富士通が4月22日に発表した個人向けPCの2008年夏モデルにおいて、唯一の新シリーズとなるのが「FMV-DESKPOWER F」シリーズだ。NECの「VALUESTAR N」やソニーの「VAIO type L」といった省スペースの薄型デスクトップPCに対抗すべく富士通が投入した製品で、コンパクトな液晶一体型ボディを採用している。
店頭販売モデルのラインアップは「F/A50」の1モデル展開だ。発売日は5月17日を予定しており、価格はオープンで、実売価格は18万円前後と予想される。
FMV-DESKPOWER Fシリーズは、台座部に直径18センチの円形フットを採用し、パイプ状のアームで本体を支えることで、設置面積を抑えているのが特徴だ。本体サイズは394(幅)×180(奥行き)×307(高さ)ミリ、重量は約5.5キロ。液晶ディスプレイの位置調整は、上15度のチルト、左右80度のスイベル、307/327/347ミリと3段階の高さ変更に対応している。
ボディのカラーはスノーホワイト、スタンドはスピンカット加工のステンレス製となっている。コンパクトな本体に加えて、ボディの内側から白い光が浮かび上がる静電式の電源ボタンやイジェクトボタン、スロットイン式の光学ドライブを採用するなどの工夫により、リビングや寝室に置いた場合にインテリアと調和するデザインを目指したという。電源は同社のモバイルノートPC「FMV-BIBLO LOOX R」シリーズと同様、スティックタイプの小型ACアダプタを使用する。
基本スペックは、ノートPC用のアーキテクチャを積極的に採用。CPUは45ナノ世代のCore 2 Duo T8100(2.1GHz)、チップセットはIntel GMA X3100グラフィックスコアを統合したIntel GM965 Express、メインメモリは標準2Gバイト(PC2-5300)、HDDは250Gバイト(5400rpm)、光学ドライブはDVD±R DL対応DVDスーパーマルチだ。2基用意されているメモリスロットは購入時の状態で1基が空いており、最大4Gバイト(2Gバイト×2)まで増設できる。
液晶ディスプレイは、アスペクト比が16:9の1366×768ドット表示に対応した16インチワイド液晶ディスプレイ(高色純度・高解像度スーパーファインVX液晶)を搭載。本体の下部にはステレオスピーカーを内蔵している。
機能面では、100BASE-TXの有線LANとIEEE802.11g/bの無線LAN、PCカード(Type II×1)、SDメモリーカードスロット(SDHC対応)、USB 2.0×5、マイク、ヘッドフォンの各端子を装備するほか、デジタル無線方式のワンタッチボタン付きワイヤレスキーボードと横スクロール機能付きワイヤレス光学式マウスが付属している。プリインストールOSはWindows Vista Home Premium(SP1)、オフィススイートはOffice Personal 2007(SP1)だ。
なお、同社直販の「WEB MART」では、限定色としてピンクオパールのカラーが用意されているほか、メモリ容量(2G/3G/4Gバイト)、HDD容量(160G/250Gバイト)、無線LAN機能の有無、オフィススイート(なし/Office Personal 2007/Office Personal 2007 with PowerPoint)が選択できる。直販モデルの最小構成価格は15万2800円だ。
FMV-DESKPOWER Fの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
FMV-DESKPOWER F | F/A50 | 液晶一体型 | 新シリーズ | Core 2 Duo T8100(2.1GHz) | 2048MB | 250GB | Home Premium(SP1) | 18万円前後 |
FMV-DESKPOWER Fの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
FMV-DESKPOWER F | F/A50 | 16インチワイド | 1366×768 | Intel GM965 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約5.5キロ |
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