「ダビ10で火がついたと思ったら、導火線が超長げえ!」とアキバ店員古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2008年07月28日 11時55分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

初のクアッドコアCPU対応マザー「MINIX-780G-SP128MB」がスタートダッシュに成功

 7月25日に、J&WのクアッドコアCPU対応mini-ITXマザー「MINIX 780G-SP128MB」が各ショップで発売された。価格は2万3000円強で、入荷数は少なめ。TSUKUMO eX.やBLESS秋葉原本店など、当日のうちに売り切れるショップが多く、再入荷のめども立っていない。週明けには入手困難な状況になると予測されている。

J&W「MINIX 780G-SP128MB」

 MINIX 780G-SP128MBはチップセットにAMD 780を採用したマザーボードで、TDP 95ワットまでのPhenom X4が搭載できる。PCI Express x16スロット(x4まで対応)を1基備えるほか、SO-DIMMスロット2基を備え、最大4Gバイトまでメモリを搭載できる。映像出力端子にHDMIとDVI、VGAをそろえているほか、オンボードグラフィックスの専用メモリとなる128MバイトのLFB(ローカル・フレーム・バッファ)を採用しているのも特徴だ。

 入荷後即売り切れたBLESS秋葉原本店は「高性能な小型PCを組むなら、最強の選択肢でしょう。PC本体を省スペース化したいというニーズは、どんな用途であれ存在するので、再入荷後もある程度定着する可能性が高いです」と語る。

 実際、mini-ITX関連パーツは今夏、最も注目されるジャンルの1つとなっている。同日に発売されたサイズのmini-ITXケース「BM639」も売れ行きは好調だ。BM639は、INWINから発売された「IW-BM639BS/120」の兄弟モデルともいえる製品で、5インチベイと3.5インチシャドウベイ、定格120ワットの電源ユニットを備えている。価格は1万2000円強で、在庫はやや潤沢だ。一方のIW-BM639BS/120も現在少数ながら入手可能。こちらは5インチベイの代わりにスリムドライブベイと3.5インチシャドウベイを備え、上面に8センチファンを搭載している。価格は1万3000円前後。

 BM639にMINIX 780G-SP128MBを組み込んだデモ機を作成したT-ZONE.PC DIY SHOPは「標準のCPUクーラーでは5インチベイドライブがつぶれてしまうので、薄型のCPUクーラーを用意するのが得策でしょう。それ以外には干渉などの不都合が生じるところはなかったです」と語る。

サイズ「BM639」。ブラックとホワイトの筐体色をそろえる(写真=左)。手前がINWINの「IW-BM639BS/120」、奥がサイズの「BM639」(写真=右)

 これらmini-ITXのブレイクを受け、某ショップは「今年一番のブレイクは地デジチューナーだと思っていましたけど、意外なほど小型PC関連が動いていますね。やはりAtomの存在が大きいですよ。消費電力が低いから、24時間付けっぱなしのサーバにも最適ですし、実際ファイルサーバやリビング用マシンとして購入される方が多くいます。初期のブームは落ち着くでしょうが、確実に定着するでしょう」とうれしそうに語った。

 ちなみに、インテルのAtom搭載mini-ITXマザー「D945GCLF」と、ギガバイトの同「GA-GC230D」は現在潤沢に出回っている。その陰で、従来のmini-ITX定番「EPIA」の売れ行きが落ちているとの声も聞いた。「EPIAは3万円前後するので、安いマザーが出ると影響を受けますね。ただ、モノによってはAtom以上の性能があるうえ、ファンレスマシンを組むならアドバンテージが大きいです。今後も共存していくと思いますよ」(T-ZONE.PC DIY SHOP)。

右がインテルの「D945GCLF」、左がギガバイトの「GA-GC230D」(写真=左)。VIAのオンボードCPUマザー「EPIA」(写真=右)

製品名:J&W「MINIX 780G-SP128MB
入荷ショップ
クレバリー1号店2万3073円
T-ZONE.PC DIY SHOP2万3480円
パソコンショップ・アーク2万3500円
製品名:サイズ「BM639
入荷ショップ:
BLESS秋葉原本店1万1980円
ドスパラ秋葉原本店1万2380円
パソコンショップ・アーク1万2480円
T-ZONE.PC DIY SHOP1万2480円
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