本格的に売れるのはこれからという地デジチューナーだが、ブレイクすればほかのPCパーツの売れ行きにもプラスの影響を及ぼす可能性が高い。自作PCで地デジを見るには、HDCP対応のグラフィックスカードやディスプレイが必要になる。また、大容量の録画データを保存するために、HDDやBDドライブに注目が集まるのは確実だ。すぐに影響が出そうなパーツについて、各ショップに聞いて回った。
最も回答が多かったのは、ディスプレイだ。ツートップ秋葉原本店は「ここ1〜2年でグラフィックスカードはHDCP対応が当たり前になりました。もともとグラフィックスカードは買い換える頻度が高いパーツなので、地デジチューナーの影響はそれほど表に出ないでしょう。その一方で、ディスプレイは3〜4年使い続けるのが普通。現在でもHDCP非対応のモデルを使っている人が多いと思いますよ。今後、HDCPに対応して1920×1050ドット以上の解像度を持つモデルが売れるのは確実です」と語る。
また、ドライブ類では、大容量HDDがさらに好調に売れると考えているショップが多かった。500GバイトHDDはすでにショップ間の競争が激化しているが、反響はさらに大きくなりそうだ。この流れを受けてかT-ZONE.PC DIY SHOPは5月17〜18日の週末に、日立の500Gバイト HDD「HDP725050GLA360」を7800円で販売するキャンペーンを行う。
一方のBDドライブも書き込み型の売れ行きが好調だ。ある店員さんは「CMカットもできない状態だから永久保存で書き出す人は少ないでしょう。それでも、メディアの売れ行きも好調なので、すでに地デジチューナー特需が起きているかもしれませんね」と話していた。
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