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» 2008年07月16日 19時00分 公開

コンシューマーで重要なのはBlu-ray──インテル、Centrino 2のコンセプトをアピール (1/2)

Centrino 2の製品発表会で特に強調されていたのは、意外にも「Blu-ray」というキーワードだった。「Montevina SFF」の概要と併せて紹介しよう。

[長浜和也,ITmedia]

Centrinoの発表会で示されたのは「Blu-rayの世帯普及率」

 7月16日に行われたCentrino 2の発表会で、インテル代表取締役共同社長の吉田和正氏は、ノートPCの市場動向とPCで利用するコンテンツの状況において説明を行った。吉田氏は、PC市場でノートPCの占める割合が、2001年の21%から2007年には42%にまで成長し、2009年で51%と過半数を超え、2011年には55%にまで達すると予測するIDCの調査データを示し、次いで、Blu-ray対応機器の世帯普及率やブロードバンドビデオの再生回数などが、この数年で急激に成長している状況を紹介した。

 その上で、吉田氏は、これからのモバイルコンピューティングに求められる機能として「HDコンテンツを十分再生できるパフォーマンス」「十分に長いバッテリー駆動時間」「広帯域で利用できるワイヤレス接続性能」「管理機能、セキュリティ機能の拡充と使いやすさの両立」という項目を挙げ、それらを実現する新しいプラットフォームとしてCentrino 2が登場したと述べている。

吉田氏は発表会において、Centrino 2を採用したノートPCが数多くのPCベンダーから登場することを紹介し、新しいプラットフォームの順調な立ち上がりをアピールした(写真左)。吉田氏が手にしていたのは、Centrino 2を構成する“Penryn”世代でFSB1066MHzをサポートするCore 2ファミリーとモバイルIntel 4シリーズチップセット、Intel WiFi 5000番台の無線LANモジュールだ(写真中)。吉田氏の後をうけて、Centrino 2の特徴を説明したインテル技術本部 本部長の及川芳雄氏(写真右)

キーポイントは「FSB1066MHz」「DDR3」「Intel GMA X4500HD」

 吉田氏のスピーチを受けて登場した、インテル技術本部 本部長の及川芳雄氏は、Centrino 2を構成する各パーツと、新たに導入された技術について、その概要を説明した。

 及川氏は、モバイルコンピューティングのインフラやその構成技術の変遷として、初代Centrinoが登場する以前の2000年と、初代Centrinoが登場した2003年、そして、Centrino 2がリリースされた2008年のそれぞれにおける、CPUの構成トランジスタ数や、インターネットユーザー、無線LANアクセスポイントの数、ネットワークコントローラのスペックを比較し、CPUの構成トランジスタ数が2000年の2800万個から4億1000万個に、インターネットユーザーの数が3億6000万人から14億人に、そして無線LANアクセスポイントの数が1200から25万と、いずれも大幅に数を増えている状況を示した。

 こういう状況におけるモバイルコンピューティングに対応すべく登場したCentrino 2だが、構成要素であるCPUは、これまでのCentrino対応CPUでも使われてきた45ナノメートルプロセスルール、High-Kメタルゲートを導入した“Penryn”(開発コード名)世代のCore 2 Duo、またはCore 2 Extremeだが、FSBは1066MHzに対応したほか、TDP25ワットの省電力版が登場したのが特徴、チップセットはCentrino 2と一緒に発表されたモバイル Intel 4シリーズで、メモリがDDR3に対応したほか、統合型のIntel GM45 ExpressのグラフィックスコアがIntel GMA X4500HDにアップグレードされた。

 及川氏は、Intel GMA X4500HDを統合したIntel GM45 Expressによって、内蔵グラフィックスだけで構成されるPCでも、スムーズなBlu-ray Discコンテンツが再生できるだけでなく、3DMark系のベンチマークテストでも従来のIntel GMA X3100と比べて1.9倍も結果が向上することを示したほか、Centrino 2プラットフォームを搭載したノートPCがBlu-rayロゴに対応し、Intel GMA X4500HDでフルハードウェアデコードに対応したことで、省電力の再生環境が構築できるとアピールした。

発表会では、Ble-ray DiscプレーヤーとCentrino 2対応ノートPC(VAIO type F)を使った再生比較のデモが紹介された(写真左)。VAIO type Fはバッテリー駆動にしてもコマ落ちすることなく再生が続く(写真中)。システムの消費電力を比べると、専用プレーヤーが40ワット台のところ、Centrino 2ノートPCは20〜30ワット台をキープしていた(写真右)

 このように、インテルは、Centrino 2の最も重要な訴求ポイントとして、ノートPCの統合型グラフィックスでBlu-ray Discコンテンツが再生できることを発表会で挙げていた。それをうけて登場したのがソニーの業務執行役員 SVP VAIO事業本部長の石田佳久氏だ。石田氏はCentrino 2を採りいれたVAIO type FとVAIO type ZにBlu-ray Discドライブを搭載したことを紹介し、「ソニーは持ち運べるノートPCでもBle-ray Discを再生する環境をこれからも推進していく」と述べた。

ソニーの業務執行役員 SVP VAIO事業本部長の石田佳久氏(写真左)は、早い段階からVAIOがBlu-ray Discドライブの搭載に取り組んできたことを紹介し(写真中)、Centrino 2の発表と同時に登場したVAIO type FとVAIO type ZにもBlu-ray Discドライブを搭載したことをアピールした(写真右)

 及川氏は続いて、IEEE 802.11n(ドラフト)をサポートしたIntel WiFi Link 5000シリーズの特徴と、ビジネスシーンにおけるプラットフォームとしての“vPro” Centrino 2で導入されたAMT 4.0の強化された管理機能(ワイヤレス環境で可能になったリモートアクセス管理、スリープ状態でも運用が可能、ファイアウォールを越えたアクセスができるクライアント主導のリモートアクセス)を紹介した。

外部からアクセスできなくなった社内のクライアントPCに対して、ファイアウォールの外にいる自宅のCentrino 2対応ノートPCからAMT 4.0の機能でアクセスして不具合を解消するデモが紹介された

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