米Microsoftは9月9日(現地時間)、2008年秋からリリースが予定されている周辺機器の主力製品を公開した。これは現在、Microsoftの本拠地がある米ワシントン州シアトルで開催されているハードウェアローンチイベント「Hardware Anywhere」において発表されたもの。イベント初日のキーノートスピーチでは、エンターテインメント&デバイス部門担当プレジデントのロビー・J・バック(Robbie J.Bach)氏が登壇し、今日のPCおけるトレンドについて触れつつ、今後の進むべき周辺機器の方向性を示した。
米Microsoftのハードウェア部門は2007年に25周年を迎えている。26年前に1つのマウスから始まったグループが、いまや75種類のデバイスを担当し、世界50カ国に製品を出荷する事業にまで成長した。その同グループが現在最も強調するメッセージが「ハードウェアとソフトウェア、そしてサービスとの融合」だ。今回行われたイベントでは、ハードウェアを中心に10の新製品と1つのWebカム用アプリケーションが披露された。
まずはじめに紹介されたのは、2007年に復活果たした「SideWinder」ブランドの第2弾。USB接続のレーザーマウス「Microsoft SideWinder X5 Mouse」(以下、X5 Mouse)とゲーミング用キーボード「Microsoft SideWinder X6 Keyboard」(以下、X6 Keyboard)だ。これらは先月の「Game Convention(GC) 2008」にあわせてすでに発表されている製品だが、秋からリリースされる新製品群として改めて取り上げられた。
X5 Mouseは、SideWinder Mouseの下位に位置付けられるモデルで、従来モデルの毎秒7080回のスキャン、500Hzのリポートレート、最大2000dpiの解像度といったスペックを引き継ぎつつ、LEDやウェイトコントロール機能などを省いたものだ。スクロールホイールも従来のメタル素材からラバーへと変更され、コストダウンの跡が見える。ただし廉価版とはいえ、左右クリックの耐用回数が公称100万回と、ゲーミングモデルらしく耐久性は非常に高い。
本体のサイズと重量は、77.7(幅)×129(奥行き)×40.9(高さ)ミリ/162グラム(スペック値)。価格は59.95ドルで9月に発売される予定だ。
一方、Microsoft SideWinder X6 Keyboardは、本体左右に着脱可能なキーパッドを備えており、通常の10キーとしてだけでなく、ゲームマクロ用パッドとして利用できるのが特徴だ。プログラマブルなのは6×2(本体側)+18(パッド)の30キーで、最大30のマクロを設定し、これを3つのバンクで切り替えることができる。また、リアルタイムにキーの押下順序を記録してマクロとして登録する機能も備える。
このほか、キーを押下し続けなくても割り当てた操作を続ける「Cruise Control」機能や、FPSゲームの操作で使うことが多いW/A/S/Dキーの視認性を高めた「WASD gaming key」、Windows VistaのGames Explorerをワンタッチで起動する「Quick-Lounch key」など、ゲーマー向けの機能を多数用意した。キーの下には2色のバックライトが埋め込まれており、通常モードとゲームモードに応じてプログラマブルキーの光り方が変わるなど、どちらのモードが選択されているかを一目で把握できるようになっている。さらに「ゲーマーがより長時間プレイできる」という、人間工学を取り入れたデザインも特徴の1つだ。価格は79.95ドルで9月発売予定。
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