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» 2008年07月18日 11時11分 公開

至福のショップブランドPC:こんなPCが欲しかった――サイコム「GZ1000P45」シリーズ (1/2)

昨今、低価格な小型ノートPCが話題になっているが、長く愛着を持って使うPCはこだわって買いたい。そんな願いはかなえられるのか。

[鈴木雅暢,ITmedia]

自作PC市場のトレンドをいち早く反映したオリジナルPCを用意

サイコム「GZ1000P45」

 埼玉県八潮市に本拠を置くサイコムは、インターネット販売のみにフォーカスし、オリジナルPCPCパーツの販売を行っているPCショップだ。メモリの完全返金保証制度などに代表される充実したサポートに定評がある。オリジナルPCは、テーマに特化した特別モデルからキューブ型まで、豊富なラインアップをそろえているが、今回はその中から定番のミドルタワー型「Radiant」シリーズから、最新のIntel P45 Expressチップセットを搭載した「GZ1000P45」シリーズを紹介しよう。

 同社のオリジナルPCは、CPUやメモリ容量はもちろん、マザーボードやPCケース、電源ユニットにいたるまで、ほぼすべてのパーツを好みに応じてカスタマイズできるのが大きな特徴となっている。また、メニューの選択肢も自作市場のトレンドをいち早く反映した、旬のパーツがそろっているのも大きな魅力といえるだろう。評価機の構成は標準構成をベースにゲーム向けPCを意識したカスタマイズを施したものとなっている。まずは評価機の構成を中心に、構成パーツや選択肢の一例を見ていこう。

 システムの中核となるマザーボードは、評価機ではASUSTeKのミドルレンジ製品「P5Q-E」を採用する。ミドルレンジながらサウスブリッジにICH10Rを搭載し、8フェーズのVRM、ヒートパイプ冷却、固体コンデンサの全面採用など、ハイエンドに限りなく近い装備を持ったベストセラー製品だ。自作系マザーボードのトレンドとなっている省電力機能「EPU-6 Engine」も搭載し、各パーツへの供給電力を最適にコントロールすることで電力消費を最適化する。カスタマイズメニューには3つの選択肢があり、P5Q-Eの上位モデルとなる「P5Q Deluxe」のほか、GIGABYTE製のミドルレンジ/アッパーミドルレンジクラスのマザーボードも選べる。

きめ細かい選択肢が用意されるBTOメニュー

 CPUは、Core 2 Duo/Core 2 Quadのほぼ全モデルが選択可能だ。評価機では45ナノメートル製造プロセスルールを採用したCore 2 Duo E8400(3.0GHz)を搭載している。コストパフォーマンスが高く、Core 2 Duoの中でも1、2を争う人気モデルだ。クアッドコアが得意とする動画エンコードやCGレンダリングなどが主目的でなければ、ベストな選択だろう。CPUクーラーもインテルの標準クーラーのほか2種類から選べ、マザーボードとの相性も注記されている。評価機ではクーラーマスターHyper L3だった。

 メモリの選択肢には、PC2-5300とPC2-6400の2種類が用意され、最大4Gバイトまでの構成が選択できる。いずれも「メジャーチップ・6層基板」の高品質モジュールにこだわっている。評価機は4Gバイト構成で、モジュールはCorsair Memoryブランドの「CM2X-2048-6400C5」が2枚搭載されていた。

CPUはCore 2 Duo E8400(3.0GHz)、4Gバイトのメモリ(2Gバイト×2)にはCorsair製が採用されていた(写真=左)。CPUファンも3種類の中から選べる。マザーボードはIntel P45 Expressチップセットを採用したASUSTeKの「P5Q-E」だ(写真=中央)。サイコムのWebページではプルダウンメニューから細かくパーツを選択可能だ(写真=右)

メーカーやモデル名まで細かく指定が可能なドライブ類

評価機に搭載されていたHDDは、ウエスタンデジタルの1Tバイトドライブ「WD Caviar GP」と、10000rpmドライブ「Veloci Raptor」という最強構成だった

 HDDの柔軟性も目を見張る。メインHDDのほかに増設HDDの追加も可能で、それぞれ容量は80Gバイトから1Tバイトまで幅広く用意されるだけでなく、メーカー/モデルまで指定できる。10000rpmのウエスタンデジタル「WD Raptor」と「Veloci Raptor」も選べ、評価機ではCドライブにそのVeloci Raptor(WD3000GLFS)を、データ格納用にWD Caviar GPの1Tバイトモデル(WD10EACS)を組み合わせた最強の構成が採用されている。HDDのパーティション設定も無料でオーダーできる(OS同時購入の場合)点もありがたい。

 光学ドライブも2台まで選択が可能だ。種類も豊富で、HDDと同様にメーカー/モデル名が指定できる。選択するPCケースの色にあわせて選べるようベゼル色を明記しているのも心憎い。評価機はパイオニアのBD-ROMドライブ「BDC-S02J-BK」を搭載していた。

ATI Radeon HD 4850搭載のSapphire製カード(写真=左)とGPU-Zの画面(写真=右)

 3Dゲームのプレイの快適度や、ハイビジョンコンテンツの視聴環境などを大きく左右するグラフィックスカードも、GPU別に多数のメニューが用意されている。NVIDIA、AMD両者のエントリークラスからアッパーミドルレンジのGPUが一通りラインアップされ、評価機ではAMDの最新GPU「ATI Radeon HD 4850」(グラフィックスメモリは512Mバイト)を搭載したSapphire製のカードを採用している。ATI Radeon HD 4850は、今一番人気のミドルレンジGPUといえる存在で、ミドルレンジとして画期的な3D描画パフォーマンスを備えるとともに、2ストリームまでの動画デコード、DVDのアップスケーリングなどに対応する動画再生支援機能UVD2(Universal Video Decoder 2)を搭載。少ないCPU負荷でHDコンテンツ(Blu-rayDiscのムービー、地上デジタル放送など)がスムーズに楽しめる。

 そのほか、サウンドや無線LAN、TVチューナー(デジタル/アナログ放送)などの拡張カードもさまざま用意されており、こちらも具体的な製品名で選択できる。評価機ではサウンドカードにゲーマーに人気の「Creative Sound Blaster X-Fi XtremeGamer」、TVチューナーには、今が旬の地上デジタル放送対応のキャプチャカードとして、アイ・オー・データ機器の「GV-MVP/HS」を搭載している。定番品はもちろんのこと、最新のトレンドパーツもしっかり用意されている点がうれしい。

 OSはWindows XP Professional(SP2)/Home Editon(SP2)/Media Center Edition 2005をはじめ、Windows Vista Ultimate(SP1)/Business(SP1)/Home Premium(SP1)/Home Basic(SP1)があり、Vista UltimateとHome Premiumは32ビット版だけでなく64ビット版もある。もちろん、ショップブランドらしくOSなしの構成を選ぶことも可能だ。

評価機が備えていたBlu-ray Discの再生とDVDスーパーマルチドライブ機能を持ったパイオニア「BDC-S02J」(写真=左)、アイ・オー・データ機器の地上デジタル放送対応チューナー「GV-MVP/HS」(写真=中央)、クリエイティブメディアのサウンドカード「Sound Blaster X-Fi XtremeGamer」(写真=右)。光学ドライブのベゼルの色が選べるだけでなく、地上デジタル/地上アナログチューナーも豊富な選択肢が用意されている

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