomを待っていますから、年末まで情勢は変わらないでしょう。逆に、Phenomが出たら確実に大ヒットしますね」と、次世代CPUに期待をかけていた。

仮想マシンで動画を再生している最中でも、CPU使用率は8コアとも60%以下に落ち着いていた(写真=左)。現行Opteronの小ヒットには、大幅な価格改定も影響していると思われる(写真=中央)。デモ機のサイドカバー(写真=右)

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