地デジ/ラジオを“内蔵しちゃった”Netbook、「ONKYO C4シリーズ」の実力チェック:Netbookでは初の試み(3/4 ページ)

» 2010年03月11日 17時00分 公開
[小山安博(撮影:矢野渉),ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

ほかにはない「地デジチューナー内蔵」「FM/AMラジオチューナー内蔵」

 PCとしてのパフォーマンスは、よくあるAtom N450搭載のミニノートPCと同様で、特筆すべきところはあまりない。ただ、ONKYO Cシリーズは他社製Netbookにはない「地デジチューナー内蔵」「FM/AMラジオチューナー内蔵」という大きな特徴がある。C4シリーズを選ぶ最大のポイントは、やはり地デジチューナーやFM/AMラジオチューナーが必要か否かということになるだろう。

photophoto ボディの裏面に、2.5インチHDDベイとSO-DIMMスロット×1、2本のMini PCI Expressスロットがある。1つは無線LANモジュール(Half Mini Cardサイズ)、もう1つ(Mini Cardサイズ)は地デジチューナー(C411A6)ないしFM/AMラジオチューナー(C411A5)が装着される
photo C411A6は、標準F型アンテナ端子を接続するための変換ケーブルが付属する。残念ながら本体にはテレビ受信用アンテナを内蔵していないので、受信にはテレビアンテナの接続が必要だ

 まずは、地デジチューナーを内蔵する「C411A6」を見てみよう。地デジチューナーは、オンキヨーが独自開発したMini PCI Expressモジュールを採用し、本体に“内蔵”される。地デジ放送の受信に必要なB-CASカードも、より小型のminiB-CASカードを用い、それぞれ小型ボディのNetbookに違和感なく内蔵できる設計としてある。カードスロットはバッテリーを外した内側にあり、ちょうど、海外市場向けモデルによくある3Gデータ通信用SIMスロットを流用した格好である。

 地デジ放送視聴のためのアンテナは、本体右側面の外部アンテナ端子へ付属のF型端子変換アダプタを経由して接続する。残念ながら本体には放送受信用のアンテナは内蔵されず、原則として放送の受信には外部アンテナが必要となる。このため、PC単体では放送を受信できないのが少し残念だ。同様の理由で、外出先にて放送中の地デジ放送を視聴する……という使い方もあまり想定されていない。

 番組の視聴や録画は、付属する独自アプリケーション「PureSpace」で行う。PureSpaceは、テレビ以外に、音楽や写真、動画といったマルチメディアコンテンツを再生・管理できる統合アプリケーションだ。音楽再生時にWindowsの音量ミキサーをバイパスし、音声信号をダイレクトに伝送することで高品位に再生する「PDAPテクノロジー」や、離れた場所でも操作しやすい10フィートUI仕様の操作メニューなどを実装する。

 PureSpaceメニューより「TV」を選択すると、画面左側に操作項目が並び、右側に現在放送中のテレビ番組が表示される。全画面表示はもちろん、電子番組表のチェックや予約録画の設定も可能だ。アプリケーションは全体的に動作のレスポンスが鈍いが、表示する映像は地デジだけあって(きちんと受信できていれば)くっきり高精細に放送を楽しめる。番組はTSモード(のみ)でHDDへ録画でき、1時間あたり約7.1Gバイトが必要となる。


photophotophoto メディア統合ソフト「PureSpace」よりテレビを選ぶと地上デジタル放送を視聴できる(左)。電子番組表より録画予約でき(中)、録画した番組は本体よりそのまま再生できる(右)

 番組は全画面表示以外に子画面での表示も可能で、“ながら視聴”も行えるが、操作レスポンスは全体的に少し鈍めになる。ほかの作業をできないことはないが、ディスプレイの解像度が低いことも含めて、マルチタスク作業はややストレスがたまる印象だ。

 録画はデジタル放送の放送波をそのまま保存する、いわゆるTSモードのみに対応する。最近のデジタル放送チューナー搭載PCや家庭用レコーダーなどと比べると、(シングルチューナー仕様のため)2番組の同時録画や裏番組録画、AVCRECによる長時間録画などは行えず、ダビング10やムーブなどには対応しない。このあたりを割り切りと考え、本機はプライベートルーム用の手軽かつ安価な小型テレビ&レコーダー兼ポータブルプレーヤー代わりにする使い方になるだろう。例えば、在宅時にプライベートルーム用の小型テレビとして使用する、ドラマやニュース番組を予約録画して、通勤中や休憩時に録画した番組を楽しむ──といった使い方がマッチするのではないだろうか。

 なお、地デジ放送は(録画した番組を含めて)本体のディスプレイにのみ表示可能だ。外部ディスプレイ出力がアナログRGBのみであることを含め、残念ながら外部接続したディスプレイには表示できないので注意したい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  2. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  10. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー