レビュー
» 2007年10月01日 16時16分 公開

2007年PC秋冬モデル連続レビュー:“Premium”になったLaVie Lの最廉価モデルを試す――NEC「LaVie L LL370/KG」 (1/2)

LaVie Lシリーズは、NECの主力ノートPCブランドだ。その中でエントリーモデルとなる「LL370」がVista Home Premiumを搭載した。さっそく実力を見てみよう。

[兼子忍,ITmedia]

お手ごろノートPCがWindows Vista Home Premiumを搭載

LaVie L LL370/KG

 NECの「LaVie L スタンダードタイプ」シリーズで一足遅れて発表となった「LaVie L LL370/KG」は、同シリーズで唯一、インテル製CPUを採用した最廉価モデルだ。これまでLaVieシリーズのエントリー機は1モデルだけOSにWindows Vista Home Basicを備えていたが、秋冬モデルで基本性能を強化することによって、ついにWindows Vista Home Premiumを搭載した。

 上位モデルと同じく15.4インチのワイド液晶ディスプレイを搭載する本機だが、夏モデルでデザインを一新した上位モデルとは異なり、春モデルと同じボディを流用するため、LaVie L スタンダードモデルでありながら印象が異なる。上位機(LL5xxシリーズ)が本機のデザインイメージにあわせたというのが正しいのかもしれない。LL550/KGのようなカラーバリエーションは用意されず、店頭モデルおよび直販のNEC Directともに本体カラーはシルバーとブラックのツートーンのみとなっている。また、こちらの記事でも指摘されている通り、春モデルの「ベーシック」から「スタンダード」に命名ルールが変更され、あわせてNEC Directでも「LaVie GタイプL スタンダード(e)」(LL5xxシリーズは「LaVie GタイプL スタンダード(s)」)となっているので覚えておきたい。

メモリ容量とHDD容量を増強

2基のメモリスロットやHDDベイには底面から簡単にアクセスできる。ニッケル水素バッテリーの容量は7.2ボルト4000mAhで、駆動時間は約0.9時間と短い

 本機の基本スペックは、低価格機らしくコストパフォーマンスを重視した内容だ。システムの中核にはCeleron M 520(1.6GHz)とATI Radeon Xpress 1100/SB600チップセットを組み合わせ、グラフィックス機能もチップセット内蔵のグラフィックスコアによって提供される。メインメモリは標準で1Gバイト(PC2-4200対応)を搭載するが、一般的な512Mバイトモジュール×2基のデュアルチャネルではなく、1Gバイトモジュールを1基だけ搭載したシングルチャネル構成になっているのがユニークだ。パフォーマンスは若干不利となるが、初期搭載のメモリを無駄にすることなく増設を行える点はメリットと言える。

 ちなみに、本機のメモリ最大容量は4Gバイトまでとなる。Windows Aeroを有効にしつつ、快適な操作性を得るには2Gバイト以上のメモリがほしいだけに、後々のメモリ増強を最小コストで行えるのは魅力だ。

 なお、ストレージデバイスには120GバイトのHDD(5400rpm)とDVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブを搭載している。CPUがシングルコアであるため、複数のアプリケーションを同時に起動すると少々もたつくこともありそうだが、家庭/個人用のメインノートPCとして必要な性能は満たす内容に仕上がっている。

メモリカードスロットの新設で使い勝手が向上

上位機ほどえぐれてはいないが、本機でも「Stream Design」が採用されている

 前述のようにボディデザインこそ上位シリーズとは異なるが、紙のノートから連想したという、キーボードの両側面をへこませたラインは、シリーズ共通の特徴として本機にも採用されている。全身をメタリックシルバー、底面をブラックで塗装したカラーリングは自己主張が少なく非常に無難な印象だが、逆に言えばどんな環境に置いても妙に浮き上がることなく、すんなりと周囲に溶け込んでくれそうだ。ボディの剛性もまずまずで、パームレストなどキーボード面の各部を強く押さえても大きなたわみは発生せず、使っていて十分な安心感を得られた。

 そして秋冬モデルの見どころは、細かい部分での使い勝手の向上だ。USB 2.0端子を右側面奥と左側面手前、背面に分けて搭載し、機器によって接続する端子を選べるのは従来通りだが、新たにメモリカードスロットが前面に用意されたことで、メモリカードを使って周辺機器と直接データをやり取りする際の操作性は大きく向上した。SDメモリーカード/メモリースティックPRO/xDピクチャーカードをサポートしており、デジカメとの連携も容易だ。また、IEEE802.11a/g/b準拠の無線LAN機能(SuperAG対応)が新たにW56をサポートした。

 一方で、電源オフの状態でUSB端子に接続したiPodの充電を行う「パワーオフ充電機能」は、LaVieシリーズでは本機のみが非対応で、IEEE1394やExpressCardスロット、FeliCaポートなど、上位シリーズでは標準装備となる端子類も省略されており、構成については非常にシンプルな内容となっている。

前面中央部分にメモリカードスロットが追加された(写真=左)。背面はUSB 2.0とアナログRGB出力、バッテリーがある(写真=右)
左側面には100BASE-T/10BASE-T対応の有線LANとUSB 2.0、TypeIIのPCカードスロットが並ぶ(写真=左)。右側面はDVDスーパーマルチドライブとUSB 2.0のみという構成だ(写真=右)

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