現在ではビジネスモバイルの必須条件となっている「軽量で長時間」を競合に先駆けて提供した「R1」の登場以降、通勤ラッシュなどのモバイルPCを取り巻く過酷な状況に負けない「頑丈さ」、そして、標準電圧版CPUの搭載による「更なる高性能」を、着実に実現してきたレッツノートシリーズ。これらは決して、ほかのモバイルPCにならったり、流行を追ったものではなく、パナソニック自身がユーザーの意見に耳を傾けつつ、“モバイルPCのあるべき姿”を自ら提案してきたものだ。
今回のレッツノート新製品では、まったく新たなシリーズ(第4世代)として、「SX1」「NX1」が登場した。そのコンセプトは、これまで追求してきた「軽量と長時間」「頑丈」「高性能」に、「クリエイティブ」を加えるというもので、パナソニックは“クリエイティブモバイル”と名づけている。この「SX1」「NX1」という製品名称は、Xをローマ数字の10と読むと、イコール「S11」「N11」であるようにも受け取れる。ただ、「SX1」のボディには、「S」シリーズの流れを汲みつつも、一方でまったく新しい“風格”を感じる。そういう意味では、実にいいネーミングと言えるかもしれない。そのSX1では、従来と同様に店頭モデルとWeb直販で扱うマイレッツ倶楽部限定モデルを用意する。その最上位クラスになるのが“プレミアムエディション”だ。ここでは、データストレージにSSDを搭載する最高のプレミアムエディションを紹介しよう。
「クリエイティブ」というキーワードは、ともすると、最近の多くのモバイルPCが取り入れている「軽量で高性能で、さらに超薄型」という流れを追うように感じられるかもしれない。今回の「SX1」は、全体にフラットなボディを採用した上で、これまでと同様にレッツノートシリーズで独自のシェルドライブを内蔵しているにもかかわらず、薄さ25.4ミリを実現した。光学ドライブを内蔵するモデルながら、初代「R」にも通じるスマートな印象を持たせるとともに、カバンへの出し入れも非常にスムーズに行える。
レッツノートらしさは、導入するOSにもいえる。64ビット版 Windows 7 Professionalの正規版だ。ビジネス利用で依然として求められるXPモードが使えるだけでなく、2011年夏モデルからService Pack 1を工場出荷状態から適用している。
とはいえ、ただ単に薄さを追求したわけでもない。そもそも、「軽量」「高性能」という点では、レッツノートに一日の長がある。バッテリーパック(S)を装着した場合、「SX1」の重量は約1.12キロに収まり、バッテリー駆動は約8時間を実現する。さらに、「SX1」は、2倍の容量となる、8セル構成のバッテリーパック(L)も選択できる。
バッテリーパック(L )を搭載した状態では、約16時間という長いバッテリー駆動が可能だ。バッテリーパック(L)を装着した場合でも本体の厚みに影響なく、本体の後ろにバッテリーが1.5センチほどはみ出すが、それでも全体の奥行きは従来の「S10」と同程度に収まり、重量も約1.33キロにとどまる。
実際にBBench(海人氏・作。測定条件は60秒間隔でのWeb巡回と10秒間隔でのキーストローク)でバッテリー駆動時間を測定したが、電源プランを「パナソニックの電源管理(標準)」、液晶ディスプレイの輝度が最大という厳しい設定でも、バッテリーパック(S)で4時間40分、バッテリーパック(L)では9時間25分の動作が可能だった。
パナソニックの公称値より短いと思うかもしれないが、測定条件、特にノートPCでも消費電力が多い部品の液晶ディスプレイで輝度を最大にしているのはバッテリー消費にとって非常に厳しい。晴天下の屋外でない場合、電源の確保できない室内や移動中の乗り物の中では液晶ディスプイの輝度を半分から4分の1で十分作業はできる。それゆえ、実際の携帯利用においてバッテリー駆動時間はBBenchの測定値より長くなるのが一般的だ。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年2月25日