「Windows 7とタッチパネルディスプレイを搭載タブレット端末として、国内メーカー初。すでにある市場で、“使われ方”を変えたい」──。オンキヨーが、Atomプラットフォームを採用するWindows 7搭載ピュアタブレット端末「TWシリーズ」を2010年10月中旬に発売する。
Netbook、ノートPC、デスクトップPC、液晶一体型PCといった既存のPC領域とは異なり、付加価値の訴求とともに、競争相手が少なく弱い市場を狙う戦略とする考えのもと、“新パーソナルモバイル”という位置付けでTWシリーズを展開する。
プラットフォームや基本技術そのものにとくに新しいものはなく、PCとしての基本スペックはこれまでのNetbookやミニノートPCと似通う部分も多い。ただ、ここが重要とオンキヨー常務取締役の菅正雄PCカンパニー社長は述べる。
「使い慣れたOSと既存のソフトウェア、PC周辺機器も大丈夫。だからすぐ使える。個人ユーザーはもちろん、フィールドワークや商品管理業務を行う企業や(電子カルテ用途などにて)医療法人、電子書籍・電子教科書ニーズから教育法人などといった法人層からの引き合いもすでに来ている。ある取引先から“USBポートがきちんと標準で備わっている”ことで褒められた(笑)が、こういったことからもニーズはかなりあると考えている。競争相手が少なく、まだ弱い市場を率先して狙いつつ、すでにある市場の製品群において、“使われ方を変える”/“新たな用途を開拓する”のが狙い。なお、電子書籍の利用においては2010年現在、(EPUBやXMDFなど)規格がいくつかあり統一されているわけではない。ただ、Windowsアプリケーションが使えるのであれば、どの規格でも万能に対応できるのもポイントと思われる」(菅 PCカンパニー社長)
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