“シンプルなこだわり”を積み重ねた淡色ノートPC――NEC「Lavie N」シリーズこの色が欲しかった(1/2 ページ)

» 2008年08月05日 11時11分 公開
[中山一弘,ITmedia]

新たなニーズに応える新モデルが「LaVie N」だ

「LaVie N」ピンクレイヤード

 ノートPCユーザーは、大きくモバイル派と据え置き派に分けられるだろう(価格重視派もいるだろうが)。モバイル派にとっては軽量、コンパクトであることが重要となり、据え置き派は多少重量があっても大画面や多機能と高性能を求める。そのため、モバイルにはB5サイズ以下、据え置きはA4サイズと単純に考えてしまいがちだが、NECの調査によると、A4ノートPC所有者でも購入時には持ち運びを重視するユーザーが全体の3割も存在するのだという。さらに20代〜30代の男女はノートPCのデザイン性重視派が占める割合が多い。このような要望に応えるべく、NECがリリースしたのが今回紹介する「Lavie N」だ。

 可搬性を維持しながら、デザインにもこだわった新モデルであるが、「N」というモデル名に「自分に近い、身近にある(Near)」「日常生活に必要なもの(Necessity)」「ニュートラルデザイン(Neutral)」といった願いが込められているそうだ。同社のリサーチ結果に基づき、新たなニーズに応える/掘り起こすことができるのだろうか。早速、試作機を入手できたので、その使用感をお届けしよう。なお、試作機ゆえベンチマークテストは見送っているほか、細部で製品版と異なる可能性がある点は覚えておいてほしい。

シンプルなデザインとカラーリングがポイント

 筆者が実機を見て最初に思ったのは、そのシンプルさだ。液晶ディスプレイを閉じた状態が非常にすっきりしており、余分な出っ張りも見られない。ボディの厚さは31〜36.5ミリと薄くはないので重さが気になるところだが、実際に手にとってみると意外に軽くて驚かされるほど。重量は約1.97キロと軽量な部類ではないが、見た目とのギャップが逆にうれしい。

 こちらの記事でも触れたとおり、本機の店頭モデルにはモカレイヤード、ピンクレイヤード、モノトーンという3色のカラーバリエーションが用意され、さらに直販の「NEC Direct」ではオリジナルカラーのアクティブオレンジが選べる。試作機はピンクレイヤードだったが、これまでのPCに採用されてきた色調とはずいぶん違う印象を持った。Lavie Nのコンセプトに「Color for form、From for color」というものがあり、言葉どおり機器としての存在感と色彩が見事にマッチしているのだ。このコンセプトは細部にも徹底しており、電源ボタンをはじめ、パームレストやキーボード、ボディ底面までカラーリングが統一されている。

左からモカレイヤード、モノトーン、直販限定カラーのアクティブオレンジ

 液晶ディスプレイ天面にメーカーロゴやブランド名が一切なく、フルフラットに仕上がっているほか、ボディカラーにマッチしたオリジナルの壁紙が用意されているのも見逃せない。この壁紙も製品カラーごとに色やデザインが異なっており、メーカーの並々ならぬこだわりを細かいところにまで感じさせてくれる。

 Web専用カラーであるアクティブオレンジの派手さも興味深いが、店頭モデルの淡い色調も新鮮だ。インテリアに溶け込む、というイマドキのPCでは当たり前のフレーズも、本機のようなデザインなら素直にうなずくことができる。

天面はフルフラットで、NECやLaVieのロゴすら見当たらない(写真=左)。ピンクレイヤードの壁紙(写真=右)。各モデルとも色だけでなくデザインも異なる

13.3型ワイド光沢液晶ディスプレイを採用

13.3型のスーパーシャインビュー液晶を搭載する

 本機に搭載されている液晶ディスプレイは、1280×800ドット表示に対応した13.3型ワイド光沢タイプだ。15.4型ワイド液晶ディスプレイを備えた一般的なA4ノートPCに比べて画面サイズは少々小さくなるが、画面解像度は共通なので実際の作業で不満を感じることはないだろう。自動輝度センサも内蔵済みで、周囲の明るさに応じて画面の明るさを自動的に切り替えてくれる。

