“中途半端な価格帯”でも「新しい88GTS」が売れる理由古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2007年12月17日 12時00分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

新コア採用のGeForce 8800 GTS搭載カードが好調な売れ行き

 先週の木曜日から、NVIDIAの新型コア「G92」を採用したGeForce 8800 GTS搭載カードがいっせいに発売されている。価格は4万5000円から5万円前後で、入荷数は比較的多いが好調に売れているため在庫は少数だ。

 新しいGeForce 8800 GTSは、11月に登場したGeForce 8800 GTと同じ「G92」コアを採用しており、PCI Express 2.0に対応したほか、製造プロセスも62ナノメートルに縮小されている。リファレンスデザインでは、コアクロック650MHz、メモリクロック1.94GHzとなる。メモリ容量は従来版GeForce 8800 GTSの320Mバイト/640Mバイトと異なり、512Mバイトとされているのもポイントだ。なお、GeForce 8800 GTでは1スロット占有型のクーラーが採用されていたが、新型GeForce 8800 GTSはすべて2スロット占有型。

ELSA「GLADIAC 988 GTS 512MB」(写真=左)。ASUSTeK「EN8800GTS/HTDP/512M」(写真=中央)。ギガバイト「GV-NX88S512H-B」(写真=右)

 名称こそ従来版GeForce 8800 GTSと同じだが、性能はまったく異なるため、多くのショップはメモリ容量から「GeForce 8800 GTS 512」と呼称している。

 発売当日から大好評となっており、クレバリー1号店ではまたたく間に完売したという。ほかのショップでも、InnoVISIONのオーバークロックモデル「Inno3D I-8800GTS-H5GTCDSX」や、リードテック「WinFast PX8800 GTS 512MB」などの人気モデルの売り切れが目立った。「今年最後の大物ということもあって、勢いよく売れていますね。ボーナスシーズンにぴったり合わせてくるあたり、NVIDIAは本当に商売上手です」(TSUKUMO eX.)など、うれしそうなコメントを聞いた。

InnoVISION「Inno3D I-8800GTS-H5GTCDS」(写真=左)。ZOTAC「ZT-88SES2P-FSP」(写真=中央)。GALAXY「GF P88GTS/512D3」(写真=右)

 実売価格5万円前後のグラフィックスカードは、従来「ミドルレンジとしては高過ぎで、ハイエンド向けとしては中途半端な性能」(T-ZONE.PC DIY SHOP)という評価が多く、人気モデルにはなり得なかった。この常識を覆した新型GeForce 8800 GTSカードについて、「性能面でハイエンド同等と判断されていますね。当面これ以上のGPUが登場しないと言われているので、ハイエンドとしては安い価格に飛びつくユーザーが多いようです」(フェイス パーツ館)と評価するショップは多い。

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