地デジが付いた“フリースタイルPC”の実力は?:省スペース+スタイリッシュ+α(1/3 ページ)

» 2008年12月04日 11時30分 公開
[富永ジュン,ITmedia]

デザイン重視の液晶一体型に地デジモデルが登場

FMV-DESKPOWER Fシリーズの最上位機「F/B70T」

 富士通は液晶ディスプレイ一体型デスクトップPCのラインアップとして、19/22型ワイド液晶やデジタルテレビチューナーといったマルチメディア機能を豊富に搭載したフラッグシップモデル「FMV-DESKPWER LX」と、19型ワイド液晶を備えたシンプルな低価格モデル「FMV-DESKPOWER EK」、そして高いデザイン性が特徴の省スペースモデル「FMV-DESKPOWER F」の3シリーズを提供している。

 このうち、最も新しいのが2008年4月に発売されたFMV-DESKPOWER Fシリーズ(FMV-DESKPOWER Fの“F”は、フリースタイルの意)だ。店頭販売向けモデルは発売当初、16型ワイド液晶を搭載した「F/A50」のみの1モデル展開だったが、2008年の秋冬商戦に向けてはF/A50の後継となる16型ワイド液晶搭載の「F/B50」に加えて、19型ワイド液晶と地上デジタルテレビチューナーを新たに採用した上位機「F/B70T」が追加された。今回は、シリーズ初の地デジ付きモデルとなったF/B70Tの実力をチェックしていく。

洗練された省スペースボディは直販モデルに一工夫

 F/B70Tは、液晶ディスプレイのサイズが16型ワイドから19型ワイドに大きくなったものの、F/A50のデザインをそのまま踏襲し、清潔感があるスノーホワイトのボディにシルバーの円形スタンドという組み合わせになっている。ボディのフロントパネルをブラックで縁取りしてデザインにメリハリを付けつつ、「FMV-DESKPOWER」と「FUJITSU」のロゴは目立ちにくい淡いグレーでプリントし、電源などの操作ボタン類をすべてタッチセンサー式にすることで、大変すっきりとした、洗練された印象に仕上げている。

 スタンドのフットプレートは直径わずか211ミリの円形で、渦を巻くようなスピンカット加工のステンレス素材により高級感が演出されている。キーボードとマウスをワイヤレスにしたほか、無線LAN機能も内蔵し、本体に接続するケーブル類を電源とテレビアンテナのケーブルのみにすることで、さらにシンプルな印象を強めている(有線LANでの接続も可能)。

 ただ、その優れたデザイン性はとても高く評価したいところなのだが、ホワイトカラーを採用したフラットなボディといい、ディスプレイ下部にスピーカーを配したレイアウトといい、シルバーのスタンドといい、人によってはアップルの「iMac」を連想させてしまう点で好みが分かれるだろう。

 なお、同社オンラインショップ「WEB MART」の直販モデルでは、本体前面の着脱式スピーカーパネルを標準の「スノーホワイト」だけでなく、Web限定カラーの「ホワイト&ブルー」や「ピンク」に変更可能だ。

 ホワイトカラーを前面に押し出した製品は、カラーを少し変えるだけでガラリと印象が変わるので、それぞれのカラーがどんなイメージになるのか気になる場合はWEB MARTをチェックしてみるといいだろう。実際、Web限定のカラーを選択すると、見た目はiMacとかなり違ってくる。

左がホワイト&ブルー、右がピンクのスピーカーパネル。いずれもWEB MART専用のオプションだ

 本体サイズは465(幅)×211(奥行き)×391(高さ)ミリ、重量は約11キロにまとまっており、19型ワイド液晶ディスプレイを備えた一体型PCながらも、スタンドは直径211ミリの円形とコンパクトなので、狭いスペースにも設置しやすい。

 さらに、円形スタンドの上には付属のワイヤレスキーボードをすっぽりと収納できるため、机上での占有面積は15.4型ワイド液晶を搭載した一般的なデスクトップ代替ノートPCとあまり変わらない印象で、特に奥行きが短くて済む点は注目したい。

ワイヤレスキーボード/マウス、液晶のデキは?

キーボードとマウスはワイヤレス仕様だ

 付属のワイヤレスキーボードは、ワンタッチボタン付きの日本語104キー仕様が採用されている。通常のデスクトップPC用キーボードと比べて小さめのサイズながら10キーを装備し、カーソルキーも独立して配置されているほか、不自然に小さいキーやイレギュラーなレイアウトもなく、一般的なデスクトップPC向けキーボードに近い仕上がりとなっている。キーストロークも約3ミリとしっかりと確保されているが、キートップのぐらつきがかなりあり、個人的には入力時にカチャカチャと音が鳴るのが気になった。

 キーボード上部には電源ボタンと音量調整ボタン、ミュートボタンに加え、5つのプログラマブルなアプリケーション起動ボタンが用意されている。さらには、電池残量やCapsLockなどの状態を確認できるLCDウィンドウも搭載されている。マウスは、チルトホイール機能付きのワイヤレス2ボタン光学式マウスが付属する。

1440×900ドット表示の19型ワイド液晶パネルはTN方式で、表面には光沢処理が施されている

 液晶ディスプレイは1440×900ドット表示に対応した19型ワイドパネルが搭載されている。表面に光沢処理を施した高色純度・高速応答・高解像度タイプのスーパーファインVX液晶が採用され、動画再生などに適した鮮やかな表示が特徴だ。光沢液晶なのである程度の映り込みはあるものの、左右それぞれ80度のスイベル、上15度のチルトが可能なので、見やすい角度に調整することで軽減できる。

 なお、液晶ディスプレイの高さは調整可能だが、背面のカバーを開けて6本のネジをドライバーで付け替える必要があるほか、391/411ミリの2段階にしか変更できない。デザイン性を優先した結果だろうが、使いやすいと感じるディスプレイの高さは設置場所やイスの高さ、ユーザーの座高といったさまざまな要素によって大きく変わってくる部分なので、もう少し細やか、かつ簡単に調整できたほうが、よりユーザビリティーが向上しただろう。

スタンドは15度のチルトと左右で各80度のスイベルが可能(写真=左)。高さを調整するには背面のカバーを取り外し、ネジを6本も外す必要がある(写真=中央、右)

白色LEDを用いたタッチセンサー式ボタンやインジケータはキレイだが……

 本体の前面右下には、液晶ディスプレイの輝度調整、電源のオン/オフ、光学メディア排出、表示画面のオン/オフが行えるタッチセンサー式のボタンが並び、フロントパネルに白色LEDを透過させて淡く発光するデザインとなっている。単にボタンやLEDのインジケータを並べた一般的なPCとは一味違う仕上がりだ。

 ただし、この白色LEDは、輝度の調整や消灯ができないため、テレビや動画の視聴時などに白色LEDの光がかなりまぶしく感じられた。最近では、Windows Media Playerなどのマルチメディアアプリケーションの全画面表示した場合に自動的にLED類を消灯する、または輝度を下げる機能を搭載した製品が増えつつあるので、可能であればソフトウェアアップデートなどで機能が追加されることを期待したい。

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