Core 2 Duo+8時間+8万円台で「市場に革命を起こす」──エイサーの“本命”「Aspire Timeline」発表(1/3 ページ)

» 2009年05月22日 22時02分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

8時間駆動で8万円台のノートPCで「市場に革命を起こしたい」

photo Aspire Timeline AS3810T

 薄く、軽く、8時間駆動。使いやすく、熱くならず、8万円台──。日本エイサーは5月22日、Acerブランドの新シリーズ「Aspire Timeline」シリーズを発表。13.3型ワイド液晶ディスプレイ搭載の「Aspire Timeline AS3810T」と15.6型ワイド液晶+光学ドライブを内蔵する「同AS5810T」、2つのベーシックモデルを6月5日に発売する。価格はオープン、想定実売価格はAS3810Tが8万9800円前後から、AS5810Tが9万9800円から。それぞれOffece Personal 2007(SP1)プリインストールモデルも用意する。

 Aspire Timelineシリーズは、2009年4月に中国・北京で行われたプレスイベントで公開されたのが記憶に新しい、Acerの“本命”モデル。Netbookでは満足しないユーザー層に向けた薄型軽量、高性能、長時間駆動、安価を特徴に、日本市場でも展開する。

 中でも8万円台を実現するAS3810Tは、Netbookでは満足できないモバイルノートPCユーザーに訴求するスペックとともに「低価格」を両立したのが非常に大きなポイントだ。CPUに超低電圧版のCore 2 Duo SU9400(1.4GHz)、チップセットにIntel GM45 Express(グラフィックス機能はチップセット内蔵コアを使用)を採用し、1366×768ドット表示に対応する13.3型ワイドの液晶ディスプレイ、250GバイトHDD、2GバイトのDDR3メモリを搭載。本体サイズは322(幅)×228(奥行き)×23.4(高さ/最薄部)ミリ、重量はバッテリー込みで約1.6キロとなる。

 また、標準バッテリー(6セル)で約8時間の長時間駆動性能も実現する。超低電圧版Core 2 Duoの採用とともに、インテルのDPST(Display Power Saving Technology:画面のコントラストと明るさを自動調整し、バックライトが暗めでも従来と同等の明るさに見えるようにする技術)やLEDバックライトを採用した液晶ディスプレイ、独自の省電力化機能「Acer PowerSmart Manager」を統合し、システム全体で7ワットの省電力化、一般的なノートPCと比べて約40%の省電力化を果たした。バッテリー駆動時間を最大20%向上させるパワーセーブモードにワンタッチで移行できる「Acer PowerSmartキー」も備える。


photophoto 13.3型ワイド液晶ディスプレイ/重量約1.6キロの「AS3810T」(左) 15.6型ワイド液晶ディスプレイ+DVDスーパーマルチ/重量約2.4キロの「AS5810T」(右) 市場ニーズの違いから、14型ワイド液晶搭載モデルは日本市場では投入しない

 一方、15.6型ワイド液晶ディスプレイと光学ドライブ(DVDスーパーマルチ)を内蔵するAS5810Tも、9万9800円からという戦略的な価格を実現する。AS5810Tは378(幅)×259(奥行き)×24.8(高さ/最薄部)で重量約2.4キロとボディはやや大きいものの、4Gバイトのメインメモリ、320GバイトのHDD、テンキー付きの107キーFineTipキーボードを備えるなど、仕様の一部に違いがある。基本プラットフォームはAS3810Tと同一なので、このサイズながら標準バッテリーで8時間駆動する性能は同じだ。

 ネットワーク機能はIEEE802.11b/g/n(nはドラフト2.0)と1000BASE-Tの有線LAN、Bluetooth(V2.0+EDR)に対応し、USB 2.0×3やD-SubのアナログRGB出力、HDMI出力、SDメモリーカード(SDHC)/メモリースティック(PRO)/xDピクチャーカード対応のメモリカードスロット、100万画素のWebカメラ、光デジタル出力、ヘッドフォン/スピーカー出力、マイク入力、赤外線ポート(AS3810T)など、接続インタフェースも一般的なノートPCと遜色ない構成となっている。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月11日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
  3. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  4. Minisforum、Intel N100を搭載したスティック型ミニPC「Minisforum S100」の国内販売を開始 (2024年05月10日)
  5. “NEXT GIGA”に向けた各社の取り組みやいかに?──日本最大の教育関連展示会「EDIX 東京」に出展していたPCメーカーのブースレポート (2024年05月09日)
  6. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
  7. ASRock、容量約2Lの小型ボディーを採用したSocket AM5対応ミニベアボーンPCキット (2024年05月10日)
  8. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  9. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  10. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー