EFIはユーザーを幸せにするか?──MSI「P35 Neo3-EFINITY」イマドキのイタモノ(2/3 ページ)

» 2008年05月16日 11時30分 公開
[寺崎基生,ITmedia]

EFIにはどんな機能が用意されているのか

 EFIで行えるハードウェアの設定項目は、これまでのBIOSと大きく変わらない。P35 Neo3-EFINITYでは、CPUの動作クロックや駆動電圧もマニュアルで設定できるので、細かいオーバークロックチューニングも行える。

 EFIがBIOSと大きく違っているのが、OSを起動することなく、EFIで用意しているアプリケーションが動作するという点だ。EFIのメインメニューから「EFINIY Extras」を選ぶと、EFI用アプリケーションが収録されているCDを入れるように指示される。マザーボードに付属するゲームのCDを入れると、メニューに3つのゲームが表示され、選んだゲームがEFIの上で動作する。ゲームはDOS全盛をほうふつさせるようなシンプルなもので、ノスタルジックな気分に浸れることは間違いない。

EFIからアプリケーションを起動するには、メインメニューから「EFINITY Extras」を選択する
P35 Neo3-EFINITYのEFIで遊べるゲームは3種類

「腹ぺこスネーク」はとてもシンプルなゲームだ。ヘビをカーソルキーで操作して餌を食べさせる。餌を食べるとヘビは一節分長くなるが、壁や自分自身とぶつかるとゲームオーバー
「ブレイクアウト」は、基本的なブロック崩しゲームである
「ペアマッチ」は、神経衰弱のようなゲーム。全部開くまでの時間を競う

 EFINITY Extrasで使えるアプリケーションは、これらゲームのほかに、HDDバックアップを行う「リカバリ名人」が付属する。使用方法は従来からあるバックアップソフトと同様で、バックアップ元となるパーティションと、バックアップファイルを保存するパーティションとフォルダを指定してからバックアップを開始する。

 リカバリ名人では、バックアップ先のパーティションは作成できないので事前に用意する必要がある。バックアップ元とバックアップ先のパーティションが違っていれば、1台のHDDでもバックアップは可能。レストアの手順もバックアップファイルを選んでレストア先のパーティションを選ぶだけだ。

 リカバリ名人でバックアップがとれるのはFATやNTFSでフォーマットされたパーティションだけのようで、Linuxがインストールされたパーティションは、バックアップ元のパーティションリストに表示されない。

 リカバリ名人のように、最低限の機能しか搭載していなくとも、いざというときに十分役に立つユーティリティが付属していて、OSいらずで利用できるのは、OSに問題が起こった状態での復旧などに大変有効であるといえる。

「リカバリ名人」では、まず初めに「バックアップ」するのか「レストア」するのかを選ぶ
バックアップ元を選択する。このとき、NTFSとFAT形式以外のパーティションは表示されない

バックアップ先を選ぶ。フォルダをここで作成することも可能だ。ただし、パーティションはあらかじめ作っておく必要がある
「Start」を選ぶとバックアップを開始する

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