「SideWinder」復活の“本気度”を試すSideWinder Mouseレビュー(1/3 ページ)

» 2008年02月14日 19時30分 公開
[瓜生聖,ITmedia]
SideWinder Mouse

 復活したSideWinderブランドの第一弾「SideWinder Mouse」が、その名の通りマウスだった理由は、マイクロソフトの製品担当者が「現在最も必要とされる(PC向け)ゲームデバイスがマウスだった」と、インタビューの中で語っている

 実際、現在のPC用ゲームを取り巻く状況は、SideWinderが一時撤退した時期に比べてかなり変化した。家庭用ゲーム機が普及し、アーケード機に引けを取らない高性能化を果たしたことにより、いまやPCでゲームをプレイするということは、「わざわざPCでゲームをする」という状態になっている。

 その結果、PCゲームの主流は高精細なグラフィックス、リアルな物理計算を特徴とするFPSやシミュレータ、MMORPGなどに移ってきた。これらの共通点は、ゲーム内で多彩なアクションが可能であること、そしてそれゆえに複雑な操作体系となっていることが挙げられる。

 特にFPSの場合は、左手でキーボードを操作(移動)しながら、右手のマウスで視点変更および攻撃、という操作スタイルが定番だ。過去のSideWinderの代表がフォースフィードバック搭載ジョイスティックであったことを考えると納得のいく変化だろう。

SideWinder Mouseのスペックは、意外にも普通?

本体上面

 SideWinder Mouse(以下、SideWinder)は、毎秒7080回のスキャン、500Hzのリポートレート、最大2000dpiの解像度を誇るUSB接続のレーザー方式マウスだ。公式スペックでは10ボタンマウスとされているが、その内訳は左右クリックとホイールで構成される標準ボタン、左側面に並ぶ2つのサイドボタンとマクロ記録ボタン、本体上部にある3つのDPI変更ボタン、そして天頂部のクイック起動ボタンだ。カスタマイズが可能なものは標準ボタンとサイドボタンの計5つで、あとは固定機能ボタンになる。

 ボタンのカスタマイズは、設定用アプリケーション「IntelliPoint」で行うが、マクロの設定はIntelliPointを立ち上げなくても可能だ。その方法は簡単で、まずマクロ記録ボタンを押し、次にマクロを割り当てたいボタンを押す。その次に実際の操作を行い、最後にマクロ記録ボタンを押して終了すればよい。設定できる操作はマウスボタンとキーボードで、操作の間隔も記録される。IntelliPointのマクロエディタを使えばミリ秒単位の細かい調整も可能だ。

カスタマイズが可能なボタンは、左右クリックとホイールの押し込み、そして側面にあるサイドボタンの計5つ。サイドボタンが上下に並んでいるのがユニークだ

 これらのボタン割り当てはプログラム別に指定できるため、ゲームによって設定を変えたり、あるいは通常のアプリケーション利用時にも活用できる。なお、IDやパスワードを登録することももちろん可能だが、セキュリティ上おすすめはできない。

IntelliPointのメイン画面。カスタマイズできるボタンは全部で5つだ(画面=左)。マクロエディタ画面。キーボードとマウスボタンおよび遅延時間を編集できる(画面=中央)。プログラムごとにボタン割り当てを変更することも可能(画面=右)

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