“作成した3DCGを生かすサービスも重要”――イーフロンティア「Shade 10」発表:170年後の火星で活躍!?(1/2 ページ)

» 2008年01月18日 20時00分 公開
[前橋豪,ITmedia]

22年の歳月を経てバージョン10に

 イーフロンティアは1月18日、3DCG作成ソフト「Shade 10」シリーズを3月7日に発売すると発表した。製品ラインアップは、業務向けの「Shade 10 Professional」(最大レンダリング解像度22528×22528ドット)、ハイアマチュア向けの「Shade 10 Standard」(同4000×4000ドット)、エントリー向けの「Shade 10 Basic」(同1600×1200ドット)が用意されている。対応OSは、64ビット版を含むWindows XP/VistaとMac OS X 10.4.11/10.5以降だ。

左から「Shade 10 Professional」「Shade 10 Standard」「Shade 10 Basic」のパッケージ

 各バージョンの価格、および同社直販でのアップグレード価格は下表の通り。そのほか、1月18日以降にShade 9 Professional、Shade 9 Standard、Shade 9 Basic(バージョンアップ/グレードアップを除く)を販売店で購入した場合、Shade 10を無償で入手できるバージョンアップキャンペーンも実施中だ。同キャンペーンの受け付け期間は3月31日までとなっている。

 なお、同社は発売が延期されていた3D住宅デザイン用ソフト「Shade Home Design」を3月上旬から中旬にかけて発売する予定も明らかにした。

Shade 10シリーズのラインアップと価格
製品名 通常版 アカデミック版 アップグレード
Shade 10 Professional for Windows 10万5000円 4万9800円 2万5000円/5万円
Shade 10 Professional for Mac OS X 10万5000円 4万9800円 2万5000円/5万円
Shade 10 Standard for Windows 4万5000円 2万4800円 1万5000円/2万5000円
Shade 10 Standard for Mac OS X 4万5000円 2万4800円 1万5000円/2万5000円
Shade 10 Basic for Windows 1万2800円 1万円 6000円
Shade 10 Basic for Mac OS X 1万2800円 1万円 6000円

Shade 10シリーズのアップグレード/バージョンアップ対応状況
バージョンアップ元製品 バージョンアップ先製品
Professional Standard Basic
Professionalグレード 2万5000円 − −
Personal/Advance/Standardグレード 5万円 1万5000円 −
Debut/Spirit/Basicグレード − 2万5000円 6000円

 Shadeシリーズは、モデリングからレンダリング、アニメーション作成、さまざまな形式での出力に対応した統合3DCG作成ソフト。業務用途だけでなく安価なアマチュア向けバージョンを用意していることや、ドローソフトのようなシンプルな操作系でモデリングが行えること、日本で開発されている背景から国内でのユーザー数が多いことなどで知られる。誕生から22年でバージョン10となり、同社によれば、出荷本数は累計50万本を超えたという。

ユーザーインタフェースや機能を大幅に強化

Shade 10のユーザーインタフェース。黒ベースとグレーベースのカラーが選べる

 今回登場したShade 10では、初心者に配慮したユーザーインタフェースの刷新をはじめ、従来版の機能を大幅に変更している。また、全バージョンにSecond Life用の形状出力機能を搭載した。

 ユーザーインタフェースについては、固定されていた4面図の表示レイアウトが個別に指定可能になり、4面図のそれぞれに「ビュー切り替えメニュー」と「表示オプションメニュー」を備えたメニューバーが追加され、アクティブなビューを明示的に表示するように改良された。

 モデリング機能では、「マニピュレータ」を搭載。3D空間に配置された各種のハンドルを操作することにより、従来はツールボックス内のメニューから利用していた移動、回転、拡大縮小といった機能を実行できるようになった。

 髪の毛作成用の「ヘアーサロン」機能は、配置した髪を一定方向に整える「くし」ツールや、頭の片面に配置した髪型を左右対称にコピーできる「左右対称スタイリング」がProfessional/Standard版に追加された。また、新機能の「ファーレンダリング」により、髪の毛を一本一本正確に描画することが可能だ。

 トゥーンレンダリング関連の機能では、Professional/Standard版において、線や塗りの設定が強化され、従来版のセルアニメ風イメージに加えて、テクニカルイラストレーション用、マンガ原稿用、鉛筆画といった設定を選べるようになった。また、従来から搭載されていた輪郭と特徴線に加えて、形状同士が交差した部分に線を書くことができる。

矢印型のハンドルを操作して、移動、回転、拡大縮小が可能なマニピュレータが追加された(写真=左)。ヘアーサロン機能では、左右対称コピーが可能(写真=中央)。トゥーンレンダリングでは、マンガ原稿用、鉛筆画などの設定が選べる(写真=右)

次に目指すは“Shadeで作成した3DCGを活用する場所の提供”

イーフロンティア代表取締役の安藤健一氏

 製品発表会では、同社代表取締役の安藤健一氏が登壇。「Shadeシリーズは、“派手な3DCGをパーソナルな環境でも作れること”を目指して、強い信念を持って国内で長年開発してきた。いろいろなユーザーの作りたい映像に常に向き合い、我が子を育てるように開発している」とShadeシリーズに対する思い入れを語り、「今回のバージョン10は特に完成度が高く、自分でも感動したほど」と新製品をアピールした。

 今後の展望については、米Avatar Realityとの業務提携(後述)や3D住宅デザイン用ソフトであるShade Home Designの展開などを背景に、「Shadeと関連したさまざまなサービスにより、3DCGを生かせる場所を積極的に提供しつつ、クリエイターが活躍できるシーンをさらに広げていきたい」と抱負を述べた。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月29日 更新
  1. Windows 11でサインイン後に「画面が真っ黒になる」事象が確認される 発生時は暫定解決策あり (2026年09月28日)
  2. 圧倒的な通気性と航空モチーフのデザインが光る「ANAオリジナル タフな背中がムレにくいビジネスリュック」を試す (2026年09月28日)
  3. AnthropicがAIモデル「Claude Opus 5.5」を発表/OpenAIもAIモデル「GPT-6 Sol」「GPT-6 Luna」を投入 (2026年09月27日)
  4. 斜め吸気や底面ARGBなどThermaltakeの新作ピラーレスケースが話題に! Lexar製SSDはモデル数が拡充 (2026年09月28日)
  5. GeForce RTX 5080は30万円超えの空気感――GPU高騰の裏で見つけた7割引の水冷パーツと8万円台の小型PC (2026年09月26日)
  6. 入手困難な「PS5 Pro」の販売がソニーストアで再開 発送は11月以降、購入申込み条件はPS5/PS4のプレイ実績60時間以上 (2026年09月28日)
  7. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
  8. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  9. 「約12万円のPS5 ProよりゲーミングPCを買った方がいい」は本当なのか? 同等スペックで組んだら価格は…… (2024年09月19日)
  10. Ryzen AI Max+を搭載したハイスペック9型ミニノート「GPD WIN Max 3」 (2026年09月28日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー