“自作の次”の道を何本も示した「DIY PC Expo Autumn」古田雄介のアキバPickUp!(1/2 ページ)

» 2008年11月04日 17時00分 公開
[古田雄介,ITmedia]

SpursEngineに液晶一体型ケースなど、ワクワクするパーツが目白押し

DIY PC Expo 2008 Autumnの様子。朝からたくさんのユーザーがつめかけた

 11月2日と3日の連休に、秋葉原ダイビル2階の「秋葉原コンベンションホール」で、PCパーツメーカーの新製品などが出展される自作PCイベント「DIY PC Expo 2008 Autumn」が開かれた。20社以上のメーカーがブースを設けており、未発売の製品や参考展示品といった今後の自作市場を盛り上げるパーツがいくつも並んでいた。

 特に人気を集めていたのは、リードテックのブースだ。その主役は、Cellプロセッサを応用した東芝の「SpursEngine」を搭載する初の自作PC用カード「WinFast PxVC1100」だ。

 SpursEngineは、エンコードや動画のアップコンバートなどを専用に処理するチップで、東芝のQosmio G50などに搭載されている。ブースでは、WinFast PxVC1100と付属ソフトウェア「DVD Movie Writer」を使ったトランスコードのデモを行っていたが、CPU使用率は常に10%以下となっていた。「WinFast PxVC1100がエンコード処理するあいだ、CPUは空いているので、普通にフォトレタッチやブラウジングなどが快適にできるわけです」(リードテック)。

 WinFast PxVC1100は11月中旬に店頭に登場する予定。価格は2万9800円前後になる可能性が高い。ちなみに、GPGPUによるエンコード処理も現実味を帯びてきているが、その対抗馬としてWinFast PxVC1100を見た場合、「今のところは高速に処理できるWinFast PxVC1100に価値を見出して頂けると思います。将来については東芝さん次第というところもありますが、好評を得れば新しい機能が増えることも考えられます」(リードテック)という。エンコ職人は要注目だ。

リードテックのブース。中央ではSpursEngineのウエハが輝いていた(写真=左)。まもなく登場予定の「WinFast PxVC1100」(写真=中央)。WinFast PxVC1100のデモ。トランスコード中のCPU使用率の低さに注目したい(写真=右)

 3R SYSTEMのブースに熱視線を送るユーザーも多かった。その主役は、液晶ディスプレイを装着できるL字型のケース「L-2000」。L-2000はATXマザーを横向きに装着する変形ケースで、ドライブ類はフロントに向けて設置できる。「液晶ディスプレイは24型ワイドまで装着可能です。ケースは省スペースですが、GeForce GTX 280カードが装着できるくらいの余裕を持っていますよ」(3R SYSTEM)という。市場想定価格は1万1800円前後で、11月下旬から販売する予定だ。

3R SYSTEMのブース(写真=左)。フロント上部にディスプレイマウントを備えているL-2000(写真=中央)。背面パネルを開けると、マザーボードが露出する。拡張カードやマザーの端子類は左側面に並ぶデザインだ(写真=右)

 そのほかにも、魅力的な新製品の情報がいくつも手に入った。Sapphireのブースに並んでいたのは、RADEON HD 4850を2基搭載したオリジナル基板のグラフィックスカード「SAPPHIRE HD 4850 X2」だ。市場想定価格は4万9800円で、「早ければ11月初旬のうちに出回ると思います」(Sapphire)とのこと。また、同じブースに並んでいた「Super LoiLoScope」については「GeForceのCUDAも対応を進めているという話を聞きました。プラットフォームの枠を超えてヒットしそうですね」と語っていた。

 サーマルティクは、7月19日の「サーマルキャンプ」で披露していた、コンプレッサを使った冷却システム「XPRESSA」の改良版を展示していた。前回は輸送中の振動が原因で結露を起こすトラブルがあったが、「今回は同じ方法で輸送しましたが、何の不備もなく動いています。製品として完成体に達したと考え、年内には発売したいなあと思っています」(サーマルティク)。販売形態や価格は未定という。

 ザルマンは、1月の「DIY PC Expo 2008」でも展示していた32型ワイドの3D液晶ディスプレイ「ZM-M320W」を並べ、再び人気を集めていた。専用メガネをかけると、映像が立体的に見える仕組みで、「今回も好評をいただいたので製品化できたらと思います。22型ワイドのZM-M220Wは店頭に並べることができたので、次につなげたいですね」(ザルマン)と語る。

Sapphire「SAPPHIRE HD 4850 X2」(写真=左)。液体で冷却して気体で放熱する仕組みの、サーマルティク製冷却ケース(写真=中央)。ザルマンの3D液晶「ZM-M320W」(写真=右)

 また、MSIのブースも未発売の新製品を多数展示しており、ユーザーが途切れることはなかった。なかでも注目は、Netbookながらワンタッチのオーバークロック機能を備えた「Wind Netbook U100 Vogue」だ。発売予定は11月8日とのことで、「これまでのWind Netbookは品薄でご迷惑をおかけしましたが、U100 Vogueは初回からある程度潤沢に出回ると思います」(MSI)という。なお、3日の同イベントではIntelの新チップセット「Intel X58 Express」搭載マザーも展示していた。

MSIのブース。Atom 330を搭載する「Wind Nettop CD 100JP」も展示していた(写真=左)。MSI「Wind Netbook U100 Vogue」(写真=中央)。デュアルコアAtomを搭載するmini-ITXマザー「Wind Board 330」も年内発売を目指している(写真=右)

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年08月12日 更新
  1. エアコンのない部屋でも快適に過ごせる「水冷式冷風扇」がセールで35%オフの8498円に (2026年08月10日)
  2. シャープのヘルスケア特化スマートウォッチ「からだメイト Watch」を試す 装着するだけでカロリー&水分補給を自動記録 (2026年08月10日)
  3. PCやスマホの音を手軽にアップグレード! 7700円で充実機能のポータブルスピーカー「JBL GO 5」実機レビュー (2026年08月11日)
  4. 帰省ついでに日本最西端の「VAIO Shop in Shop」に潜入! ノジマとのタッグで生まれた手厚い接客で最新機能を確かめてみた (2026年08月11日)
  5. ペットボトルで優しく本格洗浄! 「ミラブル」の泡を生み出す超小型コードレス高圧洗浄機「MIRABLE AQUABLAST MINI」を見てきた (2026年08月10日)
  6. microATXマザーが2枚入る“2階建て”ケース「CAPO X」登場! 新感覚トラックボールや修理アイテムも充実 (2026年08月10日)
  7. Windows環境でiPadをサブディスプレイ化するフィギュア型マルチドングル「AERO DROP」を試す (2026年08月12日)
  8. 淡いブルーがかわいすぎるロジクールのワイヤレスキーボード「PEBBLE KEYS 2 K380s 日本語配列」がセールで17%オフの4381円に (2026年08月12日)
  9. 安全性の高い半固体電池を採用した「エレコム モバイルバッテリー EC-C60MN」がセールで15%オフの3390円に (2026年08月10日)
  10. 「スマホの中身は見ないで」――デジタル遺品解析のプロが生前整理サービスを始めた“切実な理由” (2026年08月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー