「PC選びにもっとこだわりを」――HP ENVY14 SPECTRE発表会世界PCシェア1位を守るため、Ultrabookに注力(1/2 ページ)

» 2012年02月22日 20時30分 公開
[池田憲弘,ITmedia]

“面白いね”と言われる製品を

photo 14型ワイド液晶を搭載するUltrabook「HP ENVY14 SPECTRE」

 既報の通り、日本ヒューレット・パッカード(HP)は2月22日、14型ワイド液晶ディスプレイを搭載するUltrabook「HP ENVY14 SPECTRE(スペクトル)」を発表した。液晶ディスプレイや天面、パームレスト、タッチパッドに高硬度のガラスを採用し、傷に強く、高級感のあるデザインに仕上げたのが特徴だ。Ultrabookの中でもワンランク上の価値を提供する「プレミアムUltrabook」として投入する。

 同日行われた製品発表会の冒頭では、日本HP取締役 副社長執行役員の岡隆史氏が登壇し、新製品のコンセプトを説明した。「PCのコモディティ(日用品)化に伴い、価格競争が激しくなるとともに“PCなんてどれも一緒”という考えを持つ人が増えた。確かに機能、スペック、価格は大事だが、それだけでは面白い製品にはならない。“この製品面白いね”と言われたり、“Wow!”という驚きやワクワク感を与えられるプレミアムなUltrabookを目指した」(岡氏)という。

 「人が物を使っていて心地よさを感じ、好きになる要因はフォルムであったり、質感であったりと、価格や性能など数字で表せる部分ではない」と岡氏は述べ、デザインや素材にこだわった理由をアピールした。

photophoto 日本HP取締役 副社長執行役員の岡隆史氏(写真=左)。「驚きやワクワク感を与えられる製品を目指したい」と述べる岡氏。PCに限らず、一般的に好まれるデザインについて調査したという(写真=右)

「2012年はUltrabook元年になる」

 続いてインテル取締役 副社長の宗像義恵氏を迎え、HP ENVY14 SPECTREについて岡氏とトークセッションを行った。宗像氏はHP ENVY14 SPECTREについて「スペック以外の価値にも注力しており、Ultrabookの本質を突いた製品だ」と述べたほか、1月に発表したHP Folio 13についても「バランスに優れたUltrabook」と評価、両製品に期待を寄せた。岡氏も「2012年はUltrabook元年になる。性能や使い勝手が同じで、薄くて軽いならば、多くのユーザーはノートPCにUltrabookを選ぶだろう。HPが世界1位のシェアを守るために、今一番盛り上がっているUltrabookで勝たなければならない」とアピールした。

 グローバルでビジネスを展開するHPにとって、Ultrabookの登場は日本向け市場において有利に働くようだ。「欧米のユーザーは大きなノートPCを使う傾向にあるが、薄くて軽いUltrabookは日本にぴったりだ。インテルがUltrabookを提唱したことで、薄型軽量のノートPCが世界的な標準になり、HPとしては日本に受け入れられやすい製品が出しやすくなった」(岡氏)という。トークセッションの最後に両氏は「今後はコンシューマー向けだけではなく、ビジネス向けの製品を投入していきたい」(岡氏)、「Ultrabookは一過性のものではなく、これからも進化していく。期待して見守っていただきたい」(宗像氏)と述べ、Ultrabookに注力する姿勢を示した。

 製品説明は、日本HP プロダクトマネージャーの佐々木澄子氏が行った。「SPECTRE(スペクトル)という言葉は、ラテン語で“見る”という意味のspecto(スペクト)にちなんだもの。“ガラスのPC”という神秘的なデザインに目を見張るという意味が込められている」と語った。

photophotophoto インテル取締役 副社長の宗像義恵氏(写真=左)。2011年秋ごろにHP ENVY14 SPECTREのモックアップを見た岡氏は「ガラスを使うとのことで、重さが3キロくらいになるのではと心配だったが、結果的に1.8キロと実用的な重さになったので安心している」と語った(写真=中央)。日本HP プロダクトマネージャーの佐々木澄子氏(写真=右)
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月10日 更新
  1. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  2. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  3. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  4. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  5. Apple Siliconはなぜ「オンデバイスAI」に強いのか? NVIDIA「RTX Spark」との比較で読み解くシリコン設計の哲学 (2026年06月08日)
  6. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  7. 高騰中のSSD、品薄のHDD──けれど“最終処分”のニーズは変わらず (2026年06月06日)
  8. 新GPU「RX 9070 GRE」搭載カード発売! 既存上位モデル「RX 9070 XT」との価格差に悩む声も (2026年06月08日)
  9. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
  10. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー