AMDが1月25日に発表したCPUラインアップは、低消費電力版と低価格モデルを中心にした5モデルだ(発表されたCPUの概要はAMD、Athlon II X4 635など5製品を発表を参照のこと)。いずれも既存モデルから動作クロックが100MHzずつアップしている。
動作クロック以外でも、Phenom IIで登場した2モデルでリビジョンが変更された。Phenom II X2 555 Black EditionとPhenom II X4 910eをCPU-Zで確認すると、リビジョンがこれまでのPhonem IIシリーズのC2からC3へ上がったのが確認できる。CxからDxのようにアルファベット表記の変更ではないので大きな違いではないが、オーバークロックなど、CPUの性能をギリギリまで引き出したいユーザーは注目したい。一方、Athlon IIシリーズの3モデルのリビジョンはC2のままだ。
Phenom II X4 910e | Phenom II X4 905e | Phenom II X2 555 BE | Phennom II X2 550 | |
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動作クロック | 2.6GHz | 2.5GHz | 3.2GHz | 3.1GHz |
対応メモリ | up to DDR3-1333/DDR2-1066 | |||
1次キャッシュ | (命令64K+データ64K)/コア | |||
2次キャッシュ | 512Kバイト/コア(計2Mバイト) | 512Kバイト/コア(計1Mバイト) | ||
3次キャッシュ | 6MB(共有) | |||
HT Linkクロック | 4.0GHz | |||
リビジョン | C3 | C2 | C3 | C2 |
TDP | 65ワット | 80ワット | ||
Max. Temp | 71度 | 70度 | ||
コア電圧 | 0.85〜1.25ボルト | 0.825〜1.25ボルト | 0.875〜1.40ボルト | 0.850〜1.425ボルト |
Athlon II X4 635 | Athlon II X4 630 | Athlon II X3 440 | Athlon II X3 435 | Athlon II X2 255 | Athlon II X2 250 | |
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動作クロック | 2.9GHz | 2.8GHz | 3.0GHz | 2.9GHz | 3.1GHz | 3.0GHz |
対応メモリ | up to DDR3-1333/DDR2-1066 | up to DDR3-1066/DDR2-800 | ||||
1次キャッシュ | (命令64K+データ64K)/コア | |||||
2次キャッシュ | 512Kバイト/コア(計2Mバイト) | 512Kバイト/コア(計1.5Mバイト) | 1Mバイト/コア(計2Mバイト) | |||
3次キャッシュ | − | |||||
HT Linkクロック | 4.0GHz | |||||
リビジョン | C2 | |||||
TDP | 95ワット | 65ワット | ||||
Max. Temp | 71度 | 73度 | 74度 | |||
コア電圧 | 0.85〜1.25ボルト | 0.90〜1.425ボルト | 0.85〜1.425ボルト | 0.875〜1.425ボルト | 0.85〜1.425ボルト | |
AMD製CPUのトリプルコア、デュアルコアCPUには、クアッドコアをベースにしたモデルがある。ごくごく一部のモデルのごくごく一部の個体では、BIOSから「Advanced Clock Caribration」(ACC)を有効とすることで、クアッドコアとして動作したという報告をまれに聞くことがある。モノは試しで、評価作業のシステムを構成しているMSIのAMD 790GXマザーボード「790GX-G65」とその最新BIOS v4.0の組み合わせに、Phenom II X2 555 BEを組み込んで、ACCを「Auto」、または「All-Cores」に設定し、「Unlock CPU Core」を「Enabled」に設定したところ、クアッドコアで動作して“しまった”。当然ながら、評価作業で使った個体に限った現象である可能性が高く、店頭で購入できるPhenom II X2 555 Black Editionや790GX-G65の組み合わせで必ず発生するとは限らない。
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