NECの「Lavie L」シリーズといえば、15.6型ワイドの見やすく大きな液晶ディスプレイ、Blu-ray Discドライブ、地デジチューナー、最新CPU、屋内で手軽に持ち運べ、デザイン性も高いノート型ということで、「メインのPCはこれ」とする家庭も多いオールインワンノートPCだ。
全国家電量販店のPOSデータを集計するGfK Japanの販売ランキングによると、ノートPCの一般的な売れ筋はA4サイズのオールインワンモデルが多くを占めており、中でもLaVie Lは最も人気のあるシリーズの1つであることが伺える。
そんな、いわゆる“国民的”ノートPCである本シリーズの秋冬商戦向け新モデル一覧・詳細はこちらの通りだ。以前より定評のあった高級感のある光沢ボディデザインはそのままに、CPU変更による基本性能の強化、全モデルでUSB 3.0を標準装備、アイソレーションキーボードの搭載、明るさ2倍のLED液晶ディスプレイ「スーパーシャインビューLED-EX2液晶」などを採用した。今回は全4モデルのうち、ベーシックなPC仕様に地デジチューナーを内蔵した「LL770/CS6B」(スパークリングリッチブラック)で使い勝手を検証する。なお、評価機の都合で搭載CPUが店頭モデルと異なる仕様であるため、パフォーマンス部分の評価は参考としてご覧いただきたい。
まずは外観をチェックしよう。ボディカラーはスパークリングリッチブラック。単なる光沢の黒ではなく、光の反射具合に応じてキラキラ輝くガラスの粒子をミックスした、ゴージャス感のある塗装となっている。高級感を受ける平面かつ適度に直線的なデザインは前モデルから引き継ぐLavie Lシリーズの特徴だが、今回は新たに採用したテンキー付きのアイソレーションキーボードにより、PCを開いたときに受ける印象がよりスマートになった。
アイソレーションキーボードとは、キー1つ1つの間隔を離して配置したキーボードの総称で、スッキリした見た目になるとともに、つめが長くてもキーに引っかかりにくく、キー間のスペースが広いために入力しやすくなるのが利点だ。19ミリの標準キーピッチで窮屈感なく操作でき、テンキーもしっかり備えるので、違和感なく快適に文字入力が行える。
キートップはほどよく光沢のあるセミグロッシー仕上げで、見た目の印象は光沢だが、指紋や皮脂の付着はそれほど気にならない──高級感と実際の使い勝手を両立する絶妙なバランスが保たれている。また、隣接するBackspaceキーとテンキーの間隔が適度に空けられているので、少し操作に慣れてきたとき(ブラインドタッチができるようになったころなど)に発生しがちな誤操作も軽減するだろう
一方でテンキーがある分トラックパッドもやや左寄りの配置になるため、ホームポジションに指を置くと目線の真正面が画面の中心からやや左にずれる。テンキー搭載のノートPCはすべてそうだが、こちらは今までデスクトップPCを使用していた人は少し慣れが必要かもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.