クリプトン、オーディオ技術を駆使したPC用スピーカー「KRIPTY/クリプティ」を発表96kHz/24bit対応DAC搭載

» 2010年05月27日 20時08分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
photo 「KRIPTY/クリプティ」(KS-1HQM)

 クリプトンは5月27日、HQMブランドのPC向けスピーカーシステム「KRIPTY/クリプティ」(KS-1HQM)を発表した。96kHz/24bit音源に対応したUSB-DACや25ワット+25ワットのハイパワーデジタルアンプを内蔵するなど、一般的なPC用スピーカーとは一線を画すデスクトップオーディオに仕上げた。価格は4万9800円。同社直販サイトで6月末日に発売する。

 クリプトンのようなオーディオメーカーがあえてPCオーディオに参入する背景には、音楽ライフスタイルの変化がある。例えば今年2月に日本レコード協会が公表した「2009年度音楽メディアユーザー実態調査」では、“普段使用しているオーディオ機器”として、PCがコンポ型ステレオを上回っていることが明らかになった。オーディオ機器としてのPCは、本来ならCDにはないハイビット・ハイサンプリングレートのデジタル音源も利用できる“ぜいたくな環境”だが、多くのPC用スピーカーはコスト優先で設計され、アナログライン入力のためPC内部のノイズがのることも多い。

 「プアなスピーカーでは、音が貧弱で音量も足りない。PCを使うことでユーザーの利便性は向上したが、逆に音質は犠牲にされている」(同社)。一方、ミニコンポもUSB端子を搭載するなど機能的には進化しているが、音質的には退化していると指摘する。

photophoto デスクトップオーディオらしく、少し上を向いた形で設置する

 そこでクリプトンは、自社の音楽配信サービス「HQM STORE」で配信している96kHz/24bit音源に対応し、また特別な知識がなくても扱えるUSBオーディオ機器としてKRIPTYを開発した。86(幅)×105(奥行き)×170(高さ)ミリというコンパクトなキャビネットには、音質に定評のあるTymphany製6.35センチフルレンジユニットを搭載。25ワット+25ワットのデジタルアンプと96KHz/24bit対応のUSB-DACを内蔵してオールインワン型のスピーカーシステムとした。

 スピーカーの足元を固めるのは、クリプトンブランドの製品で培ったオーディオアクセサリーの技術とノウハウだ。別体のオーディオボード(スピーカー設置台)は粒状の鉄を入れて音楽再生時の共振を抑制する仕組みで、重量は片方で800グラムもある。また、ハイカーボンスチール製のインシュレーター6個(左右)も付属しており、左右それぞれ3つ使用してスピーカー本体を設置台にのせる。さらに電源ケーブルは無酸素銅線を使用した同社の市販品。単品購入なら6000〜7000円になるという。PC用のアクティブスピーカーというよりは、高級スピーカーのミニチュア版といった趣だ。

photophoto 別体のオーディオボードからスピーカー本体を外したところ。ハイカーボンスチール製のインシュレーターも付属する

 入力端子は、USBに加えて光デジタルおよびステレオミニジャック(アナログ)を備えている。iPodなどのポータブルオーディオを接続できるのはもちろん、「BDプレーヤー/レコーダーなどとデジタル接続して、薄型テレビの音質アップにも利用できる」(同社)。入力切り替えやボリューム操作が可能な赤外線リモコンも標準で付属する。

photophoto 入力端子は、USB、光デジタル、ステレオミニジャック(左)。リモコンはいたってシンプル。電源と入力切り替え、ボリュームのみ(右)

 クリプトンは同日、「HQM STORE」で新たに3レーベルの音楽データ配信を開始すると発表した。これには、作曲家の日比野則彦氏が主催するHSTL(Hibino Sound Terapy Labs)、カメラータ・トウキョウのジャズ専門レーベル「insights」(インサイツ)、同じくジャズレーベル「スイング・ブロス」が含まれ、価格は1アルバムあたり3150円。なお、「KRIPTY/クリプティ」を購入者先着50名には、3曲の無料ダウンロード権をプレゼントするという。

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