デバイスマネージャで見る「WILLCOM D4」(1/2 ページ)

» 2008年04月15日 00時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 ウィルコムが4月14日に発表した「WILLCOM D4」は、世界で初めてリリースされたCentrino Atom対応のMID(Mobile Internet Device)としても注目される。発表会の内容や、そこで紹介されたウィルコムのメッセージ、スマートフォンとしてみた姿は、こちらで紹介されているが、ここでは、「PCとしてみたWILLCOM D4」という視点で、世界初のMIDを紹介する。

「世界最小軽量のWindows Vistaマシン」は「世界初のAtomマシン」

 WILLCOM D4の主要スペックは以下のようになる。

WILLCOM D4主要スペック
CPU Atom Z520(動作クロック1.33GHz)
チップセット US15W
メインメモリ DDR2-533/1Gバイト(固定)
グラフィックス Intel GMA 500(US15W統合)
液晶ディスプレイ(最大解像度) 5インチワイド(1024×600ドット)
グラフィックスメモリ 254Mバイト(メインメモリ共有)
キーボード 64キー(キーピッチ12.2ミリ)
ポインティングデバイス ホイール機能対応タッチパッド
HDD 40Gバイト(Ultra ATA/100)
ワイヤレスLAN IEEE 802.11g/b
Bluetooth 2.0(EDR準拠)
PHS W-SIM
ワンセグチューナー 13〜62ch、ステレオ/二重放送、データ放送/字幕放送対応
録画機能 視聴中録画、予約録画、EPG予約対応
録画時間 約5.2時間/1Gバイト
サウンド Intel HD Audio
スピーカー モノラル

 CPUは、動作クロック1.33GHzのAtom Z520、メモリはDDR2-533を1Gバイト搭載する。メモリは固定実装で、増設はできない。OSにはWindows Vista Home Premium SP1を導入する。システムコントローラハブ(これまでのチップセットに相当する)であるUS15Wには、グラフィックスコアの「Intel GMA 500」が統合され、スペック上はWindows Vistaのユーザーインタフェース「Aero」が稼働することになっている。Windows Vistaが導入されたPCとしてはメモリ容量が少ないようにも思えるが、喜久川氏は「PCの環境をそのまま使ってもらうために、Windows Vistaの選択はベスト、または、ベターと考える」と説明している。

 最新のPC用OSを実用可能な速度で動かすために、WILLCOM D4の筐体内部では各パーツが高いクロックで動いており、それに伴なって発熱も無視できないほどになる。WILLCOM D4には排気用のスリットが設けられており、そこからヒートシンクと内蔵されたクーラーファンが顔をのぞかせている。このファンは起動中常に回転する。ファンの回転数はシステムの温度にあわせて自動で変化するが、ユーザーがファンをコントロールするツールは、今のところ用意される予定はない。

WILLCOM D4のデバイスマネージャ、その1。イメージングデバイスで見えるWebカメラは有効画素198万画素のCMOSカメラだ
WILLCOMのデバイスマネージャ、その2。HDDに東芝の「MK4009GAL」が、ディスプレイアダプタにIntel GMA 500が、ネットワークアダプタにMarvellの「sd8686 Wireless LAN SDIO Adapter」が確認できる

WILLCOMのデバイスマネージャ、その3。1.33GHz動作のCPUが“2スレッド分”認識されている。モデムには「SHARP W-SIM Modem」とある
WILLCOM D4の展示モデルで表示されていたWindowsエクスペリエンスインデックス。CPUとメモリの値が低いのに対して、意外にも3Dゲーム用グラフィックスが高い値を示している

親指タイピングは“ちょっと”厳しい

 本体には、拡張用のインタフェースとして、USB2.0(miniABコネクタ)、microSDカードスロットが搭載されるほか、標準で付属するUSB接続(本体に用意された専用コネクタを使う)のクレードルユニットにUSB2.0×4、有線LAN、アナログRGBが用意されている。なお、クレードルはAC電源をつないでWILLCOM D4とバッテリーパックの充電台としても使える。

 バッテリー駆動時間は「現在測定中」で正式な値は公表されていない。製品発表会でウィルコム代表取締役社長の喜久川政樹氏は「数時間」と述べていたが、説明員によると「3時間は厳しいかも」という声も聞かれた。クレードルにはバッテリーをセットできるスペースが用意されているので、本体に搭載する標準バッテリー「EA-BL57」以外にもう1つバッテリーパックを購入して一緒に携帯する運用が想定されているのかもしれない。また、会場では、モックアップながら、投入が予定されている大容量バッテリー「EA-BL58」とそのバッテリーに対応した裏面カバーが展示されていた。なお、この大容量バッテリーの充電も標準付属のクレードルで行える。

WILLCOM D4の基本形となる「View style」(写真左)と液晶ディスプレイをスライドさせてキーボードを出した「Input style」(写真右)が、屋外で使うときの主な形態となるだろう

キーピッチは、ほぼ均等で幅12ミリを確保している。“かっこ”キーやバックスラッシュの位置がイレギュラーだが、それ以外はカーソルキーが独立するなど通常のキーボードに近いレイアウトを実現している。写真右は成人女子による親指キータイプだが、筐体の幅が広いため中央付近のタイピングに苦労しているようだ

液晶ディスプレイをチルトアップした「Desk style」状態。正面にはmini USBコネクタとクレードルに接続する専用コネクタがある
背面には左端からシャッターボタン、画面回転ボタン、電源ボタンが並ぶ。排気スリットの右脇にあるのは電源ボタン。液晶ディスプレイ背面にUSBカメラがあるため、ビデオチャットには使えない

最も液晶ディスプレイを上げた状態がこの角度になる。左側面にはW-SIMスロット(筐体奥側)とmicro SDカードスロット(筐体手前側)が用意される。ちなみに、通常のSDメモリーカードスロットはない
右側面にはワンセグチューナーアンテナとスタイラスペンホルダが上下2段になって内蔵されている

標準付属のクレードルは4つのUSB 2.0、アナログRGBのほか、大容量バッテリーにも対応した充電台がある
アナログRGBは大画面液晶TVとの接続を意識したインタフェースとして用意されたが、DVI、もしくはHDMIでない理由として「ビジネス利用を考えるとプロジェクタに対応するアナログRGBを優先させた」と説明している

オプションで用意される大容量バッテリーはこのように裏面にはみ出す形で装着される。そのため、専用の裏面カバーが用意される

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