 同社の売れ筋ノートPC「LaVie L スタンダードタイプ」の15.4型ワイド光沢液晶ディスプレイより一回り小型な13.3型ワイド光沢液晶ディスプレイを搭載していることもあり、ボディの底面積は310(幅)×235(奥行き)ミリと、LaVie L スタンダードタイプよりもコンパクトだ。これも使いやすさを感じさせる1つの理由になっているようだ。ただ、低反射処理は施されているものの、光沢タイプゆえに画面への映り込みは避けられない。また、本機は高輝度なスーパーシャインビューEX液晶ではなく、LaVie Lシリーズのエントリー機「LN370/MG」と同じスーパーシャインビュー液晶にとどまる点は覚えておきたい。

 ノートPCで最も気になる入力環境だが、キーピッチは約19ミリ、キーストロークも約3ミリを確保し、不自然なキー配列も見当たらない。スペースバーの手前側が一段くぼんでおり、スペースバーが押しやすいのも助かる。ただ、実際に入力してみると、タッチはソフトに感じるが若干キーの戻りが強く感じた。また、試作機ゆえかキー入力時にカチャカチャという音が耳についた。この辺りは好みが分かれるところであり、製品版を確認したいところだ。

 一方、タッチパッドは2ボタンのシンプルなもので、左クリックボタンにはくぼみが設けられているため見なくても判別することが可能だ。面白いのは、同梱されている小型のレーザーマウスで、こちらも左右のスクロールに対応したシンプルな3ボタンタイプだが、ボディカラーに合わせたものが採用されている。通常より小柄で、持ち運びやすいのも好印象だ。

キーボードは不規則な配列もなく、デスクトップPCからの移行もスムーズに行える。スペースバー(55ミリピッチ)の手前にあるくぼみのおかげで、入力しやすいのがポイントだ。右上にある電源ボタンには白色LEDランプが内蔵されている。チルトホイールに対応した小型マウスが付属する(写真=右)。もちろん、本体カラーと同じ色だ

AMDのモバイルプラットフォームを全面採用

試作機のWindowsエクスペリエンスインデックス画面

 新モデルゆえPCの基本性能も気になるところだが、本機はAMDのモバイルプラットフォームを採用する。店頭モデルのハードウェアスペックはすべて共通で、CPUはAthlon X2 QL-60(1.9GHz)、チップセットは同じくAMDのM780Vで、メインメモリはPC2-5300対応の2Gバイトモジュールが1枚搭載されている。

 HDDはSerial ATA接続で容量が160Gバイト(5400rpm)、DVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブとそつなくまとまっているが、グラフィックス機能はチップセット内蔵のATI Radeon 3100となる。Windowsエクスペリエンスインデックスの結果からも明らかな通り、ゲームや動画処理など負荷の高い作業には向かないものの、Webブラウズやメールが中心ならば全く問題のない性能を備えているといえるだろう。なお、本機のOSはWindows Vista Home Premium(SP1)だ。

HDDベイやメモリスロットは底面から簡単にアクセスできる(写真=左)。底面やバッテリーにもきちんと塗装が施されているのが分かる。リチウムイオンバッテリーの容量は10.8ボルト 5800mAhで、約4時間の駆動が可能だ(写真=右)。ACアダプタはサイズが50(幅)×126(奥行き)×29(高さ)ミリ、重量が約430グラムある。全モデルとも黒なのが物足りない

 ちなみに、NEC Directで購入できるWeb直販モデルの場合、CPUをTurion X2 RM-70(2.0GHz)やSempron SI-40(2.0GHz)に変更したり、HDD容量を250Gバイト(5400rpm)に増量できたりするほか、7200rpmの160Gバイトドライブに変えられる。OSもWindows Vista Business(SP1)やVista Ultimate(SP1)が選べ、Officeスイートを省くこともできる。予算や用途に応じて調整が行えるのもBTOモデルならではだ。

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