マルチプラットフォーム時代のセキュリティ――「カスペルスキー2012」発表会AKB峯岸、動画流出で謝罪

» 2011年09月06日 21時01分 公開
[ITmedia]
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Windows、Mac、Androidを1パッケージで

Kasperskyのユージン・カスペルスキーCEO。同社のセキュリティ製品はコンシューマーセグメントで世界第3位のシェアを持つ

 カスペルスキーは9月6日、コンシューマー向けセキュリティスイート「カスペルスキー2012 マルチプラットフォーム」を発表した。Windows向けセキュリティ製品「カスペルスキーアンチウイルス2012」に加えて、Mac向けの「カスペルスキーアンチウイルス2011 for Mac」と「カスペルスキーモバイルセキュリティ9」を1パッケージにしているのが特徴だ。1年3台版の価格は7140円で、9月9日より店頭販売を開始する。

 新製品発表会の冒頭に登壇したKaspersky Labの最高責任者、ユージン・カスペルスキー氏は、前回来日した4月を振り返り、「震災の影響で東京の雰囲気も沈みがちだったが、いまこうして再び訪れ、復興の兆しが見えていることをうれしく思う。新製品の発表にもちょうどいいタイミングだ」とあいさつ。「一方で、サイバー犯罪の脅威は依然として変わらずに存在する。インターネット上の犯罪はよりいっそうプロフェッショナル化しており、攻撃手法も巧妙になった。特に南米やアジアでは、高い教育を受けた人たちがサイバー犯罪に走る傾向が見られる」と続け、「今後はPCだけでなく、モバイル分野――スマートフォンやタブレットでのセキュリティ対策にも力を入れていく」と語った。

カスペルスキー代表取締役社長兼CEOの加賀山進氏は、「Kasperskyは世界で強力なブランドになりつつあるが、日本ではまだまだ山ほどやることがある。日本のユーザーに信頼されて使ってもらうには、製品だけではなく、それにまつわるサービスやサポートが重要になる」と語り、これまでジャストシステムが担っていた販売体制を変更し、カスペルスキーが日本市場に100%コミットしていく方針を改めて説明した(写真=左)。新製品のコンセプトを説明する同社COO兼マーケティング本部長の川合林太郎氏(写真=中央)。2012年版のキーテクノロジーを解説する長門慶悟氏(写真=右)

 カスペルスキー2012 マルチプラットフォームの製品コンセプトは、同社COO兼マーケティング本部長の川合林太郎氏が説明した。同氏は、さまざまなシーンでインターネットが利用されるライフスタイルの変化について触れ、PCだけでなくモバイル端末やゲーム機、電子ブックリーダー、はてはレシピをダウンロードする電子レンジまで、インターネットに接続される多種多様なデバイスを個人が所有している現状を指摘し、今後のセキュリティには、ユーザーの利用動態に応じて包括的に保護を提供するマルチプラットフォームに対応した製品が求められるとした。

デジタルライフスタイルの変化にともなって、現在はプラットフォームの異なる多種多様なインターネットデバイスが利用されている。セキュリティソフトは、“人が歩く速度”で(つまりFDDを媒介に)拡散していた時代の単純なアンチウイルスソフトから、ファイアウォール機能やバックアップなどのユーティリティ機能を組み込んだものに進化してきた。今後はマルチプラットフォームへの対応がポイントになる

 続いて、同社プロダクトマーケティング担当部長の長門慶悟氏が、2012世代のキーテクノロジーを解説した。カスペルスキー2012 マルチプラットフォーム(カスペルスキーアンチウイルス2012およびカスペルスキーインターネットセキュリティ2012)では、特にクラウドベースの技術を強化したという。

 秒単位でマルウェアの新種・亜種が発生するといわれる現在、対策までに時間がかかる従来の定義ファイルベースの保護では間に合わなくなりつつある。このためセキュリティベンダー各社は、脅威発見までの時間を短縮化する手段としてクラウド技術を、未知の脅威を検知する手段としてヒューリスティック技術を用いている。ただしその一方で、前者は未知の脅威を検知することができず、後者はローカルシステムのリソース消費が大きいというデメリットがあった。そこで2012世代のカスペルスキー製品では、この2つを融合した保護技術を搭載したという。

 具体的には、約3億台のクライアントで構成されるKSN(Kaspersky Security Network)の評価対象に、従来のプログラム、ファイル、URLのほか、ビヘイビアそのもの(プログラムの挙動パターン)が加わり、新出のプログラムの挙動はKSNを通じてカスペルスキー側に通知され、有害な(悪意のある)振る舞いと判断されれば、KSNのデータベースに記録されて共有されるようになった。このほか、アンチスパムモジュールもクラウドベースになり、スパム判定に先立つ学習の必要がなくなっている(サンプルはクラウド上の最新データベースが参照される)。

定義ファイルベースの保護では、マルウェア発見から定義ファイルを配布するまでの無防備な時間がある。この時間をいかに短縮し、新たに生まれ続ける脅威に対応していくかが課題(写真=左)。2012世代のキーテクノロジーとして、未知の脅威に対抗するヒューリスティック技術と、クラウドベースの技術を融合した(写真=中央)。こらまでKSNで評価していたプログラム、ファイル、URLに、新たにスパムとビヘイビアが加わっている(写真=右)

製品ラインアップと価格。年内の無償配布が決定している「カスペルスキーモバイルセキュリティ9」は、9月末にダウンロード配布を終了する

 なお、同日行われた製品発表会には、プロモーションを担当するAKB48の峯岸みなみが登場し、「最近巷を騒がせている画像や映像」についての謝罪会見を行った。内容は、AKB48の新曲PVやCDジャケットのメンバーがすべて“峯岸化”しているというもの。峯岸さんが遊びで製作した画像や動画が流出してしまったという(実は、9月9日から放送されるテレビCMや、秋葉原などで展開するプロモーションの一環だ)。

 このほか、「カスペルスキー2012 マルチプラットフォーム」の購入者を対象に、峯岸みなみだけの特別編集版PVを収録した「峯岸化フライングゲット特典映像付きDVD」を抽選で1000名に、峯岸みなみが1人で歌う「峯岸化フライングゲットフルバージョンMP3」をもれなくプレゼントする新発売キャンペーンが9月9日から11月15日まで実施される。

AKB48メンバーの顔がすべて峯岸に(写真=左)。謝罪会見に臨む峯岸みなみさん(写真=中央)。「お騒がせしてすみません。どうしてこんなことになったのか……」(写真=右)


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