「iLife '09」と「iWork '09」の新機能を体験Appleソフトウェア担当者が語る(2/4 ページ)

» 2009年01月16日 12時00分 公開
[林信行,ITmedia]

書類やデータの共有も簡単に――Numbers

Numbersで作成したグラフをPagesなどにリンクできる

ポールセン 次はiWorkに含まれるNumbersについて紹介しましょう。ここでお見せしたいのは、チャート・リンキングという新機能です。ここでKeynoteに新しいスライドを作り、Numbersで制作した販売データをコピー&ペーストします。するとグラフの横に、リンクがあることを示すボタンが表示されます。

 ここでNumbersに戻って、グラフに変更を加えてみます。グラフの種類を変えても背景を変えても、それがきちんと反映されるのが分かるでしょう。それでは、KeynoteやPagesでリンクされたグラフを使っているあいだ、仮にNumbersが起動していなかったらどうなるでしょうか。このボタンをクリックすると、ちゃんと元になったグラフが作られたNumbersのスプレッドシートが開くようになっています。

ポールセン 続いてはPagesです。まず1つ目ですが、PagesにとってはMicrosoft Wordとの連携が非常に重要な課題です。これまでのPagesでは、作った書類をWord形式で書き出すことはできましたが、書類をそのままWord形式で保存して、使い回すことはできませんでした。

 今回はその点を改め、保存時のフォーマットのオプションの1つとしてWordを選べるようなっています。また、新たに加わった共有メニューを使って、Word形式に変換した書類をメールに自動的に添付するといったことも可能になりました。

iWork.comを使った書類共有

ポールセン 最後にちょっとだけ「iWork.com」についても紹介しましょう。この機能では、アドレスブックから名前を選んで「共有」というボタンをクリックすると、Pagesの書類をWord形式とPDF形式に変換したうえで、3形式の書類を同時にiWork.comのサーバーにアップロードします。

 共有された書類はWebブラウザ上で閲覧が可能で、右側には書類を共有しているほかのユーザーとの対話が表示されます。また、書類上には、書き込んだ人物の名前とタイムスタンプが書かれた色付きの付せんという形で注釈も表示されます。

――書類の共同編集やバージョン管理もできるのでしょうか?

ポールセン 今のところこの機能は、iWork '09を購入したユーザー向けのβテストという形での提供で、すでにできあがった書類を共有する機能しか用意されていません。

 現在のフォーカスしているのは2つ。1つは、作成したのとそっくりそのままの書類を、ほかの人がMacやPCといった環境に関係なくWebブラウザで見られるようにすること。そして2つ目は、同様にそっくりそのままの書類を、Pages形式、あるいはWord形式またはPDF形式でダウンロードできるようにすることです。

――iPhoneのSafariブラウザからでも見ることはできますか?

ポールセン 対話などの部分は見ることができませんが、書類部分だけなら大丈夫です。

――注釈などは?

ポールセン 今のところ閲覧できるのは書類部分だけです。

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