小さくて堅くて安い「HP 2133 Mini-Note PC」を動画で見るプチッと分解しました(1/2 ページ)

» 2008年05月21日 13時30分 公開
[田中宏昌,ITmedia]

妥協を強いられない入力環境

「HP 2133 Mini-Note PC」

 すでに海外では販売が行われている「HP 2133 Mini-Note PC」だが、日本では6月上旬から発売される予定だ。一足先に試作機を入手したので、動画を交えて細かい点を見ていこう。

 今回手に入れたのは、CPUにVIA C7-M ULV 1.2GHzを搭載した下位のスタンダードモデル。現時点でHP 2133は購入時のBTOに対応していないが、標準1Gバイトのメモリを2Gバイトに倍増させた状態の試作機だ。それゆえ、実際の製品版とは異なる可能性がある点は頭に入れておいてほしい。

 まずは気になる外観を初代Eee PCと見比べた。ボディサイズはEee PCを二回りほど上回り、USB 2.0の端子も3基から2基に減っているが、代わりにExpressCardスロットを備えたり、金属的質感を生かした見た目の高級感は本機に軍配が上がる。

 また、主要キーで17.5ミリの正方ピッチを実現したキーボードも入力しやすく、小型PCだからといって妥協を強いられることがない。英語キーボードのみで日本語キーボードが用意されない点に不満を覚えるかもしれないが、慣れでカバーできる範囲といえるだろう。ただ、キー入力時にカチャカチャという音が多少発生するほか、タッチパッドのクリックボタンがパッドの両脇にある独特の配列には戸惑う可能性がある。

 OSは上位のハイパフォーマンスモデルがWindows Vista Business、下位のスタンダードモデルがWindows Vista Home Basicで、どちらもService Pack 1は適用していない。Windows XPならばもっと軽快に動作するのではと思う向きも多いと思うが、ハイパフォーマンスモデルにはWindows XP Professionalへのダウングレード権があるので、別途オプションのXPリカバリメディアキット(3150円)を購入するという手がある(ドライバは同社のWebページから入手する必要がある)。


スタンダードモデル(試作機)のシステムプロパティで、左が1Gバイトメモリ、中央が2Gバイトのメモリを搭載したときの画面。右はWindowsエクスペリエンスインデックスの画面で、製品版とは異なる可能性がある

タッチパッドには多機能ドライバが導入済みで、細かいカスタマイズが行える(写真=左)。同社製PCでおなじみのランチャ「Q Menu」も用意される(画面=中央)。Windowsモビリティセンターの画面(画面=右)

HP 2133 Mini-Note PCの主なスペック
モデル ハイパフォーマンスモデル スタンダードモデル
CPU VIA C7-M ULV 1.6GHz VIA C7-M ULV 1.2GHz
メモリ DDR2 2Gバイト DDR2 1Gバイト
メモリースロット 200ピンSO-DIMM×1(空きなし)
HDD 160Gバイト(5400rpm) 120Gバイト(5400rpm)
液晶ディスプレイ 8.9インチワイド
画面解像度 1280×768ドット
グラフィックス VIA Chrome9 HC(チップセット内蔵)
無線LAN IEEE802.11a/g/b IEEE802.11g/b
Bluetooth Bluetooth 2.0+EDR
有線LAN ギガビット対応
メモリカードスロット SDHC対応SDメモリーカードスロット
ExpressCardスロット ExpressCard 54/34対応
Webカメラ ○(CMOS)
スピーカー 内蔵ステレオ
バッテリー 6セル+3セル 3セル
バッテリー駆動時間 約4.6時間(6セル)/約2.3時間(3セル)
ボディサイズ 255(幅)×166(奥行き)×27.2〜35.5(高さ)ミリ
重量 約1.27キロ(3セル)/約1.44キロ(6セル)
OS Vista Business Vista Home Basic
XPダウングレード権
HP Directplus価格 7万9800円 5万9850円

 次のページではHDDベイやメモリスロットへのアクセス方法、起動時間を動画で確認する。

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