500GバイトのHDDが7980円の特価で売り出されたのが今年の3月。その後、大容量HDDの通常売価は右肩下がりを続け、いつしか特価キャンペーンの目玉は1Tバイトモデルに移っていった。そして、10月4日。T-ZONE.PC DIY SHOPが、1TバイトHDD「Barracuda 7200.11 ST31000333AS」を台数限定特価の7980円で販売するにいたった。
同店は9周年記念セールの一環として、10月4、5、7、11、12日に、各20台限定で「ST31000333AS」を特価販売する。「さすがにこの価格に追いつくショップは、そうは出てこないでしょう。開店前に行列を作ってもらうための超目玉です」(同ショップの店員さん)と語る。ちなみに、普段は1万1480円で販売している。
1TバイトHDDの通常売価も順調に下がっている。9月末からはサムスンの1TバイトHDD「EcoGreen F1 DT HD103UI」を1万円以下で販売するショップがいくつも出てきており、この傾向はまだ止まらない様子だ。HD103UIを9999円で販売しているクレバリー1号店は「3.5インチHDDの最大容量は“現実的”には今でも1Tバイトですが、その1Tバイトモデルが売れ筋になってきています。今でも500Gバイトモデルは人気ですが、主力商品がさらに大容量化するのは時間の問題」と語る。
では、2.5インチHDDはどうだろうか? BLESS秋葉原本店は「250から320Gバイトですが、まもなく500Gバイトに移行するでしょうね」と予想する。500Gバイトといえば、2.5インチサイズで現在の最大容量だ。一般的な9.5ミリ厚タイプでは、これまでサムスンの「Spinpoint M6 HM500LI」しか選択肢がなかったが、10月第1週にウェスタンデジタルが「WD Scorpio Blue WD5000BEVT」を投入した。価格は1万6000円前後だ。
これが好調に売れている。「クラス最大容量といっても価格が跳ね上がるわけでもなくなっているので、初入荷から抵抗なく購入するユーザーが多いですね。ノートPCなどでストレージサイズを求めるなら、最適な選択肢といえます」(ソフマップ リユース総合館)と、ショップの評価も高い。
なお、T-ZONE.PC DIY SHOPは「HM500LIは3プラッタ構成ですが、WD5000BEVTはどうも2プラッタを採用している可能性が高い。ベンチマークを計ってみても、3プラッタ構成では説明できないほどの性能を示しています」と話している。
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