Mac向けマルウェア「Flashback」は毎日1万ドルを盗む――シマンテックそして税金も払わない

» 2012年05月01日 22時34分 公開
[ITmedia]

 Mac OS X狙う「OSX.Flashback.K」は、Googleが広告で上げる収益をかすめとることが目的だったとシマンテックが報じている。

 Flashbackは、Javaのぜい弱性(CVE-2012-0507)を悪用する手口で急速に拡大したMac向けマルウェア。パッチをあてていないMacが感染したWebサイトにアクセスすると、悪意のあるWebサイトにリダイレクトされ、上記のぜい弱性を利用してOSX.Flashback.Kコンポーネントをインストールする。その後、ローダーと「広告クリック処理コンポーネント」をダウンロードさせるという。

「toys」という語の検索に基づいて広告クリックが乗っ取られた例。赤枠にリダイレクト先のURLとクリックに対する報酬(0.8セント)が判読できるという

 シマンテックがこのコンポーネントを解析した結果、Chrome、Firefox、Safariにロードされた「広告クリック処理コンポーネント」は、Googleに対する特定の検索クエリを標的にしてユーザーをほかのページにリダイレクトし、そのページからクリック報酬を受け取る仕組みだと説明している(この乗っ取りによって、本来Googleが得るはずだった収益の一部はサイバー犯罪者の手に渡る)。

 シマンテックは、広告クリック型のトロイの木馬は目新しいものではないとしながら、一方でFlashbackの規模の大きさも指摘している。こうしたクリック詐欺の手法で詐取される金額は、感染したクライアント数とそこで実行される検索数(とクリック数)によって決まるが、Flashbackは数十万台のMacに感染したとされ、この規模から考えると被害額は「1日あたり1万ドル以上に及ぶ」と同社は推測している。

 シマンテックは、最新パッチの適用とウイルス対策定義ファイルの更新を、Macユーザーに改めて呼びかけている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年08月21日 更新
  1. 文字起こしと要約がずっと無料のAIボイスレコーダー「Comu Action Pro」発売 9月20日まで2万9800円 (2026年08月20日)
  2. 総メモリ748GB、AI性能20PFLOPS! デルがGB300搭載のワークステーション「Dell Pro Max with GB300」を発売 (2026年08月20日)
  3. ビジネスシーンにもなじむチタンボディー! 本格ランウォッチ「Amazfit Cheetah 2 Pro」を日常使いしてみた (2026年08月19日)
  4. Google「Pixel 11」は何が変わった? 前モデル「Pixel 10」からの進化ポイントをチェック (2026年08月20日)
  5. 5ボタン搭載でWeb閲覧作業を効率化できる「エレコム ワイヤレスマウス M-FBL01DBXSBK」がセールで10%オフの1250円に (2026年08月20日)
  6. 大阪・関西万博の人気パビリオンが東京で進化! 漱石アンドロイドも登場する「いのちの未来+」体験レポート&石黒教授インタビュー (2026年08月20日)
  7. 上下2画面で21型相当の圧倒的作業領域! 実売約7万円で手に入るサンコーの2画面モバイルディスプレイを試す (2026年08月20日)
  8. ゼンハイザーがaptX Adaptiveをサポートし、ユーザー自身でバッテリー交換も可能になった高性能ワイヤレスイヤフォン「MOMENTUM True Wireless 5」 (2026年08月20日)
  9. アイオー、レコーダーソフト「BDレコ」「DVDレコ」が他社製Blu-rayレコーダーからのダビングに対応 (2026年08月18日)
  10. VITURE、63gの軽量ボディーを採用したスマートグラス (2026年08月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー