ジャストシステムは12月8日、2010年度版一太郎、同ATOKを含む新製品群を発表。2010年2月5日に発売する。日本語入力システム「ATOK 2010 for Windows」、日本語ワードプロセッサ「一太郎2010 for Windows」、表計算ソフト「三四郎2010」、プレゼンテーションソフト「Agree 2010」、統合グラフィックソフト「花子2010」、メールソフト「Shuriken 2010」のほか、これらを統合したオフィススイート「JUST Suite 2010」で展開する。
日本語入力システムのATOKを含む日本語ワープロソフト「一太郎」は今回の一太郎 2010年度版で25周年を迎え、“歴代の一太郎で搭載した人気機能”を中心に強化した。2009年6月に就任した福良伴昭社長は「一太郎とATOKは快適な操作性と、それを人に伝えるための表現力にこだわって、毎年進化してきた。前社長(2009年10月に同社会長・取締役を辞任した浮川和宣氏)のような強烈なキャラは持っていない(笑)が、今後も価値のある製品・サービスを提供してきたい」と述べ、一太郎の前身となるJSWORD時代から四半世紀にわたって開発を担ってきた歴史を振り返る。
ATOK 2010は、変換エンジン“ATOKハイブリッドコア”の機能強化により変換精度のさらなる向上、そしてWindows 7への対応や使用メモリの最適化などを行い、より軽快・高精度に日本語を入力できるよう進化した。
ATOKハイブリッドコアは、ベースとなる語彙の統計情報をより精査し、同音異義とごとの出現確率や前に入力した単語との距離を考慮した組み合わせの確率などを統合的に計算することで、文脈に応じて適切な同音語に変換できるもの。出現する単語の分野に応じた単語の認識、すでに入力した文章の内容や“以前入力した文章・単語が、どのくらい前に/どのような文脈で使われたものか”といった文脈の組み合わせの確率を統合的に計算し、高度に文脈処理を行うという。
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