「トータルならAMD」――SpiderイベントでPhenomの最新ロードマップを公開古田雄介のアキバPickUP!(2/4 ページ)

» 2007年11月25日 12時43分 公開
[古田雄介,ITmedia]

「直線番長は他社で、トータルバランスを考えるならAMDで」――Phenomの最新ロードマップを明かす

Spiderの構成を表すプレゼンシート

 イベント後半では、「Spider」に関連する最新ロードマップや進化点について、“兄貴”こと日本AMDの土居憲太郎氏と、“竜英”こと同社 森本竜英氏が言及した。

 ちなみに「Spider(蜘蛛)」の名称は、米国本社が「なんとなくつけた」(兄貴)らしく、「左右4本の足がCPUとGPUの各コアを表し、AMD 7シリーズという本体がそれらを結ぶ」という意図は、兄貴が後から提案したものだという。

 同社イベント初登場の竜英氏は、GPUとチップセットについて解説を担当。RADEON HDシリーズのロードマップに言及し、来年の初頭に2基のGPUを搭載した「RADEON HD 3870 X2」というハイエンド向けのグラフィックスカードを投入すると語った。「1基のPCI Express x16スロットでCrossFireが楽しめます」(同氏)。また、AMD 7シリーズについて、「エントリー向けのAMD 770チップセットでもPCI Express 2.0に対応しており、あらゆるユーザーが最新テクノロジーを利用できます」とアピールした。

司会の佐藤氏に「AMD随一の“英国紳士”」と紹介された森本竜英氏(写真=左)。この冬の間に、ハイエンド向けの「RADEON HD 3870 X2」を投入するという(写真=中央)。エントリークラスのチップセットでもPCI Express 2.0をサポートしている(写真=右)

 そして、最後のセッションで土居氏が登場。これまでのイベントで紹介したCPUのロードマップを一通り説明したのち、今年中にチューニング性を高めた「Phenom 9600 Black Edition」を発売するといった新情報を明かした。続いて、来年3月までにPhenom 9900/9700、来年6月までにトリプルコアのPhenom 8000シリーズやPhenom FXシリーズを発表するという。

 また、Phenom 9500が発売解禁となった前日に“神様”ことインテルの天野伸彦氏がアキバに現れ、「Core 2 Extreme QX9650」のオーバークロックデモを敢行したことにも言及。司会の佐藤氏が「直線番長なら他社の製品を買ってください」と言い、土居氏も「トータルバランスでいくならAMD製品です」とアピール。そのままPhenom 9500とAthlon X2 6000+マシンのベンチマークデモに移行した。

 ベンチマークでは「CINEBENCH 9.5」で、3.0GHz動作のAthlon X2 6000+マシンが27秒かかったのに対し、2.2GHz動作のPhenom 9500マシンが20秒で完了した。ほかのベンチマークでも、マルチコア対応のソフトにおいてはPhenom 9500マシンの優位性が目立つ結果となり、クアッドコアの性能が発揮しにくい「3DMark06」でも拮抗したスコアになることも示した。

 土居氏は「ネイティブクアッドコアの性能をフルに堪能するには、対応アプリケーションが必要です。ただ、従来のAthlon X2シリーズに比べ、Phenomはコア自体が改良されており、パフォーマンスが底上げされています」と、クロック数だけで計れない性能の高さを強調した。

兄貴が登場し、Spiderの概要を改めて説明した(写真=左)。2009年には「AM3」プラットフォームの製品が投入されるという(写真=中央)。従来どおりのCPUロードマップと思いきや、「Phenom 9600 Black Edition」の投入など、新情報を盛り込んでいた(写真=右)

ベンチマークテストデモの前にAMD 7シリーズ搭載マザーに付属する新ソフト「AMD OverDrive」を森本氏が解説(写真=左)。Phenom 9500とAthlon X2 6000+マシンの対決デモ。クロック数で劣るPhenom 9500が軒並みハイスコアを残した(写真=中央/右)

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