スペシャルな“合体変形”Androidタブレット――「Eee Pad TF201」を徹底検証する：Tegra 3×薄型軽量×着脱キーボードで無双（4/5 ページ）

[鈴木雅暢（撮影：矢野渉），ITmedia]

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大容量ストレージを搭載、カメラもパワーアップ

　そのほかの基本スペックも見ていこう。メモリは1Gバイトを内蔵、ストレージはeMMC（embedded Multi Media Card）準拠のNANDフラッシュメモリを搭載し、容量は64Gバイトと大容量になっている。

　通信機能は、IEEE802.11b/g/n対応の無線LANと、Bluetooth 2.1+EDRを標準搭載。センサー類は、GPS、電子コンパス、加速度センサー、ジャイロスコープ、光（照度）センサーを内蔵する。

「Eee Pad TF201」のデスクトップでは、本体の傾きを検知して、水面の向きが変化するアニメーションが楽しめる （表示されない場合はこちらから）

　カメラ機能は液晶側に約120万画素のインカメラ、背面側に約800万画素のアウトカメラを搭載する。アウトカメラは従来の500万画素から高画素化しているだけでなく、撮像素子には裏面照射CMOSセンサーを搭載し、F2.4の明るいレンズを採用することで暗い場所でもノイズの少ない写真を撮れる。新たにLEDフラッシュも内蔵している。

　サウンド機能は、ステレオスピーカーとデジタルマイクを内蔵。独自の高音質化技術「ASUS SonicMaster」を搭載しており、ASUSが「タブレットとは思えない高品質なサウンドを実現」とアピールするように、タブレットとしては低音の効いたなかなか迫力のある音を鳴らす。音楽や映像、ゲームなども十分楽しめる品質がある。

アウトカメラはLEDフラッシュ付きで、約800万画素の裏面照射CMOSセンサーとF2.4の明るいレンズを装備している（写真＝左）。インカメラは約120万画素だ（写真＝中央）。カメラの撮影機能もより細かな設定に対応した（写真＝右）

アウトカメラで撮影した静止画サンプル。約800万画素のTF201（写真＝左）は、約500万画素のTF101（写真＝右）より画像サイズが大きく、暗部を中心にノイズが少なくてクリアな描画だ。画像処理の傾向は、見栄えに配慮して、少し派手になっている

薄型軽量ボディに十分なインタフェースを装備

　本体装備の端子類は、カードリーダー（microSDHC／microMMC）、ヘッドフォン／マイク兼用、Micro HDMI出力という内容で、モバイルキーボードドックにはUSB 2.0とSDメモリーカードスロット（SDHC/MMC対応）を備える。このほか、ACアダプタおよびPCとの接続に使う専用コネクタを本体とドック両方に装備している。

　モバイルキーボードドックに搭載するUSB 2.0ポートはTF101から1つ減っているが、もともとUSB 2.0ポートを2基以上備えるAndroid端末はほとんどなく、大きなマイナスではないだろう。

タブレット本体の天面（写真＝左）には電源ボタンを用意。底面にはモバイルキーボードドック接続用のドッキングコネクタとスリットがある（写真＝右）

タブレット本体の左側面には、音量調整ボタン、Micro HDMI出力、カードリーダー（microSDHC／microMMC）が並ぶ（写真＝左）。右側面にはヘッドフォン／マイク兼用端子を備える（写真＝右）

モバイルキーボードドックを装着した状態で、タブレット本体を閉じると、タブレットとキーボードの端がきちんと重なり合う。モバイルキーボードドックの前面（写真＝左）と背面（写真＝右）にインタフェース類は用意されていない

モバイルキーボードドックの左側面にはACアダプタやPC接続用のドッキングコネクタを搭載（写真＝左）。右側面には、USB 2.0ポートとSDHC対応SDメモリーカード／MMCスロット（ダミーカード装着済み）が配置されている（写真＝右）

　純正アクセサリとしては、ブラックとアイボリーホワイトの2色から選べる専用カバー（3580円）、Micro HDMIからアナログRGB（D-Sub）への変換アダプタ（2980円）、ドッキングコネクタに接続するSDメモリーカードリーダー（1480円）とUSBアダプタ（1480円）が用意されている。

2色が用意される専用カバーは、iPad 2ケースのようにマグネットで吸着し、折り目に沿ってたたむことで角度を2段階に変えて利用できる

Micro HDMIからアナログRGB（D-Sub）への変換アダプタ（写真＝左）。ドッキングコネクタに直接差して利用するSDメモリーカードリーダー（写真＝中央）とUSBアダプタ（写真＝右）